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行って実感、見て納得 食の工場探訪

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日の出屋製菓産業 立山工場

原料から製造まで詳しく学べる体験型せんべい工場

今、工場見学がブームです。
個人でも見学できる工場や見学館の中から、食に関わる身近な製品が製造される現場を紹介していきます。

日の出屋製菓産業 立山工場

日の出屋製菓産業 立山工場

日の出屋製菓のマスコットキャラクター「柿兵衛(かきべえ)」

日の出屋製菓のマスコットキャラクター「柿兵衛(かきべえ)」

日の出屋製菓のマスコットキャラクター「柿兵衛(かきべえ)」

日の出屋製菓産業 立山工場
富山県中新川郡立山町沢端21
TEL.0763-52-3011

見学時間:9:00~15:30
所要時間:手焼き体験を含め、約30分
工場休業日:土・日・祝日(店舗定休日は元旦のみ)
日の出屋製菓産業株式会社
http://www.hinodeya-seika.com/
ささら屋立山本店・立山工場
http://www.sasaraya-kakibei.com/tenpo/tateyama/

一番人気の「しろえびせんべい」(右)と「しろえびせんべい」を小判型にして黒コショウで味付けした「しろえび煎 黒コショウ味」(左)

一番人気の「しろえびせんべい」(右)と「しろえびせんべい」を小判型にして黒コショウで味付けした「しろえび煎 黒コショウ味」(左)

ざらめのほどよい甘さと唐辛子のピリッとした刺激がクセになる「鬼楽煎(きらくせん)」

ざらめのほどよい甘さと唐辛子のピリッとした刺激がクセになる「鬼楽煎(きらくせん)」

粉末状にしたシロエビをミックスした限定販売のオリジナル・ソフトクリーム。1つ300円

粉末状にしたシロエビをミックスした限定販売のオリジナル・ソフトクリーム。1つ300円

見学通路のある2階の展望デッキからは、雄大な立山連峰が一望できる

見学通路のある2階の展望デッキからは、雄大な立山連峰が一望できる

工場の裏手に30アールの田んぼを借りて、社員みんなで「てんたかく」を栽培

工場の裏手に30アールの田んぼを借りて、社員みんなで「てんたかく」を栽培

工場の裏手に30アールの田んぼを借りて、社員みんなで「てんたかく」を栽培。毎年顧客も参加できる田植え体験会などを行っている

商品は同社ホームページのオンラインショップでも購入できる

見学通路に展示されていた小判型のせんべいの金型

甘味処や休憩所がある「ささら屋」立山本店の店内

甘味処や休憩所がある「ささら屋」立山本店の店内。休憩を兼ねて訪れる観光客も多く、「まちの駅」として利用されている

店内にある甘味処「ちょうはい処」

店内にある甘味処「ちょうはい処」。「ちょうはい」とは富山弁で「里帰り」の意味。里帰りしたようにくつろいでほしいという願いからの命名だ
富山県名産の米菓を製造
富山県南砺市(なんとし)に本社を置く日の出屋製菓産業株式会社は、大正13年創業の老舗米菓メーカーである。同社の数ある商品の中でも、特に人気が高い米菓が「しろえびせんべい」である。「しろえびせんべい」は、淡い紅色の水晶のように透き通った美しさから「富山湾の宝石」と称されるシロエビを生地に練り込んで、薄く焼き上げた逸品だ。立山工場では、その製造ラインを見学することができる。

日の出屋製菓産業立山工場は、昭和39年に富山市内で操業を開始した金泉(きんせん)工場をこの地に移設し、新たな生産拠点として平成20年9月に竣工した工場である。立山アルペンルートの玄関口である北陸自動車道立山インターチェンジを下りて1分という恵まれた立地にあり、同社の直営店「ささら屋」立山本店も併設されている。立山工場では1日平均2~3トンのせんべいが生産され、「しろえびせんべい」だけで20万枚以上を製造しているという。

工場見学の面白さを存分に実感
今回は工場長の澤井和夫さんが見学に同行し、原料から焼き方、味付けにいたるまでていねいに説明してくれた。澤井さんは「良質な米なくして、おいしい米菓は作れません」という。「しろえびせんべい」は、富山県期待の新品種「てんたかく」を中心に、富山県産うるち米だけを使って製造している。せんべいの原料のうるち米も、あられやかきもちの原料のもち米も、地元の生産者との契約栽培だ。

製造ラインは「生地(きじ)棟」と「焙焼(ばいしょう)棟」に分かれており、渡り廊下でつながっている。生地棟では、製粉されて蒸された「団子」と呼ばれる米の生地が練り出される工程や、粉末になったシロエビが団子に混ぜられ、型抜きされて整然と移動していく様子を見学。一方、焙焼棟では、せんべいを焼き上げる工程から味付け作業などを見学する。

見学通路には各製造工程の解説がパネルで表示されていた。予約なしで自由に見学できるうえ、気軽にせんべいの手焼き体験ができるのも魅力だ。

生地棟での工程

1. 見学通路は製造ライン全体を見下ろせるように2階に設けられていた

2. 原料となる米の解説コーナー。工場長の澤井和夫さんが原料米の説明をしてくれた

1. 見学通路は製造ライン全体を見下ろせるように2階に設けられていた
 
2. 原料となる米の解説コーナー。工場長の澤井和夫さんが原料米の説明をしてくれた

3. うるち米は洗米後、水分を浸透させてから製粉機にかける。粉砕した米の粉は蒸しながら練り上げられる。この状態を「団子」と呼ぶ

4. 蒸しあがった団子はベルトコンベア状の冷却槽を通り、適温に調製され、次の工程に流れていく

3. うるち米は洗米後、水分を浸透させてから製粉機にかける。粉砕した米の粉は蒸しながら練り上げられる。この状態を「団子」と呼ぶ
 
4. 蒸しあがった団子はベルトコンベア状の冷却槽を通り、適温に調製され、次の工程に流れていく

5. 団子に富山湾で獲れたシロエビの粉末やごまなどの副原料を混ぜ合わせる

5. 団子に富山湾で獲れたシロエビの粉末やごまなどの副原料を混ぜ合わせる
6. 副原料を混ぜた団子をローラーで平たく伸ばす

   
6. 副原料を混ぜた団子をローラーで平たく伸ばす

7. 薄く伸ばした生地から型抜きされた丸いせんべいが、全長85m、幅2mの大型乾燥機へ運ばれていく。乾燥機の大きさをたとえると、2階建て新幹線「MAXとき」の2輌分だそうだ

7. 薄く伸ばした生地から型抜きされた丸いせんべいが、全長85m、幅2mの大型乾燥機へ運ばれていく。乾燥機の大きさをたとえると、2階建て新幹線「MAXとき」の2輌分だそうだ

焙焼棟での工程

8. 焙焼ラインに入る前に整列機できれいに並べられる。回転ドラムに設置された9本の管が生地を一瞬で吸い上げて並べる。1分間に300枚以上整列させることができるという

8. 焙焼ラインに入る前に整列機できれいに並べられる。回転ドラムに設置された9本の管が生地を一瞬で吸い上げて並べる。1分間に300枚以上整列させることができるという
9. 遠赤外線の熱を利用した釜の中で、焼き目が均一になるように200度以上、約3分間焼かれる

9. 遠赤外線の熱を利用した釜の中で、焼き目が均一になるように200度以上、約3分間焼かれる

10. 開口部が八角形の釜のような形をした機械は、味付けミキサーだ。それぞれの商品ごとに調合した調味料を入れて、回転させながらせんべいに味付けをする

10. 開口部が八角形の釜のような形をした機械は、味付けミキサーだ。それぞれの商品ごとに調合した調味料を入れて、回転させながらせんべいに味付けをする
11. せんべいの味や風味を損なわないように、包装室内は温度20~27℃、湿度30~50%に設定、管理されている

11. せんべいの味や風味を損なわないように、包装室内は温度20~27℃、湿度30~50%に設定、管理されている

ひっくり返すタイミングなどを教えてもらいながら楽しめる「手焼き体験」。子どもに大人気なので、夏休みなどは予約を入れたほうが確実だそうだ。1人200円(生地8枚)、所要約10分

ひっくり返すタイミングなどを教えてもらいながら楽しめる「手焼き体験」。子どもに大人気なので、夏休みなどは予約を入れたほうが確実だそうだ。1人200円(生地8枚)、所要約10分

地図

Photo:Akira Taniguchi