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農林水産省

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特集2 食材まるかじり(1)

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春を告げる海の幸 自慢の地魚を食卓に!漁師が始めた土曜朝市には春の恵みがいっぱい

広島県尾道市(おのみちし)/尾道新鮮組(しんせんぐみ)


水ぬるむ春。
日本各地の海辺では、春を告げる魚介類が水揚げされます。
山菜や新鮮な春野菜を楽しむように、春の海の幸で、食卓を彩ってみませんか。

しまなみ海道に架かる「新尾道大橋」のたもとに位置する尾道漁港。激しい潮流で有名だ
しまなみ海道に架かる「新尾道大橋」のたもとに位置する尾道漁港。激しい潮流で有名だ

今日一番の大物を手にする藤川伸一さん。「マダイは今が一番おいしい時期だよ」

今日一番の大物を手にする藤川伸一さん。「マダイは今が一番おいしい時期だよ」

次々に集まる常連客。真っ先に「シャコ全部!」と買い占める男性もいれば、「毎週末は、ここの魚でごちそうにするの」と見事なヒラメをお買い上げの女性も

次々に集まる常連客。真っ先に「シャコ全部!」と買い占める男性もいれば、「毎週末は、ここの魚でごちそうにするの」と見事なヒラメをお買い上げの女性も

尾道新鮮組

尾道新鮮組
尾道市尾崎本町16-1
尾道漁協駐車場
TEL.0848-37-3337(尾道漁協)
毎週土曜日6:00~10:00(売り切れ御免)

取材協力/尾道市農林水産課
TEL.0848-20-7521


Photo:Akira Taniguchi
水揚げ直後の魚が店頭に並ぶ
春の魚を見つけに、広島県の尾道漁港を訪ねました。

しまなみ海道の島々に近い尾道の海は、潮の干満の差が大きく、日本でも有数の激しい潮流が行きかうため、餌が豊富で、昔から活きのいい魚が数多く獲れることで有名でした。中でも尾道産の魚は人気で、ほとんどが都会へ出荷されてしまいます。そこで、「地元の住民が新鮮な地魚を食べられないのは残念」と、青年部の有志グループ「尾道新鮮組」が港の一画で土曜日の朝限定の直売所を始めたのは10年前。今では広島県内外でもすっかり有名な朝市です。

まだ夜が明けきらない早朝に、船のいけすから桜色のタイの荷揚げを始めたのは、刺し網漁師の藤川伸一さん。港では、尾道新鮮組立ち上げメンバーの仁田俊(にった しゅん)さんが、桟橋からすぐ近くの場所に陳列用のケースを並べ、水や氷を用意して店の準備を始めます。そのうち、さまざまな種類の魚をのせた底引き網漁の船も到着。1時間後にはテントの下に立派なお店が完成しました。

漁師のサポートで魚料理が身近に
この日、店に並んだのはマダイのほか、グチ、チヌ(クロダイ)、メバル、ボラ、タナゴ、ヒラメ、デベラ(タマガンゾウビラメ)、シャコ、イイダコ、ナマコ、モガニ(イシガニ)、ヨシエビなど。漁師たちは「まだ寒くて収獲量はとても少ない」と言いますが、それでも春を告げる魚介類の種類は豊富です。店が整うのを待ちかねて、住民が次々に集まると「これはいくら?」、「どうやって食べる?」とにぎやかなやり取りが始まり、ケースの中はあっという間に空になっていきます。「昔は漁師が直接お客さんに魚を売る習慣はなかったけれど、今は必要。少しでも多くの人に魚を食べてもらいたいと、みんな一生懸命なんです」と仁田さん。

思えば、一年中さまざまな魚に囲まれて、魚の「旬の時期」に疎(うと)くなっている私たち。この春は少し足を延ばして港の市場で新鮮な旬の魚を探してみませんか。

船内のいけすにはタイ、ボラ、メバルなど

船内のいけすにはタイ、ボラ、メバルなど
魚種別に仕分けて荷揚げ

魚種別に仕分けて荷揚げ


魚の大半は船上で活け締めにして鮮度を保つ

魚の大半は船上で活け締めにして鮮度を保つ
販売前の計量

販売前の計量


魚の大半は船上で活け締めにして鮮度を保つ

メンバー7人で次々に店頭へ運ぶ

今朝はチヌ(クロダイ)も大漁

今朝はチヌ(クロダイ)も大漁
小型のマダイは活け締めにしたばかり

小型のマダイは活け締めにしたばかり

これからおいしい時期を迎えるキス

これからおいしい時期を迎えるキス


水産ブースのリーダー、佐原定義店長

水産ブースのリーダー、佐原定義店長

次々に集まる常連客。真っ先に「シャコ全部!」と買い占める男性もいれば、「毎週末は、ここの魚でごちそうにするの」と見事なヒラメをお買い上げの女性も

尾道新鮮組

ええじゃん尾道 尾道店
広島県尾道市東尾道13-1
TEL.0848-55-9048
http://www.ja-onomichi.jp/e-jan/

市内6漁協が手掛ける産直市の海産物ブースは大盛況
「産直市ええじゃん尾道」では、昨年のリニューアルオープンをきっかけに、水産ブースの運営を地元の6漁協が手掛けたところ、「新鮮な魚が手に入る」と大好評。厨房で魚をさばいたりパック詰めするのも、漁師や元漁師ばかり。今日は何がおいしいか、どうやって料理するか、何でも気軽に尋ねられます。取材日には、早朝に市を開いた「尾道新鮮組」からの魚も届けられていました。

今朝はチヌ(クロダイ)も大漁 小型のマダイは活け締めにしたばかり
これからおいしい時期を迎えるキス