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農林水産省

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四季の花

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8月 ムラサキツユクサ


8月 ムラサキツユクサ
イラスト:朝生ゆり子
文:藤沼裕司
雨に打たれて映える繊細なたたずまい
北アメリカ東部から中西部に分布するツユクサ科の多年草で明治初年に渡来、庭植えで楽しむ。草丈は50~90cm、葉はササに似て細長く、花は3弁で径2~2.5cm、青紫色。花期は5~8月、一日花で早朝に開き午後にはしぼむが、つぎつぎに蕾をつけて咲き続けるので長く楽しめる。

近縁のオオムラサキツユクサは花径2.5~5cmとやや大きく、花期は6~10月、花色はふつう紫だが自然交雑による淡紅や白などの変異もある。これら2種を中心に近縁の数種との交雑により、従来の色彩に加えて純白に濃赤や濃青、ローズピンクなど、また大輪や八重咲きなどの園芸品種が育成されている。

園芸の世界では地味な存在だが、とりわけ雨に打たれた姿はみずみずしく風情がある。性質はきわめて強健、外来種ながら今ではすっかり日本の風土になじんだ感があり、和風の庭に植えても違和感を覚えることはない。