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特集1 世界遺産条約採択40周年 世界自然遺産を守る林野庁の取り組み(1)

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日本の世界遺産


今年は、1972(昭和47)年11月にユネスコ(国際連合教育科学文化機関)総会において、
世界遺産条約が採択されて40周年を迎えます。また日本が条約を締結して20周年にもあたります。
日本で世界自然遺産に登録された「屋久島」「白神山地」「知床」「小笠原諸島」には、
いずれも豊かな森林が存在しています。その9割以上は林野庁が直接管理する国有林野です。
林野庁では世界遺産地域の国有林野を森林生態系保護地域(※)に設定し、
地域と連携しながら適切な保全管理を行っています。今回は、世界遺産条約採択40周年を機に、
世界自然遺産を守る林野庁の取り組みにスポットを当てました。
(※)森林生態系保護地域:国有林野事業が大正4年に発足させた保護林制度の区分の1つ。原生的な森林生態系を保存することにより優れた自然環境の維持・野生動植物の保護、遺伝資源の保存等を目的とするもの。

「屋久島」縄文杉

「屋久島」
縄文杉
「白神山地」ブナ林

「白神山地」
ブナ林
「知床」知床連山

「知床」
知床連山
「小笠原諸島」シマホルトノキ

「小笠原諸島」
シマホルトノキ

ユネスコ(国際連合教育科学文化機関)とは
United Nations Educational, Scientific and Cultural Organizationの頭文字を取って「UNESCO」と呼ばれています。
諸国民の教育、科学、文化の協力と交流を通じて、国際平和と人類の福祉の促進を目的とした国際連合の専門機関です。(ユネスコ憲章前文より)

世界遺産とは - おさらいしておきましょう -
世界遺産条約の概要
「世界遺産条約(世界の文化遺産及び自然遺産の保護に関する条約)」は、世界の文化遺産や自然遺産を人類全体のための世界遺産として、損傷、破壊等の脅威から保護し保存していくために、国際的な協力及び援助の体制を確立することを目的とした条約です。1972(昭和47)年にユネスコ総会で採択され、1975(昭和50)年に発効しました。世界遺産条約に基づき、「世界遺産一覧表」に記載されている物件が世界遺産です。

日本は1992(平成4)年9月、125番目の加盟国として同条約を締結しました。2012(平成24)年7月現在189カ国が加盟し、世界遺産は962件を数えます。

世界遺産のカテゴリー
世界遺産には、「文化遺産」「自然遺産」「複合遺産」の3つのカテゴリーがあります。
文化遺産
世界的な見地から見て歴史上、美術上、科学上顕著で普遍的価値を有する記念工作物、建造物、遺跡等を対象にし、745件が登録されています。
自然遺産
世界的な見地から見て観賞上、学術上または保存上顕著な普遍的価値を有する特徴ある自然の地域、脅威にさらされている動植物種の生息地、自然の風景地等を対象にし、188件が登録されています。
複合遺産
文化遺産と自然遺産との両面の価値を有するものを対象とし、29件が登録されています。

ユネスコ世界遺産センターホームページ(英語) http://whc.unesco.org/en/

日本の世界遺産(登録年)
●世界文化遺産12地域
平泉─仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群─(平成23年)
日光の社寺(平成11年)
白川郷・五箇山の合掌造り集落(平成7年)
古都京都の文化財(平成6年)
古都奈良の文化財(平成10年)
法隆寺地域の仏教建造物(平成5年)
紀伊山地の霊場と参詣道(平成16年)
姫路城(平成5年)
石見銀山遺跡とその文化的景観(平成19年)
原爆ドーム(平成8年)
厳島神社(平成8年)
琉球王国のグスク及び関連遺産群(平成12年)

●世界自然遺産4地域
●世界自然遺産4地域

(1) 知床(平成17年)
北半球で最も低緯度で流氷を観察することができ、海と陸の生態系の相互関係の顕著な見本であるとともに、多くの希少種等が生息する重要な地域である。

(2) 白神山地(平成5年)
原生的な状態で残存するブナ林は、動植物相の多様性で世界的にも特異な森林であり、生態学的に進行中のプロセスを示す顕著な見本である。

(3) 小笠原諸島(平成23年)
固有種率の高さ、適応放散による種分化、海洋生物種から陸上生物種への進化等、大陸と一度も陸続きとなったことがない海洋生態系における現在進行中の進化の過程の顕著な見本である。

(4) 屋久島(平成5年)
世界的に特異な樹齢数千年のヤクスギをはじめ、多くの固有種や希少種を含む生物相を有するとともに、植生の典型的な垂直分布がみられるなど、特異な生態系とすぐれた自然景観を有する。


各国で記念行事を開催 締めくくりは日本の古都・京都で!
世界遺産条約採択40周年を記念して、世界各国において記念行事が開催されています。記念行事の共通のテーマは「世界遺産と持続可能な開発:ローカルコミュニティの役割」です。これを締めくくる行事として、日本政府(外務省・文化庁・環境省・林野庁)は11月6日から8日まで、京都において世界遺産条約採択40周年記念最終会合を開催します。

林野庁 世界遺産の森林 https://www.rinya.maff.go.jp/j/hozen/sekaiisan/top.html