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農林水産省

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四季の花

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9月  ケイトウ


9月 ケイトウ
イラスト:朝生ゆり子
文:藤沼裕司
万葉人も愛でた古くから馴染みの花
残暑の中、炎立つように極彩色の花を咲かせる。熱帯アジアやインド原産のヒユ科の一年草で中国経由で渡来した。花期は7~10月、用途は庭植えや鉢植え、切り花。文献上の初見は『万葉集』で、山部赤人らにより「韓藍」「鶏冠草」の別名で4首詠まれている。すでに当時から観賞用として栽培され、また昔は草染めの原料や、食用としても利用された。

花形が変異に富み、その形状によりグループ分けされる。トサカ系は鶏頭状の花をつけ、それが名の由来になっており、久留米系はその改良種で、花は毬状、花色豊富。プルモーサ系はウモウゲイトウ、フサゲイトウともいわれ、花は羽毛状、優良品種が多くもっとも普及している。キルドシー系で槍状の八千代ケイトウは羽毛状先細りの花をつけ、切り花として利用される。

草丈はふつう60~90cm、園芸品種では15cmの極矮性から1mの高性まで。日本の気候によく適応し、丈夫で育てやすく長く楽しめる。