MAFF TOPICS(1)
消費者の「食」に対する信頼を高めることを目的とした
フード・コミュニケーション・プロジェクト(FCP)
MAFFとは農林水産省の英語表記「Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries」の略称です。 MAFF TOPICSでは農林水産省のお知らせを中心に、暮らしに役立つさまざまな情報をお届けします。 |
FCPは消費者の「食」に対する信頼を高めることを目的として、食品事業者や地方自治体など1,369社・団体(※)と農林水産省が平成20年から協働で取り組んでいるプロジェクトです。 (※)平成24年11月30日現在 |
![]() ![]() 消費者とFCP参加企業・団体との意見交換会の様子
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食品事業者と消費者の間を「見える化」する仕組み作り
消費者の誰でも、「食」に「安心」を求めるのではないでしょうか。この「安心」は、科学的なデータなど客観的に評価される「安全」と、食品や食品に携わる事業者に対する「信頼」が相まって確保されるものです。食品事業者は、その社会的使命として、消費者の「食」に対する信頼の向上に取り組む必要があります。しかし、食品が食卓に届くまでのフード・チェーンは複雑なことから、フード・チェーンの各段階で事業者間のコミュニケーションを円滑にし、消費者まで情報をつなげていくことが必要となってきます。 このためFCPでは、食に携わる関係者がそれぞれの立場、または連携して消費者の信頼を高めていくための社内体制や消費者への情報提供など、着目すべき行動ポイント「協働の着眼点」を共有し、これに則して自社の活動を振り返り、また情報を受発信することなどにより、消費者にとって食品事業者の行動などが見えること、「見える化」に取り組んでいます。 この取り組みを進めていけるよう、FCPではさまざまなツールを用意しました。事業者が自らの業務を振り返り、消費者との信頼を築くために必要なポイントがチェックできる「ベーシック16」、商品の魅力を効率的・効果的にPRし、より良い商品の市場デビューを助ける「FCP展示会・商談会シート」、食品工場の品質管理を行うために必要な「FCP共通工場監査項目」などです。 各県の「食」の魅力を伝え、さらに高めるために地域ブランチ活動を実施
FCPでは、実際にツールを使って、日本各地が誇る豊かな「食」を「見える化」する勉強会など、各県が主催する研究会(ブランチ)をサポート。地域の中小企業等が新たな販路開拓や商品作りに向けた課題を見つけ、解決へ向けた取り組みが行えるよう活動しています。和歌山ブランチに参加したある事業者は「ベーシック16」の作成を行い、「食品企業として、今なにをするべきか、という質問に答えてくれるシートでした。シートを作成することで、これからの課題が見えてきたような気がします」と語っています。 FCPの活動を通じて、将来、消費者が、「安心して食品を買いたい」と思ったときに、各食品会社の取り組みを比較し、納得できるメーカー選びや買い物ができることが期待されています。 FCPの参加企業や活動内容及びツール類はホームページで紹介しています。 フード・コミュニケーション・プロジェクト(FCP) |
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