特集2 新・日本の郷土食(3)
全国の伝統豆腐料理
全国の伝統豆腐料理
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貴重なタンパク源であった豆腐は、煮たり、揚げたり、炒めたりと様ざまな調理法で毎日のお惣菜に利用されてきました。 語り継がれた料理名も楽しいものばかりです。
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豆腐のQ&A
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Q. 絹ごし豆腐と木綿豆腐はどう違うの? A. 水に浸した大豆は加水しながら磨砕、加熱しておからと豆乳に分離します。豆乳に凝固剤を加えてそのまま型に流し込むのが絹ごし豆腐。凝固した豆腐を崩してから穴の開いた型に入れ、重石をかけて固めるのが木綿豆腐です。絹ごし豆腐の方が水分が多く食感もなめらか。型の中で水分を抜く木綿豆腐は、しっかりした食感で、同じ重さで比較すると水分が少ない分だけ栄養がやや多いようです。 Q. 豆腐を冷凍しても大丈夫? A. 水分の多い豆腐を冷凍庫で凍らせると、中の水分が膨張するため、自然解凍後は中に細かい穴が開いたスポンジ状の豆腐になります。元の滑らかな食感がなくなりますが、凍り豆腐に近い口当たりで、煮物に加えると煮汁をよく吸って大変おいしく煮上がります。ちなみに、この自然解凍した豆腐をスライスし、寒風で乾燥させると凍り豆腐になります。 Q. 充填(じゅうてん)絹ごし豆腐って何? A. 充填絹ごし豆腐とは、昭和40年ごろに開発され、量販店の拡大とともに普及しました。普通の絹ごし豆腐が熱い豆乳に凝固剤を投入してから固めるのに対し、充填絹ごし豆腐はいったん冷ました豆乳に凝固剤を添加し、パックに詰めてから加熱凝固させるところに違いがあります。充填絹ごし豆腐は長期保存が可能ですが、開封後は早めに食べましょう。 取材協力/日本豆腐協会 TEL.03-5687-6542 http://www.tofu-as.jp/ |