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農林水産省

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特集1 みんなで広げよう! 「木づかい」の輪(4)

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「木づかい」の輪 その4,5,6



森の町内会の間伐に寄与する紙を使った印刷物。ロゴマークが入るので環境貢献度をアピールできる。間伐に寄与するコピー用紙はASKUL(インターネットショップ)で販売。

森の町内会の間伐に寄与する紙を使った印刷物。ロゴマークが入るので環境貢献度をアピールできる。間伐に寄与するコピー用紙はASKUL(インターネットショップ)で販売。

詳しくは森の町内会HPへ
http://www.mori-cho.org/index.html

「木づかい」の輪
オフィスにいながら間伐促進 「森の町内会」
パンフレットや冊子に使う紙を変えるだけで、森林づくりに貢献
「森の町内会」は、環境NPOオフィス町内会が、平成17年に開始した間伐と間伐材利用を促進する活動です。間伐の促進に賛同する企業が、サポーターとなり、パンフレットや冊子を作成する際に、森の町内会の「間伐に寄与する紙」を使用すると、代金の一部が間伐促進費となり、実際の間伐費用に充てられます。そして、購入した紙の重量に相当する(乾燥チップで換算)間伐材が伐りだされ、製紙原料として活用されます。

従来の紙代より10%、1kg当たり15円高くなりますが、印刷費用全体に占める紙代は、20%程度なので、紙代が10%高くなっても、印刷費用全体では、2%のコストアップで、間伐材の利用促進とともに、環境貢献することができます。「この方法なら、企業・団体にとって、環境への貢献度合いが理解しやすく、間伐の促進につながると考えました」とオフィス町内会の半谷栄寿(はんがいえいじゅ)さん。

現在、サポーターとなっている企業・団体は、(株)モスフードサービスや連合など全国で420あります。

この活動における紙の使用量は年間で1100t。これにより、70haの森林の間伐促進につながっています。

間伐促進費

間伐サポーター企業が使用する「間伐に寄与する紙」の重量と森林組合が間伐し製紙メーカーが受け入れる間伐材の重量(乾燥チップ)は釣り合っている

森林整備には社員も参加

森林整備には社員も参加

飲んで気軽にエコ参加のロゴマーク付き

飲んで気軽にエコ参加のロゴマーク付き

「木づかい」の輪
専用の森を育てることからスタート
セブン&アイ・ホールディングスの「カートカン」
(株)セブン&アイ・ホールディングスでは、昨年6月から「セブン&アイの森プロジェクト」をスタート。長野県埴科郡坂城町(はにしなぐんさかきまち)にある約200haの森林をセブン&アイの森として、間伐や下草刈りなどの整備活動を行い、得られた木材や間伐材を、店舗資材や事務備品などに利用しています。さらに、プロジェクトの一環として、この森から伐採した間伐材など、国産木材を30%以上使用した紙製飲料容器「カートカン」を今年6月から、セブンプレミアムの健康飲料に使用しています。

「カートカンを通して、幅広い人たちに日本の森の現状を伝えていきたい」と、セブン&アイ・ホールディングスのCSR統括部尾崎一夫さんは話します。

グリーン発電会津と同様の発電所の建築計画が、全国約30か所の地域で進行中

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山から運び出され、発電燃料として有効活用される木は年間約7万2000tにも

山から運び出され、発電燃料として有効活用される木は年間約7万2000tにも

「大きな発電所をひとつ作るより、毎日稼働する常時出力5000kW規模の発電所を各地にたくさん作るほうが、地域活性化になります」と滝澤さん

「大きな発電所をひとつ作るより、毎日稼働する常時出力5000kW規模の発電所を各地にたくさん作るほうが、地域活性化になります」と滝澤さん

「木づかい」の輪
山林未利用材でクリーンに発電する 「グリーン発電会津」
山に放置された間伐材が、発電用燃料に――
電気を作りながら、森も育てる発電所に注目
福島県会津若松市に、平成24年7月、木質バイオマス発電所「グリーン発電会津」が開業しました。

木質バイオマス発電は、木材、樹皮、木くずなどの木質材料を燃やし、タービンを回して発電する仕組みで、木質バイオマス発電所は、すでに全国で40か所以上が稼働しています。

「グリーン発電会津は、山林未利用木材(山に放置されている木材)を使っているのが従来の木質バイオマス発電所と違うところなんです」と話すのは、(株)グリーン発電会津代表取締役の滝澤誠さん。

活用されないままの山林未利用木材は年間2000万m³。一方、木の搬出にはコストがかかるため、発電を目的に山から木を下ろすことは現実的ではありませんでした。状況を変えたのは、平成24年に始まった、再生可能エネルギーの固定価格買取制度です。山林未利用木材を使った木質バイオマス発電の買取価格が1kWあたり32円に設定され、山からの搬出コストをまかなえるようになったのです。

山林未利用木材を活用した木質バイオマス発電の認定第一号となったグリーン発電会津の発電出力は常時5000kW。これは一般家庭約1万世帯の使用量に相当します。さらに、搬出を担う林業会社と合わせ100人以上の雇用が生まれ、地域活性化にもつながっています。

木質バイオマス発電


再生可能エネルギーの固定価格買取制度とは……
「太陽光」「風力」「地熱」「水力」「バイオマス」で発電された電気をその地域の電力会社が一定価格で買い取ることを国が約束する制度。