特集1 みんなで広げよう! 「木づかい」の輪(5)
「木づかい」の輪 その7,8
![]() 「被災した木が椅子になり、長く使われるのはうれしいことです」と話す、奥羽木工所でタコマツ製造に携わる蜂谷善平さん ![]() タコマツストラップ(左)やピンバッジ(右)各380円も人気 ![]() タコマツには、1つ1つにシリアルナンバーがついており、webサイトで検索すると、どの場所のどんな木で作られたかがわかる |
「木にも地域や家庭の記憶がつまっています。暮らしに役立ち、長く愛用できるものに生まれ変わらせたいと思い、作ったのが『タコマツ』です」と話すのは、「東北復興木づかいプロジェクトタコマツ」のプロジェクトリーダー若杉浩一さん。 被災木の製材とタコマツの製造は宮城県仙台市の(株)奥羽木工所が担当し、プロジェクト進行とデザインは内田洋行グループのパワープレイス(株)が担当。プロモーションに関わるのが、一般社団法人木づかいビジネス協議会です。 「わたしたちは、国民運動である『木づかい運動』に賛同する企業同士や企業と森林組合などをマッチングして、木を生かしたビジネスのお手伝いをしています。タコマツは被災地の木工所で作られ、地元の雇用にもつながっているんですよ」と話すのは、協議会の多田知子さん。 ベンチや案内板などの姉妹品も増え(下写真参照)、平成25年度は、計1000本の被災木の有効活用を目標にしています。売上の一部は、公益社団法人国土緑化推進機構が行う「緑の募金」の使途限定募金(東日本大震災復興事業)に寄付され、被災地の防災林の整備などに使われます。
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![]() 岩手県陸前高田市の「奇跡の一本松」をデザインしたブックマーク(しおり)やピンバッジ。 詳しくは国土緑化推進機構まで http://www.green.or.jp/ ![]() フロンティアジャパン(株)の南三陸工場では、約20人の地元住民が働く |
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