MAFF TOPICS(2)
食と農を結ぶ料理人をたたえる
第4回料理マスターズに、6名が選ばれました
「料理マスターズ」は、おいしい料理を作るだけでなく、日本の食文化のよさを広める料理人に贈られる賞です。4回目となる今年は、11月15日に東京・渋谷ヒカリエで授賞式が執り行われました。 |
![]() ![]() ![]() 第1回のブロンズ受賞者の一人、森義文さん。未知の食材探しに意欲的に取り組み、多くの人の舌を魅了してきた。経営する創作料理のお店は、「大阪中の食材が集まる」と言われる
文/西一 |
今年の受賞者には、海外で活躍する料理人も
生産者や地域住民との交流や食品産業等と連携しながら、地域特有の食材を生かしたメニューを開発するなどして、日本の食の魅力を広めている料理人がいます。そんな彼らの取り組みを顕彰しているのが、「料理マスターズ」(農林水産省料理人顕彰制度)です。この賞の特徴は、ブロンズ賞を受賞した後、シルバー賞、ゴールド賞へと昇格する点です。昇格には各賞を受賞後、取り組みを5年以上継続することが必要です。これまで、23人の料理人がブロンズ賞を受賞しています。4回目となる平成25 年度は、6名の料理人がブロンズ賞を受賞しました。 今年の受賞者の一人である和久田(わくだ)哲也さんは、海外で活躍する料理人です。オーストラリア・シドニーで、日本の伝統的な食材であるわさびなどをエッセンスに使ったフランス料理を提供しつつ、タスマニア島でのわさび生産を支援し、現地におけるわさび栽培の定着にも貢献しています。「これまでに受賞された諸先輩方はあこがれの存在で、受賞は光栄のきわみです。この賞を機に、日本を代表する素晴らしい料理人の方々や、料理に携わる多くの方々との新たな交流が生まれることを楽しみにしています」と、受賞の喜びを語っています。 一方、第1回でブロンズ賞を受賞し、その後も精力的に活動を続ける森義文(もりよしふみ)さん(レストラン・カハラ)は、「受賞後も生産者との交流を積極的に進め、新しい食材との出会いを求めてきました。若い料理人たちにも、自分の思いを伝えていきたいですね」と語っています。 今後も、たくさんの受賞された方たちがそれぞれの活動を続けることによって、日本の食や農業、さらに地域の活性化に貢献することが期待されます。 第4回(平成25年度)「料理マスターズ」ブロンズ賞受賞者と評価された取り組み(敬称略)
料理マスターズ https://www.maff.go.jp/j/shokusan/gaisyoku/kensyou/ 料理マスターズの審査・選考方法はこちらから http://ryori-masters.jp/about-rm.html |