MAFF TOPICS(2)
〝和食の魅力〞を次世代へ!
「日本全国こども郷土料理サミット」を、開催しました
「和食」にもっと親しんでもらうため、小学生たちに郷土料理について調べてもらい、その魅力を大いにアピールするイベントが開催されました。試食会も行われ、全国に伝わる“伝統の味”への興味を深めました。 |
![]() ![]() 発表が終わり、ホッとした表情の小学生たち
![]() 会場には約500人が訪れた。試食タイムでは、行列ができる郷土料理も
文/栗田孝子 写真/綿貫淳弥 |
「こねこねビヨーン」と、団子作りの実演発表も
平成25年12月にユネスコ無形文化遺産への登録が決まった「和食」。これを機に平成25年から、日本食文化の継承活動などを行う任意団体である「和食会議」が制定した、11月24日(いいにほんしょく)の「和食の日」に、東京都の東京ドームシティプリズムホール西で、「日本全国こども郷土料理サミット」が初開催されました。全国の小学4年生から6年生の子どもたちが、ふるさとやわが家に伝わる郷土料理を調べて、その魅力をプレゼンテーションし、交流を深めるイベントです。 サミットでは、北は北海道、南は沖縄まで190名の応募者の中から、一次審査を勝ち抜いた9代表が発表。テーマに選んだ郷土料理の歴史や調理のコツ、使う食材などについて、精一杯アピールしました。なかには、鉢巻とはっぴ姿で元気いっぱいに発表する子や、団子汁の団子を「こねこねビヨーン」のかけ声とともに実演する子もいて、会場は大いに盛りあがりました。 2年がかりで調べた〝石狩鍋〞が、最優秀賞に
子どもたちが発表したのは、兵庫県の「姫路おでん」、香川県の「あんもち雑煮」、沖縄県の「沖縄そば」など、盛りだくさん。すべての発表を終えて、みごと「総合グランプリ」に輝いたのは、「石狩鍋」を発表した、北海道ブロック代表の赤祖父(あかそふ)ゆず香さん。「石狩鍋」は、新鮮な鮭と野菜をふんだんに使った、〝お鍋〞です。赤祖父さんは地元の漁港になんども足を運び、漁師さんの話を聞いたり、鮭一尾を家族とさばきながら学んだことを堂々と発表。身からあらまで残さず使う調理法や、おばあちゃんからお母さんへ受け継がれた味を知り、とっても感動したそうです。「2年前から調べてたから、成果が認められてうれしいです」と、喜びを話してくれました。惜しくも最優秀を逃した発表者にも、審査員でタレントのグッチ裕三さんから「郷土料理応援賞」、「調査力賞」、「構成力賞」、「表現力賞」、「郷土愛賞」、「審査員賞」が贈られ、イベントは幕を閉じました。 終了後は、待ちに待った試食タイム。子どもたちが熱くアピールしたふるさとの味が来場者に振る舞われ、大好評でした。
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