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農林水産省

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特集1 だから、お魚を食べよう!(4)

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「魚の国のしあわせ」大賞 最優秀賞

お魚初心者の新米ママから子どもたちまで自然と魚好きになる、スーパーマーケットがここ!
「解体ショー」や「お魚調理教室」など、魚の魅力を全力発信【株式会社マルエツ( 東京都豊島区)】


この日の市場祭りには、東京の築地市場や島根県浜田市から届いた、新鮮な魚介類が並んだ
この日の市場祭りには、東京の築地市場や島根県浜田市から届いた、新鮮な魚介類が並んだ


毎回やって来るのが「おさかなシャトル」。香川県漁連が運営しているミニ水族館で、魚の形をした車に水槽が設置されている

毎回やって来るのが「おさかなシャトル」。香川県漁連が運営しているミニ水族館で、魚の形をした車に水槽が設置されている

お手製のポップ(下写真)にも定評がある和田さん。30年以上も水産物を扱うベテラン

お手製のポップ(下写真)にも定評がある和田さん。30年以上も水産物を扱うベテラン

お手製のポップ
「消費は減っているけど、みんな魚が嫌いなわけじゃない。種類の豊富さや食べ方など、魚の魅力を知らないだけ。それを伝えたくて、『市場祭り』や『大朝市』など、イベントを開いてるんです」と、話すのは、首都圏最大規模のスーパーマーケットチェーン(株)マルエツ商品本部鮮魚部部長を務める和田一郎さん。

この日は、年に7回開かれる「市場祭り」の日。マルエツ井土ヶ谷店、店舗前の広場には新鮮な魚介類がズラリと並び、泳いでいる魚をその場でさばく活魚販売から、調理教室、ビンゴゲームにマグロ解体ショーまで、盛りだくさんの内容です。会場のあちこちから、威勢のいい店員とお客さんのやりとりも聞こえてきます。「旬の魚や食べ方を教えてもらえて助かる」「子どもも喜ぶから、いつも家族で来ています」と開催を心待ちにしている人も。おかげで、市場祭りの日は、鮮魚の売り上げが、通常の3~5倍にもなるそうです。

昔ながらの魚屋さんの雰囲気をたいせつに
マルエツではさらに、毎月第4日曜に、店舗内の水産物コーナーで「大朝市」も開催。昭和20年に「魚悦(うおえつ)商店」という魚屋からスタートしたDNAが、脈々と受け継がれています。「市場祭りと同じく、お客様と直接会話をしながら対面で販売します。とくに大朝市は昔ながらの魚屋の雰囲気ですね。その時季においしい地魚を食べ方と合わせて紹介したり、要望があれば下ごしらえもします。この日は社員総出で接客に当たるんですよ」と和田さん。あまりなじみのない魚にも出合えると人気の「大朝市」には、半日で2000人を超す来客があります。

このほかにも、マルエツでは、毎月店頭で無料配布している、生活情報誌「くらし方録(カタログ)」で、魚の調理法やレシピの紹介もしています。こうした数々の取り組みが評価され、「魚の国のしあわせ」大賞最優秀賞を受賞しました。

「お客様とコミュニケーションをとることで、魚屋時代の原点に戻れます。これからもその原点を大切に、より多くのお客様に魚の魅力を伝えていきたいですね」と和田さんは語ります。




お客さんが魚好きになる3つの理由(わけ)
お魚イベント盛りだくさん「市場祭り」
泳いでいる魚を買える
泳いでいる魚を買える

大きなプールの中を泳いでいる魚から好きなものを選んでもらい、その場でさばく、活魚販売もイベントの目玉。不定期で「つかみ捕り」のコーナーもあり、子どもに大人気。
   調理もマスター

調理もマスター

家庭でも気軽に魚料理が楽しめるよう、下ごしらえの基本などを学べる調理教室を開催。この日のテーマはアジの三枚下ろし。内臓を出さずに身を切り分ける方法で、まな板が汚れないと好評。
   ビンゴゲームで、エンジョイ!

ビンゴゲームで、エンジョイ!

鯵、鰯、鮪、鰆、さて、何て読むでしょう(回答は下)。魚の名前を当てるビンゴゲームも市場祭りの恒例イベント。マグロのサク、タイ、ハマチ、干物セットなど、賞品も豪華。

なじみのない魚に出合える「大朝市」

多彩な下処理で、調理の手間いらず

多彩な下処理で、調理の手間いらず

ふだんあまり見られない魚も多く並ぶ。また、同じ魚でも、フライ用、三枚下ろし、頭と内臓を取ったもの、刺身など、加工のバリエーションも豊富。希望通りに下処理もしてくれる。
  
魚のレシピや調理法を掲載「くらし方録(カタログ)」

旬の魚の食べ方が一目瞭然

旬の魚の食べ方が一目瞭然

店頭で無料配布している生活情報誌。旬の魚や野菜を使った、お料理初心者にも作りやすいレシピが満載。魚の特集記事では、下ろし方を写真付きで丁寧に紹介。デジタルブック形式でも掲載。
http://www.maruetsu.co.jp/osusume/kurashi/

マルエツ井土ヶ谷店

マルエツ井土ヶ谷店
住所:神奈川県横浜市南区井土ヶ谷下町215-11
TEL.045-713-3911
営業時間(食品館):9時~深夜1時
ほか首都圏を中心に269店舗を展開。「市場祭り」(年7回)、「大朝市」(毎月第4日曜)は大型の限られた店舗で開催。
詳しくはTEL.03-3590-0016(広報IR部)まで

(答え:アジ、イワシ、マグロ、サワラ)