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国産農産物を、もっと多くの食卓へ!

「フード・アクション・ニッポンアワード2013」が開催されました


平成25年12月3日、東京・大手町サンケイプラザで、食料自給率の向上に貢献した企業や団体を表彰する「フード・アクション・ニッポン アワード2013」が開かれ、優秀な取り組みが発表されました。

テリー伊藤さん

フード・アクション・ニッポン アワード

国産食材を使った商品や取り組みがいっぱい!



文/栗田孝子
テレビでおなじみのあの人も、日本の食材を応援!
国産農産物の消費拡大を通じて、食料自給率の向上を図る取り組み「フード・アクション・ニッポン(FAN)」では、食料自給率の向上に貢献した企業や団体を表彰する「フード・アクション・ニッポン アワード」を平成25年度も開催しました。

今回、国産米を100%使用したお茶「キリン にっぽん米茶」が大賞に選ばれたほか、 商品部門などの4部門で最優秀賞と優秀賞が発表されました。

また、東日本大震災被災地の食と農の復興に貢献した取り組みを表彰する「食べて応援しよう!賞」や、食料自給率の向上に向け、他のモデルとなるような取り組みを表彰する「審査委員特別賞」も発表されました。さらに、食文化を活用して地域活性化に貢献した「食文化賞」と、FANの活動や食料自給率向上のPR に貢献した著名人を表彰する「ベストFAN賞」が今年度から新設、発表されました。

ベストFAN賞には、フード・アクション・ニッポンの応援団として活躍している演出家のテリー伊藤さんが選ばれ、表彰式の挨拶で「日本の食料自給率はまだまだ低い!私もバックアップしますので、がんばりましょう!」と、力強く訴えました。

「フード・アクション・ニッポン アワード2013」
大賞・最優秀賞を一挙に紹介!

大賞
「日本古来の素材を使って、新たな飲料文化を発信 国産米100%使用の『キリン にっぽん米茶』」
東京都  キリンビバレッジ(株)

お米のほんのり甘くて、香ばしい味わいの「にっぽん米茶」

お米のほんのり甘くて、香ばしい味わいの「にっぽん米茶」
  食料自給率向上のカギを握る米。同社は〝米食への回帰志向〞に着目し、米でお茶を作ることに。〝日本のおいしいお米だけ〞を使った点も、「国産食材見直しのきっかけになる」と高く評価された。

商品部門 最優秀賞
「環境を守って作る、甘みのある『日本の原風景・里山の棚田米』」
千葉県 (株)大地を守る会

平地と比べ、寒暖の差が大きい棚田ならではの甘みが特徴。棚田の保全は、生物多様性の維持、環境保護等の観点からも重要な意味を持つ

平地と比べ、寒暖の差が大きい棚田ならではの甘みが特徴。棚田の保全は、生物多様性の維持、環境保護等の観点からも重要な意味を持つ
  長年、特別栽培や有機農法を実践。会員から「棚田の米を食べたい」という声が上がり、「日本の原風景・里山の棚田米」を販売。〝日本人の心の原風景を守り、育んでいきたい〞という強い思いが、商品名にも現れている。

販売促進・消費促進部門 最優秀賞
「店舗スタッフが地元で収穫!『産直、とれたて野菜のハンバーガー』」
東京都 (株)モスフードサービス
平成26年から、静岡県や熊本県でも、地元野菜で地域ならではのメニューを企画、販売する予定

平成26年から、静岡県や熊本県でも、地元野菜で地域ならではのメニューを企画、販売する予定
  「鮮度抜群のバーガーを提供しよう」と、群馬県や福島県、岩手県内の店舗のオーナーやスタッフが自ら、地元農家の畑を訪れて野菜を収穫し、各店舗で提供するイベントを実施。〝朝採り〞や〝産地直送〞をアピールし消費者の関心を集めた。

流通部門 最優秀賞
「独自の生産拠点から新鮮野菜を店舗へ届けるとともに、国産食材を活用した弁当やスイーツを開発、PR」
東京都 (株)ローソン
平地と比べ、寒暖の差が大きい棚田ならではの甘みが特徴。棚田の保全は、生物多様性の維持、環境保護等の観点からも重要な意味を持つ

生鮮食料品を扱い、青果やカット野菜などの販売に力を入れる〝生鮮強化型店舗〞は、6,220店を超え、ローソン全店舗の約半数を占める(平成24年度末時点)
  全国10か所に「ローソンファーム」という農場を設立して農産物を栽培し、ローソンで販売。また、日本の農産物の良さを再確認できる企画として、「郷土(ふるさと)のうまい!」と銘打った弁当シリーズなども発売。そのうちの一つ、国産食材率99.2%の「桜島どりのごっそ弁当」などがヒット。

研究開発・新技術部門  最優秀賞
「茶葉の栽培・管理技術、飲料製造技術、健康機能の研究で、緑茶飲料市場を構築」
東京都  (株)伊藤園
平成25年に発売した「お~いお茶 ぞっこん」は、契約農家の一番茶を使用。緑茶本来の香りと深い味わいが特徴

平成25年に発売した「お~いお茶 ぞっこん」は、契約農家の一番茶を使用。緑茶本来の香りと深い味わいが特徴
  高齢化や後継者不足により、茶の生産者が減少する中、平成13年から、地元と協力して耕作放棄地などを活用した茶産地を育成し、収穫茶葉を全量買い取る事業を開始。生産量を増大させることにより、茶葉の自給率向上に貢献。また、緑茶の健康効果の研究にも力を入れている。

フード・アクション・ニッポン  アワード2013