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特集1 夢を追いかけて、酪農ヘルパー(1)

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酪農ヘルパーという職業をご存じですか?
毎日の牛の世話で、休みが取れない酪農家に代わり、搾乳や餌やりをする、酪農家の大切なパートナーです。最近は家畜人工授精など専門技術を身に付けて、酪農家に新規就農する方も増えています。
今回は、新人ヘルパー、ベテランヘルパー、そしてヘルパーから新規就農した酪農家の3組に密着して、それぞれの働きぶりから、心に秘めた“プロとしてのやりがい”までを、徹底レポートします。

夢を追いかけて、酪農ヘルパー


酪農ヘルパーって、具体的にどんな仕事をするの?



文/八幡智子、柿野明子
写真/多田昌弘、中川真理子

酪農ヘルパーって、具体的にどんな仕事をするの?
畜産業の中でも、特に休みが取れないのが酪農です。酪農家が定期的に休みを取り、肉体的・精神的にゆとりを持てるようにするため不可欠な存在が、「酪農ヘルパー」「コントラクター」「TMRセンター」などです。

今回紹介する「酪農ヘルパー」は、搾乳、哺乳、餌やり、牛舎の清掃から、生乳の冷却、衛生管理までを、酪農家に代わって行います。

一方、「コントラクター」は、飼料作物の収穫作業などの農作業を請け負う組織です。また、「TMRセンター」は、粗飼料と濃厚飼料を組み合わせた牛の飼料(TMR)を製造し、農家に供給する施設です。

酪農ヘルパー、お仕事〝データ集〞
酪農ヘルパーは、平成25年8月時点で、全国で2184人、その約4割が北海道で活躍中。20代~30代の若手が多いのも特徴です。

酪農家が酪農ヘルパーを依頼する日数は年々増える一方で、ヘルパーの人数は減少傾向にあります。通常の休みに加え、病気や事故によるけがで、酪農ヘルパーを依頼するケースもあることから、特に若い世代で「酪農ヘルパー」という職業の認知度を上げ、ヘルパーの仲間を増やすことが、地域の酪農の生産基盤の維持や地域の活性化の観点から重要な課題となっています。

酪農ヘルパーって全国に何人いるの?
そのうち女性は何人?
2,184人  女性 237人

全国に酪農家ってどれくらいいるの?
そのうちヘルパーを利用したのは?
19,400戸  12,092戸

酪農家は1年で平均何日くらいヘルパーを利用するの?
平均 20日

ヘルパーは1日何時間くらい働くの?
朝・夕 各4時間前後

一般社団法人酪農ヘルパー全国協会調べ