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特集1 あふちゃんといっしょに学ぼう! 新しい農業・農村政策(4)

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環境保全型農業直接支援を生かして!

目指したのは、〝琵琶湖の水を汚さない農業〞
支援を活用して、環境にやさしいブロッコリー栽培を、地域一丸となって拡大中!
JAグリーン近江大中の湖ブロッコリー生産部会【滋賀県近江八幡市】


夏場にハウスで栽培された苗は、お盆過ぎから秋口にかけて品種ごとに定植。収穫は、11月上旬から3月下旬まで

夏場にハウスで栽培された苗は、お盆過ぎから秋口にかけて品種ごとに定植。収穫は、11月上旬から3月下旬まで

琵琶湖

「農業と環境保全の両立を実践しています」と部会長の藤村政夫さん
「農業と環境保全の両立を実践しています」と部会長の藤村政夫さん

部会には13軒の農家が所属。作付け面積13ha中、9.4haで支援対象となる取り組みを実施
部会には13軒の農家が所属。作付け面積13ha中、9.4haで支援対象となる取り組みを実施

滋賀県の「環境こだわり農産物認証」を取得し、ブランド化

滋賀県の「環境こだわり農産物認証」を取得し、ブランド化
「琵琶湖の水質保全は大きな課題で、農業排水対策もその一つ。そこで、化学肥料や農薬が流れ込まないよう、環境にやさしい野菜作りを進めているんです」と話すのは、JAグリーン近江の三上富男さん。

琵琶湖の東岸に位置する滋賀県近江八幡(おうみはちまん)市大中(だいなか)地区は、琵琶湖の内湖を干拓した農業地帯です。その肥沃な土壌で、JAグリーン近江大中の湖ブロッコリー生産部会は、早くから「化学肥料および農薬の5割低減」に取り組んできました。

そんな折、平成23年に環境保全型農業直接支援対策がスタート。土壌中に二酸化炭素の構成元素である炭素をとどめることで地球温暖化防止に役立つとともに、水質保全にもつながる取り組みとして、堆肥を使ったブロッコリー栽培を始めました。また、水稲栽培のカメムシ対策として、同じく支援を活用して、水田周辺の草刈りなどにより農薬の削減にも力を入れています。こうした取り組みが、琵琶湖の水質など環境保全につながっているのです。

「堆肥の購入代は、農家にとって負担になるので、支援を活用できるようになって助かってます」と話す、部会長の藤村政夫さん。

こうして栽培したブロッコリーは、県の「環境こだわり農産物認証」も取得。食への意識が高い消費者から、人気を集めています。

農林水産省では、紹介したブロッコリー生産部会のように、地域の環境のことを考えた農業を実践する農業者への支援を続けていきます。

環境に配慮する農家を応援してるのね