あふ・ラボ
”見て楽しむ”イネで地域を元気にする!
生け花から田んぼアートまで 観賞用イネが秘めた可能性
長らく日本人の食生活を支えてきた稲作。そのイネに「食べる」以外の用途があることをご存じですか? |
![]() 上から「祝い紫」、「祝い茜」、通常のイネ。比べてみると色の違いが良く分かる。ドライフラワーとして出荷され、フラワーアレンジメントなどに活用される。また、鮮やかな色を生かした正月のしめ飾りも作られ、好評を得ている 祝い茜
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食べるだけではない新しいイネの活用方法
農研機構(国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構)東北農業研究センターが開発を手がけた「祝い茜」と「祝い紫」は、穂の色がそれぞれ鮮やかな赤と紫に染まることが特徴の観賞用イネです。 |
祝い紫
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美しい色を生かしてお土産や花材として販売 |
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2001年までは、地元のシンボル的存在である岩木山と文字が入っただけのシンプルなデザインだった。2002年に開始10周年を記念して、大規模な田植えを実施したのが、現在の田んぼアートの始まり | |
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田舎館村では毎年、役場東側にある15,000平方メートルの水田で「田植え体験ツアー」を実施して、田んぼアートの元となるイネを植えている。田植え参加者の中には「田んぼに入るのが初めて」という人も多い | |
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毎年、2つの水田にさまざまな絵柄が登場する田舎館村の田んぼアート。どちらも近くの展望台から観覧でき、期間中は2つの田んぼを結ぶシャトルワゴンも運行される。穂が出る前の、茎や葉が色づく7月から8月にかけて見頃となる |
あふ・ラボトリビア【観賞用イネ】
観賞用イネの中身は何色?美味しいの? 赤や紫に染まった「祝い茜」「祝い紫」の穂。中のお米は白い色をしています。色がつく仕組みは複雑で、お米、穂、葉、茎の色は必ずしも同じではないのです。また、観賞用イネは昔の品種の中から”見た目の美しさ”で選んだイネを使って品種改良をしたものなので、お米の味自体はさほどではなく、パサパサとした食感です。 |
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