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農林水産省

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野上農林水産大臣記者会見概要

日時 令和3年8月3日(火曜日)10時50分~10時58分 於: 本省3階会見室(オンライン)
主な質疑事項
  • (大臣から)2021年上半期の農林水産物・食品の輸出実績について
  • 2021年上半期の農林水産物・食品の輸出実績について
  • 大阪堂島商品取引所による米の先物取引の上場申請について
  • 沖縄県によるサンゴ採捕許可撤回に係る審査請求等について

冒頭発言

大臣

  本日、私から1点、「2021年上半期の農林水産物・食品の輸出実績」について御報告がございます。2021年上半期の農林水産物・食品の輸出額は、5,773億円で、前年から+31.6パーセント、金額で1,385億円の増加となり、上半期の実績としては、過去最高額となりました。輸出額が増加した背景としては、新型コロナウイルス感染拡大による消費者のニーズの変化に対応し、牛肉や日本酒などで家庭向けの輸出に対応出来たことがあげられるほか、中国や米国を中心に経済活動が回復傾向に向かっていることにより、林産物や水産物の輸出も増加していることなどが考えられます。更なる輸出拡大を図るために、輸出先国の規制に対応するとともに、消費者のニーズに対応したマーケットインの輸出を実現することが重要であり、輸出拡大実行戦略に基づき輸出産地の形成を進めるとともに、品目団体の育成や輸出事業計画に基づき輸出向けの加工・流通施設の整備を進めるための輸出促進法の見直しを図ってまいります。なお、輸出実績の詳細につきましては、この後、プレスリリースするとともに、事務方から説明をさせていただきます。私からは以上です。

質疑応答

  • 2021年上半期の農林水産物・食品の輸出実績について(1)

記者

  今、冒頭にございました、まず、輸出についてお伺いします。農水省としては2030年に5兆円の輸出目標を掲げられていると思います。今回は、過去最高の実績だったということですけれども、今回の発表に関する大臣の評価と受け止めを、改めてお願いいたします。

大臣

  2021 年上半期の農林水産物・食品の輸出額、今、5,773 億円と申し上げましたが、これは初めて5,000 億円を超えたわけであります。また、今回あわせて公表します6月の輸出額は946 億円と、これも前年比+24.7パーセントとなっておりまして、昨年の7月以来、12 か月連続で前年を上回っているという状況であります。新型コロナウイルスの影響で、海外でも家庭食需要が増加していることに対応してですね、産品の輸出が、特に昨年下半期から増加をして、この動きが継続しているほか、外食ニーズも回復しつつあることによりまして、我が国の農林水産物・食品の輸出は、引き続き好調に推移しているものと考えております。今後も政府一体となった様々な施策の推進によりまして、更なる輸出の拡大を図ってまいりたいと考えております。


  • 大阪堂島商品取引所による米の先物取引の上場申請について

記者

  本来ちょっとお伺いしたかったことを続けてお願いいたします。堂島商品取引所についてお伺いします。昨日ですね、社長が会見をしまして、意見聴取を前にですね、これが最後だというつもりで本上場に取り組んできた、本上場が認められなかった場合には、試験上場はせずに、米の先物も取り扱わないというふうに発言をしております。また、上場廃止になった場合にはですね、既に参加している方への説明責任は農水省が負うというふうに思っていると発言されていたんですが、こちらの受け止めと、意見聴取を前にですね、先方と十分な協議はされたのか、大臣の評価をお願いいたします。

大臣

  堂島取引所からの本上場の申請につきましては、現時点で認可基準への適合性を確認する必要があることから、堂島取引所から意見の聴取を行うことといたしております。申請に対して、農林水産省が行う判断の説明は、申請者であります大阪堂島商品取引所に対しては、判断の理由も含めてしっかりとお伝えをしていきますが、まだ申請に対する判断をしていない現時点で、その後の対応にコメントすることは差し控えさせていただきたいと、そういうふうに思います。また、事前の協議についてのお話ですが、個別のやりとりについてはコメントは差し控えさせていただきますが、一般的に、法令上必要な申請の手続等について、問い合わせ等のやりとりは農林水産省と申請者の間で行われているものと承知をいたしております。いずれにいたしましても、本上場の認可申請につきましては、今週5日の意見聴取の際に堂島取引所から示される意見を踏まえて、適切に判断をしてまいりたいと考えております。


  • 沖縄県によるサンゴ採捕許可撤回に係る審査請求等について

記者

  名護市辺野古の新基地建設に関するサンゴの件なんですけれども、防衛省の方からですね、大臣の方に審査請求と執行停止を求めたことについて、どのように対応するかというところと、あとは、いつまでに判断を下すかというところを教えていただければと。

大臣

  沖縄県はですね、7月6日の最高裁判決を受けまして、7月28日にサンゴの採捕を許可したものと承知をいたしております。これを受けて、沖縄防衛局が7月29日からサンゴの移植作業を開始しましたところ、沖縄県は、水温が高く台風の襲来が見込まれる時期にもかかわらず移植を行うことは、許可条件違反だとして、許可を取り消したものと承知をいたしております。そして、8月2日に沖縄防衛局長から農林水産大臣に対しまして、沖縄県の許可取消処分を不服として、行政不服審査法に基づく審査請求と執行停止の申立てがあったところであります。農林水産省としては、行政不服審査法等の関係法令に基づきまして、適切に対応してまいりたいというふうに考えております。また、結論を出す時期についてでありますが、行政不服審査法上、審査請求に対する裁決の期限は定められておりません。また、執行停止の申立てにつきましては、「速やかに執行停止するかどうかを決定」することとされております。行政不服審査法の規定を踏まえながら、審査請求人である沖縄防衛局と、処分庁である沖縄県知事の意見を聴いた上で、適切に対応してまいりたいと考えております。


  • 2021年上半期の農林水産物・食品の輸出実績について(2)

記者

  輸出額、上半期過去最高ということで、初めて5,000億円を超えたということですけれども、当面の輸出の目標というか、目指す点として、年間で1兆円という目標がありますが、今年はこれ、達成できると、大臣思ってらっしゃるんでしょうか。どうお考えでしょうか。

大臣

  これはですね、これからの輸出の状況がですね、どのようになってくるか、これは予断を持って申し上げることはできませんので、見通しを申し上げることはできませんが、一方で、今、12か月連続でですね、前年を上回っているという状況等を考えますと、これは好調に推移しているというふうに考えております。


報道官

  他によろしいでしょうか。それでは、会見をこれにて終了させていただきます。

以上