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農林水産省

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野上農林水産大臣記者会見概要

日時 令和3年10月1日(金曜日)10時50分~10時57分 於: 本省7階講堂
主な質疑事項
  • (大臣から)第40回全国豊かな海づくり大会への出席について
  • 自民党新総裁に対する今後の農政への期待等について
  • 米の現物市場検討会について

冒頭発言

大臣

  本日私から1点、ご報告がございます。私は明後日3日(日曜日)に、「第40回全国豊かな海づくり大会食材王国みやぎ大会」に出席をいたします。本年の海づくり大会は、「よみがえる豊かな海を輝く未来へ」をテーマに、天皇皇后両陛下のオンラインでの御臨席を仰ぎ、宮城県石巻市で開催をされます。本大会を契機に、豊かな海を育むことの大切さや、水産資源の維持培養に対する理解が深まることを期待をしております。詳細は、この後プレスリリースをさせていただきます。私から以上です。

質疑応答

  • 自民党新総裁に対する今後の農政への期待等について

記者

  自民党の新総裁に岸田氏が選出されました。今後の農政の期待など、大臣の御所感をお聞かせ願います。

大臣

  まずは、岸田新総裁の誕生を、心からお祝いを申し上げたいと思います。我が国の農林水産業は、申すまでもなく、国民に食料を安定供給をするとともに、食品産業等の関連産業と共に地域の経済を支えています。さらに、高品質な農林水産物・食品、世界に評価される和食、美しい農山漁村の風景など、我が国の成長の糧となる大きな潜在力を有しているわけであります。しかしながら、我が国の農林水産業・食品産業等は、人口減少に伴う国内市場の縮小ですとか、あるいは農林漁業者の減少・高齢化など厳しい状況に直面しておりまして、その活性化は待ったなしの状況であります。このため、新型コロナウイルス感染症への対策を適切に実施していくとともに、2030年の輸出額5兆円目標の達成に必要な対策の検討や、農林水産業の持続的発展と地球環境の両立を図るための「みどりの食料システム戦略」の具体化等を着実に進めていくことが重要であると考えております。岸田新総裁もですね、「多様で豊かさを持つ農業・農村を実現」すると述べておられますが、その実現のために、こうした農林水産行政の諸課題の解決に向けて、岸田新総裁がまさにおっしゃっておられるように、「地域に寄り添い、現場を重視」しながら、取り組まれていくことを期待をしております。


記者

  関連して岸田新総裁の掲げていらっしゃる農業政策について伺います。岸田新総裁は総裁選で、米の市場隔離政策ですとか、規制改革推進会議などの改組ということに言及されましたけれども、これについて、大臣、どのようにお考えになるか、御所感を伺えればと思います。

大臣

  農林水産省としましては、産地が取り組む主食用米の長期計画的な販売を支援します「米穀周年供給・需要拡大支援事業」については、現下の需給環境を踏まえまして本年7月に支援を拡充をし、令和2年産米について、支援要件である契約締結期限を令和3年7月末から9月末まで2か月間延長するとともに、保管経費等の支援対象期間を令和4年3月末から令和4年10月末まで7か月間延長する特別支援を措置したところであります。これに対し、これまでにですね、令和2年産米全体として約37万トンの申込みがあったところであり、今後、本事業により、産地の長期計画的な販売の取組をしっかりと支援してまいりたいと考えております。また、本年産の作柄などを踏まえてですね、更なる対応が必要となった場合には、同「周年供給事業」に基づく取組を含めてですね、適切に対応していく考えであります。また、規制改革会議の件でありますが、岸田新総裁、この規制改革につきまして、規制改革推進会議の改組と同時にですね、現場に求める規制の見直しを進められる体制づくりが大事であると述べられていると承知しておりますが、今後、どのような体制で規制改革が行われるとしてもですね、農林水産分野の改革については、実際に現場で効果が上がり、その成果が現場で実感されるようにすることが重要だと考えています。


  • 米の現物市場検討会について

記者

  米の現物市場について、ちょっとお伺いしたいんですけれども、一昨日ですね、検討会が始まりまして、その中で消極的な意見も多く出たと伺っています。このタイミングで現物市場の創設について議論することの意義と、また、もし仮に創設された場合の米政策への影響ですとか、また、期待することをお伺いできればと思います。

大臣

  米の現物市場の検討会につきましては、本年8月の米先物取引に関する議論の過程におきまして、自民党の農林部会ほかから、米の現物市場の創設に向けて、農林水産省が検討会を設置して本年度内を目途に検討するよう申入れもあったところであります。また、米の生産及び流通の現場におきましては、米の需給実態を示す価格指標となるべき現物市場が存在をしておらず、農業団体をはじめ関係者が協力して、様々な用途の需給に応じた価格形成を行う現物市場の創設について具体的に議論していくことが必要であります。検討会の立上げに向けまして、農業者、集荷業者、卸売業者等、関係者の方々との調整を進めてまいりましたが、このたび準備が整ったために、先日29日に第1回検討会を開催をしたところであります。期待するところでありますが、米の現物市場の制度設計につきましては、やはり農業者、集荷業者、卸売業者、実需者の経営判断に資するように、価格形成の公平性・透明性を確保しつつ、需給実態を表す価格指標を示すことができる市場となることを期待をしております。


報道官

  他に御質問ございますでしょうか。それでは、これで大臣会見を終わります。

以上