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農林水産省

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金子農林水産大臣記者会見概要

日時 令和3年11月19日(金曜日)10時49分~11時00分 於: 本省7階講堂
主な質疑事項
  • (大臣から)佐賀県及び長崎県への出張について
  • (大臣から)農林水産業・地域の活力創造本部について
  • 農林水産業・地域の活力創造本部について
  • 佐賀県及び長崎県への出張について
  • 米の作付転換の支援について

冒頭発言

大臣

  私から2点、御報告がございます。1点目は、佐賀県及び長崎県への出張についてであります。私は、20日、明日ですね、土曜日、佐賀県及び長崎県へ出張いたします。長崎県知事をはじめとする地元の関係者の皆様、開門を求める原告の皆様とお会いし、直接御意見をお伺いするとともに、諫早湾干拓地の営農状況の現場を拝見したいと考えております。現地視察の詳細につきましては、この後プレスリリースいたします。
  2点目は、「農林水産業・地域の活力創造本部」についてであります。昨日、官邸におきまして、総理出席の下、第31回「農林水産業・地域の活力創造本部」が開催されました。会議で、私からは、農林水産政策の主要課題と対応方向として、スマート農林水産業等による成長産業化、農林水産物・食品の輸出促進、みどりの食料システム戦略を踏まえた農林水産業のグリーン化について説明したところであります。これに対しまして、岸田総理から、「次期通常国会に必要な法案を提出することを含め、農林水産の各分野の改革の具体的方策の年内とりまとめに向け、現場に寄り添い、農林漁業者の意見を聞きながら、政府一体で取り組んでいくように」と御指示がありました。今後、この御指示を踏まえまして、関係省庁とも連携して、具体的な検討に取り組んでまいります。以上でございます。

質疑応答

  • 農林水産業・地域の活力創造本部について

記者

  昨日の地域活力創造本部の会合について、冒頭、大臣から御説明ありましたが、昨日の会合で決定された政策の方向性に対する大臣の受け止めと今後の抱負、期待などについて、改めてお聞かせ願います。

大臣

  昨日、本部で岸田総理から受けた御指示を踏まえまして、スマート農林水産業については、スマート農機のシェアリングを行う支援サービスの育成等による現場実装の拡大や、関係省庁と連携した規制の見直し、農林水産物・食品の輸出促進については、品目団体の認定制度や輸出事業者・施設を対象とする新たな制度資金の創設、農林水産業のグリーン化につきましては、地域ぐるみで環境負荷低減に取り組む産地の創出といった施策を展開すべく、次期通常国会に必要な法案を提出することを含め、具体策の検討を今後進めてまいりたいと思います。


  • 佐賀県及び長崎県への出張について

記者

  冒頭ありました出張の関連で2点伺います。長崎県の知事とは会われると思うんですけれども、佐賀県の知事さんとは、昨日会談はされていますけど、今回の出張で会われない理由とか背景を1点伺いたいのと、あと、もう1点が、昨日の会談の後に、佐賀県の山口知事が、有明海の再生については、強い気持ちを持って前に進めていくというような話が大臣からあったとおっしゃったんですけど、強い気持ちで前に進めていくということ、具体的にどういうところをお考えなのか教えてください。

大臣

  昨日お見えになりましたので、ざっくばらんにお互いの意見交換をいたしました。そういった中で、本当はできるだけ話し合いで解決をしたいというのは、お互いがそういう気持ちを持っているわけでございますが、なかなか前提条件が、訴えている方々と、そこは違うので、その辺について、何か、何とかできないものかなというような話し合いを含めて、いろいろな意見交換をいたしました。佐賀県知事の場合、今回お会いできなかったのは、漁業者が非常に一番忙しい時なんです。だからノリ漁業者の皆様方に御迷惑おかけしたらいけないということで、改めて、またお願いするというようなことに事務的になっております。


  • 米の作付転換の支援について(1)

記者

  水田活用の直接支払交付金の産地交付金のことで伺いたいんですけれども、先日、農水省として、転作拡大分に10アールで1万5,000円を配分する転換作物拡大加算、これについて22年度から見直すという方針を示されたかと思うんですけれども、これに対して、自民党から、引き続き飼料用米への転換を支援する必要があるということで、慎重論も出ております。改めて見直しのねらいと、今後どのように対応するか、お考えをお聞かせください。

大臣

  令和3年産におきましては、飼料用米を中心に大幅に作付転換が進んだ一方で、麦や大豆や、野菜、子実用のトウモロコシなどの定着性が高くて需要のある品目の生産が伸び悩んだところであります。このため、令和4年産では、より定着性の高い作物への作付転換を進めるために、子実用トウモロコシへの支援の拡充を行うほか、産地交付金について、拡大加算や飼料用米等の複数年契約に対する加算措置の見直しを検討しているところであります。引き続き、様々な御意見を踏まえながら、令和4年産に向けた支援策を検討してまいります。転換作物というのが、大豆やそういったものに、転換していくことは結果的には、この政策の効果が上がってくるわけですから、できるだけ、飼料米じゃなくて、できればそっちの方に転換していただくような誘導を、これから考えていきましょうという話なんです。


  • 米の作付転換の支援について(2)

記者

  今の質問にも絡んでということで1点ちょっとお伺いしたいんですけど、今日、今、食糧部会をされていて、その中で米の基本指針が新たに示されていると思います。その説明の中で、約4万ヘクタールの作付転換を来年産でも進める必要があるというような話もあったかと思うんですけれども、これについて、今年で6.3万ヘクタールの転作を進めてきて、大分進めたというような印象があるんですが、さらに4万ヘクタールを進めるということで、どういった支援が考えられるのか、また、今、子実用トウモロコシですとか、大豆・野菜への転換というふうにおっしゃられましたけれども、どういった転作が望ましいか改めて教えてください。

大臣

 今日10時からの食料・農業・農村政策審議会食糧部会において、委員の皆様にお諮りしているところでありまして、決定され次第、改めて公表することになると思います。当面の需給安定に向けましてはですね、令和2年産米につきましては、15万トンの特別枠を設けるなどの十分な対策を行うこととしております。また、令和3年産米については、長期計画的な販売を前倒しして支援することを現在検討いたしております。さらに、令和4年産におきましては、飼料用米ばかりではなく、麦、大豆、野菜、子実用トウモロコシなどの、より定着性の高い作物への計画的な転換が行われるよう検討を進めているところであり、これらにより、需要に応じた生産を推進してまいりたいと思います。できるだけ、いろんなことを検討しているということです。


報道官

  それでは、これで大臣会見を終わります。

以上