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農林水産省

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金子農林水産大臣記者会見概要

日時 令和3年11月24日(水曜日)10時40分~10時48分 於: 本省7階講堂
主な質疑事項
  • (大臣から)車座対話の実施について
  • 小笠原諸島の海底火山噴火による軽石の漂着等による被害等について
  • 令和4年産米の需給に関する対応等について

冒頭発言

大臣

  私から1点御報告がございます。明日の25日、都内で農林漁業者との車座対話を実施いたします。農業、林業、水産業の各分野で、新たな需要開拓やスマート技術の活用などに積極的に取り組んでおられる方々に直接お会いをしまして、その取組の現状や課題についてお話を伺いたいと考えております。詳細は、この後、プレスリリースでお知らせいたします。以上です。

質疑応答

  • 小笠原諸島の海底火山噴火による軽石の漂着等による被害等について

記者

  軽石について伺います。伊豆諸島の三宅島でも確認されるなど、広範囲に影響が及んできています。現在把握している状況と対策についてお願いします。

大臣

  現在、東京都伊豆諸島周辺で、軽石の漂流や一部海岸等での漂着を確認しております。神奈川県や千葉県への漂着についても報道は承知しております。水産庁におきましては、既に全国の地方公共団体に文書を発出しまして、事前のオイルフェンスの準備等、水産業に関係した被害の防止対策について周知いたしております。東京都においては、伊豆諸島の漁港において、軽石の流入防止を図るため、一部の漁港におきまして、オイルフェンスを設置するなどの対策を行っているところであります。農林水産省といたしましては、引き続き、軽石の動向や漁業活動への影響などに注視するとともに、迅速な復旧や支援に努めてまいりたいと思います。


  • 令和4年産米の需給に関する対応等について(1)

記者

  米政策で伺います。農水省は、先日の食糧部会で、令和4年産米の需給安定には、作付面積を前年比で4万ヘクタール減らす必要があるとの見通しを示しました。今後、各産地では米の生産規模の目安の設定が本格化すると思いますが、その際、どのような対応が産地には求められるのかと、国として需給安定の実現へどう産地を支援するか、教えてください。

大臣

  今回の審議会でお示しした需要量の見通しは「702万トンから706万トン」でございまして、それに対して、一部の委員から「もっと厳しく見通すべき」との意見もありました。また、一方では他の委員から、ワクチン接種の進捗や感染者の減少に伴って、中食・外食需要が回復しているという御意見もありました。現に、今年の7月から10月までの需要量が昨年を上回っております。これらのことを踏まえまして、「見通しは妥当である」との御意見がありました。結論といたしまして、食糧部会としては「適当と認める」旨の答申をいただいたところであります。主食用米の需要量について、今後変動する可能性もあり、現時点でその影響を正確に見通すことは困難であります。しかし、引き続き、販売動向の見極めやデータ収集に努めつつ、需要動向を注視してまいりたいと思います。
  令和4年産の主食用米につきましては、需給と価格の安定を図るには、21万トンの作付転換が必要という見通しをお示ししたところであります。今後、各県におきましては、主食用米の生産の目安の検討を進めるに当たりましては、主食用米の需要の見通しや、それから自県産米の在庫状況を十分に考慮していただくことが重要であると考えております。
  今後の農林水産省としての産地支援に対しての考えについては、令和4年産の作付転換については、飼料用の米ばかりではなく、麦や、大豆や、それから野菜、子実用とうもろこし等の定着性の高い作物への計画的な転換が行われるように検討を進めているところであります。農林水産省といたしましては、全国会議やキャラバンにおいて、各県での作付転換の検討に資する情報提供を行うとともに、令和3年度補正予算において「水田リノベーション事業」を計上しまして、対象品目に子実用とうもろこしを追加するなどの拡充や見直しを検討しております。これらにより、需要に応じた生産に取り組む産地を支援してまいりたいと考えております。


  • 令和4年産米の需給に関する対応等について(2)

記者

  今の質問に関連なんですけれども、消費者へのメッセージという観点で、来年度の需要米が700万トンを初めて切ったということで、今、お米が安くなっていくかと思うんですけれども、これに関連して、大臣の現状認識と、それから消費者へのメッセージ等あれば、よろしくお願いいたします。

大臣

  なかなか、米って非常に難しいところで、消費者には、できるだけ安い米をということで、生産者はある一定の米が安定しないと需給調整ができないという難しいところがあります。でも、現実は、今、米の値段は安くなっておりますので、できるだけ消費者の皆さん方も米を食べるように努力をしてもらいたい。我々も、米をたくさん食べていただくような、そういう価格になっているという宣伝というか、そういうことを、大いにご飯を食べていただくような、そういう展開、活動をしていかなければいけないというのは思っております。高いか安いかというのは消費者の感覚の問題でございまして、ただ、数字的には、昨年よりも確かに安くなっていることは間違いありません。また、いろいろなチラシ等で、今、米が安くなっているというような、そういったチラシも出回っておりますので、できるだけ米をたくさん食べることによって、生産者も安定した生産ができるような形の中で、需給バランスがうまく保っていければというのは私も考えております。


報道官

  他によろしいでしょうか。それでは、これで大臣会見を終わります。

以上