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農林水産省

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金子農林水産大臣記者会見概要

日時 令和3年11月26日(金曜日)10時59分~11時6分 於: 本省7階講堂
主な質疑事項
  • (大臣から)千葉県及び茨城県への出張について
  • WTO閣僚会議について
  • 令和4年産米の需給に関する対応について

冒頭発言

大臣

  私から、1点御報告がございます。私は、29日(月曜日)に千葉県及び茨城県へ出張し、スマート農業や輸出拡大の取組を拝見したいと考えております。なお、茨城県の「JAなめがたしおさい」では、農業者の皆様から車座でお話を伺う予定にしております。詳細は、この後、プレスリリースいたします。以上です。

質疑応答

  • WTO閣僚会議について(1)

記者

  1点お尋ねします。来週、WTOの閣僚会議が開かれます。議題の1つとして、漁業補助金の削減があると思います。長年の交渉テーマですが、今回の会議で大きな進展や合意があるのかどうか、見通しや期待がどのようなものかお尋ねします。併せて、日本はこの交渉にどのようなスタンスで臨むのか、基本的な考えもお願いします。

大臣

  11月30日から12月3日まで、第12回WTO閣僚会議が開催されます。当省関係では、漁業補助金と今後の農業分野の議論の進め方が議題となっていますが、我が国の水産業、農業に悪影響が生じないよう、水産政策の推進に必要な補助金の枠組みを確保するなど、我が国の考えを主張してまいりたいと思います。WTOの漁業補助金交渉につきましては、11月30日からの第12回閣僚会議での合意を目指し、交渉中であります。我が国といたしましては、適切な資源管理を含めた水産政策の推進に必要な補助金の枠組みを確保するため、我が国の立場が反映されるよう交渉に取り組んでまいります。具体的な内容については、現在交渉中でありますので、見通しについてのコメントは差し控えたいと思います。以上です。


  • WTO閣僚会議について(2)

記者

  先ほどのWTOに関連してなんですけれども、農業分野は合意見送りとの報道も出ているんですが、今後の議論の見通しを教えてもらえますでしょうか。

大臣

  現在、WTO農業交渉においては、分野ごとにどのような作業計画を策定するかについて、議論が行われているところであります。今回の閣僚会議において、作業計画について合意がされるかどうかは、現時点で予断ができない状況です。我が国の農業に影響が生じないように、適切に対応してまいりたいと思います。


  • 令和4年産米の需給に関する対応について

記者

  それと、もう1点が米政策なんですけれども、農水省は令和4年産米の転作助成について、水田リノベーション事業の予算を前年より大幅に増やす一方で、産地交付金の転換拡大加算措置は廃止するという方針を示しています。改めてその理由を教えてもらえますでしょうか。

大臣

  主食用米の需要と供給の安定を図るためには、令和4年産の主食用米については、3.9万ヘクタールの作付転換が必要であります。このため、農林水産省といたしましては、令和3年度の補正予算におきまして、令和4年産の作付転換を前倒しで支援する水田リノベーション事業を計上した上で、麦・大豆、野菜等に加え、対象品目に、子実用とうもろこしを追加する等の拡充を行うことといたしております。
  また、令和4年度当初予算の水田活用の直接支払交付金は、計画的なレンゲなどの肥料の作付けにより、地力の回復や病害虫の発生抑制につなげる取組に対する支援の創設も検討いたしております。さらに、飼料用米の複数年契約に対する加算措置の見直しを検討しております。定着性が高く需要のある品目への転換を進めるために必要な予算の確保に今後努めてまいりたいと思います。
  それから、令和4年産において、飼料用米ばかりでなく、麦・大豆、野菜、子実用とうもろこしなどの、定着性が高く需要のある品目への転換を進める必要があるというふうに考えておりまして、このために、令和4年度の水田活用の直接支払交付金につきましては、加算措置の見直しや交付対象水田の要件の見直し等を検討しているところであります。引き続き、様々な御意見を踏まえながら、令和4年産に向けた支援策を検討してまいります。


報道官

  よろしいでしょうか。それでは、これで大臣会見を終わります。

以上