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農林水産省

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金子農林水産大臣記者会見概要

日時 令和3年12月14日(火曜日)7時50分~7時55分 於: 本省3階会見室
主な質疑事項
  • 英国による日本産食品の輸入規制撤廃に向けた国内手続の開始について
  • 韓国によるTPP加入に向けた国内手続の開始について
  • 生乳の需給緩和への対応について

質疑応答

  • 英国による日本産食品の輸入規制撤廃に向けた国内手続の開始について、韓国によるTPP加入に向けた国内手続の開始について

記者

  貿易関連で、別々の2つの案件についてお尋ねします。先週、英国政府が東京電力福島第一原発事故後の日本産食品への輸入規制撤廃に向けた国内手続を始めたと発表しました。この受け止めと、日本国内の農林水産業への影響はいかがでしょうか。また、昨日ですね、別の案件で、韓国がTPPへの加盟申請の手続きを開始するということを発表しました。韓国は来年2月にRCEPの発効を控えておりますが、受け止めと国内農林水産業への影響についてお聞かせください。

大臣

  英国時間の12月10日、英国食品基準庁は日本産食品への放射性物質に係る輸入規制に関しまして、科学的根拠に基づき、輸入規制を撤廃しても英国民へのリスクの増加を無視できるとのリスク評価報告書を公表するとともに、規制撤廃を最も望ましいとするパブリックコメントを開始したと承知しています。今回の英国食品基準庁の取組を歓迎するとともに、英国国内における手続が円滑に進められ、早急に輸入規制が撤廃され、英国向け輸出が拡大することを期待しております。
  次は韓国ですね。韓国がTPP加入に向け、国内手続きを始める方針を明らかにしたとの報道については承知いたしています。我が国といたしましては、新規加入に関心を示す国・地域が、TPPの高いレベルを完全に満たす用意ができているかどうかについて、まず、しっかりと見極める必要があると考えています。いずれにしろ、現時点で韓国からTPPの寄託者であるニュージーランドに対して加入申請はなされておらず、政府として予断を持ってコメントすることは差し控えたいと思います。


  • 生乳の需給緩和への対応について

記者

  昨日の予算委員会でも質問があったと思うのですが、生乳がこの年末年始にかけて余ってしまうというような質問があったと思うんですが、何か農水省として具体的な対策があれば教えていただきたいです。

大臣

  コロナ下で牛乳・乳製品の業務需要が回復してきておらず、脱脂粉乳の在庫が高水準となっている一方、生乳生産量は増加していることから、今年の年末年始は、例年以上に需給が緩和し、処理不可能な生乳の発生が懸念されているところであります。現在、業界では生乳割合を高めた製品の開発や、1日1リットル運動等の取組が進められており、農林水産省といたしましても、消費拡大のためのプロモーションや牛乳を利用した和食、「乳和食」の普及などを含め、関係者と連携を密にして取り組んでまいります。また、脱脂粉乳の在庫の削減に向けまして、全国の生産者と乳業メーカーが一体となって取り組んでいるところであります。農林水産省としては、こうした関係者の取組状況を踏まえまして、コロナの状況下で、どのような対策が必要か検討してまいりたいと思います。


報道官

  他に御質問ございますでしょうか。よろしいでしょうか。それでは、これで大臣会見を終了させていただきます。

以上