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農林水産省

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金子農林水産大臣記者会見概要

日時 令和3年12月17日(金曜日)7時56分~8時8分 於: 本省3階会見室
主な質疑事項
  • (大臣から)NEW(乳)プラスワンプロジェクトについて
  • 生乳の需給緩和への対応について
  • 農林水産物・食品の輸出額について
  • 米の作付転換に係る支援策について

冒頭発言

大臣

  本日、私から1点御報告があります。先日の会見でも申し上げましたが、今年の年末年始は、例年以上に生乳の需給が緩和して、処理できない生乳の発生も非常に懸念されております。このため、年末年始の牛乳の消費拡大に向けて、「NEW(乳)プラスワンプロジェクト」と銘打って取組を強化することにいたしました。詳細はこの後プレスリリースしますが、今後ですね、私達大臣、副大臣、政務官も、お客様を牛乳でおもてなしなどする、消費の拡大に取り組んでまいります。牛乳をいつもより1杯飲んでいただく、料理に乳製品を活用していただくなど、可能な範囲で御協力をお願いいたします。うちの子供、あまり背が高くないもので、いろいろ近所の背の高い人たちに尋ねてみたら、やっぱり小さいときから牛乳を飲んでいたと言うんですね。結構、牛乳を飲んでる子供さんというのは、非常に背が高くなっていますので。奥様方にも試しに飲んでいただこうと思います。そして、今日は、お2人(副大臣)が牛乳、私がヨーグルトということで、試飲をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。その前に一言、両副大臣からお願いします。

中村副大臣

  助さん役の中村裕之です。私も北海道出身ですので、毎日おいしく牛乳をいただいています。年末年始には、御家族で楽しみながら、牛乳を使ったお料理に挑戦するなどして、牛乳消費の拡大をいただければありがたいと思いますので、どうぞ皆さんよろしくお願いいたします。


武部副大臣

  格さん役の武部新です。私の地元北海道、オホーツク・宗谷も酪農地帯です。食卓においしい牛乳・乳製品を届けるために、厳しい寒さの中、搾乳をしていただいていますので、是非とも皆様方、生乳を無駄にすることがないように、消費拡大に御協力をいただきたいと思います。


報道官

  先ほど大臣からお話ありましたとおり、大臣は飲むヨーグルト、両副大臣は牛乳を飲まれます。

大臣・両副大臣

  いただきます。


質疑応答

  • 生乳の需給緩和への対応について(1)

記者

  今、パフォーマンスもしていただきましたが、改めて、この年末年始の牛乳の供給が余ってしまうということに関して、農水省としての対策を教えていただけますでしょうか。

大臣

  特に年末年始は学校給食が無くなります。そして、例年に比較して、非常に落ち込みが懸念されておりまして、このままいくと5,000トンぐらいの生乳を捨てざるを得ないというような心配をいたしておりますので、やっぱり国民の皆さん方に、できるだけ牛乳を飲んで協力していただきたいというのが、心からのお願いでございます。そういう中で、農林水産省といたしましては、NEW(乳)プラスワンプロジェクト、役所を挙げて立ち上げまして、BUZZ MAFFやツイッターを活用した情報の発信を努力していきたいというふうに思っております。牛乳はいろいろ飲み方もあるんでしょうけど、さっき中村副大臣からも話したように、鍋に入れて料理にして使うとか、うちはどっちかというと、牛乳は私は弱いんですが、シチューはよく食べるんで、シチューをよく家内が、特に寒いときには作っていただいて、シチューが余ったら翌日はカレーライスというふうに、そういう工夫をして、できるだけ牛乳を使っていただきたいと思います。


記者

  クリームシチューを基にカレーライスにするんですか。

大臣

  クリームシチューをした後に、余って、それにカレールーを入れてカレーにすると。


  • 農林水産物・食品の輸出額について

記者

  参考にさせていただきます。もう1点伺いたいんですけれども、昨日、財務省の統計で、農林水産物の輸出額が正式に1兆円を超えるということが分かりましたけれども、その受け止めをお願いいたします。

大臣

  昨日の速報で、食料品の輸出額が899億円ということで、今までの10月までの分と合わせますと、1兆633億円となります。これは新型コロナウイルスの影響で巣ごもり需要に対応した産品の輸出が増加したことや、外食ニーズが回復したことが背景と考えられます。したがって、日本よりも、外国は意外と少し消費が回復しているのかなというふうに考えています。1兆円を超えましたので、これは輸出に関係する皆様の努力と、これまでの輸出促進に御協力いただいた結果というふうに思っておりますので。これから、2025年2兆円、2030年5兆円を目指して頑張っていきたいと思っております。ただ、これから輸出を拡大して、いくためには、やっぱり業界が一体となって、生産者と、それからそれを販売する、外国に輸出するとか、そういった団体を作って、積極的にやっていく。また、向こうの輸出先にはそれを取り扱う組織を作っていくと。そういったものを、これからより充実していかないと、なかなか、これから輸出の量を増やしていくのは難しいと思っていますので、来年はそれに積極的に取り組んでいきたいと思います。


  • 生乳の需給緩和への対応について(2)

記者

  牛乳の関係で何点かお伺いします。飲んでみての味の率直な感想を、まず教えていただきたいと思います。

大臣

  僕はヨーグルトは結構飲んでいるんですが、特に少し腸が弱いものだから、努めてこれを飲むようにしてますけど。おいしいです。


記者

  今回のこのPRなんですけれども、御自身の発案なのか、それとも周囲から勧められたのか、その辺りいかがでしょうか。

大臣

  これは、省全体でやっぱり危機感がありますから。やっぱり、非常に生乳が余って、コロナの影響で大変だというので、それは国を挙げて国民の御協力をいただかないと、結果的にはやっぱり、国がどう対応するかという話になりますので。国民の皆さん方の御協力を仰ぎながら、とにかくこれを乗り切っていこうという、省全体の考えです。特に畜産局の皆さん方と。それから、党と一緒になって、自民党も公明党も。


記者

  周りからの勧めもあったと。

大臣

  自然と出てきたという感じですね。どうにかしなければいけないっていう、知恵を出し合う中でこういう事が決まったということです。


記者

  なぜ余らせてはいけないのかというところを、ちょっと改めてお聞かせいただいてもよろしいですか。

大臣

  前は余って捨てていましたからね。結果的にはそれを国で買い上げるということはなかなか難しいし、やっぱり、一番は加工乳の皆さん方にチーズ、バターを作ってもらえれば一番良いんですが、正直言って、今、工場をフル稼働している状況ですから。だから、このままいくと非常にそういう恐れがあるので、やっぱり無駄にしないためには、そして、また新たないろいろなお金を投入しなくても済むように考えていかなければいけないと思っています。


記者

  捨てるとどういう支障が出るんでしょうか。

大臣

  捨てると、結果的には収入がゼロということになるんでしょう。毎日、牛乳というのは搾りますから。それをストックして、牛に今日は乳が出るのをやめましょうというわけにはいかないし、毎日毎日に出るんですから。そういう中で、結果的には、やっていくという状況です。


  • 米の作付転換に係る支援策について

記者

  お米の予算について伺います。農水省は、22年度当初予算案で「水田活用の直接支払交付金」に3,050億円、21年度補正予算案で「水田リノベーション事業」に410億円を計上する方針です。これにより、産地の作付転換を万全に支援できるかどうか、お考えを教えてください。

大臣

  「水田活用の直接支払交付金」については、来年度の予算で3,050億円要求いたしております。それとですね、令和4年産における作付転換に向けては、この「水田活用の直接支払交付金」について、定着性の高い作付転換の実現に向けた見直しや拡充を行いつつ、令和3年度補正予算の「水田リノベーション事業」と併せて必要額をしっかり確保することで、需要のある作物の生産に取り組む生産者を支援してまいりたいと思っております。参考に、「水田リノベーション事業」は昨年は290億円でしたから、今年は130億円増えるということで、両方合わせて、当初予算満額確保できれば3,500億円となりますので、積極的にやっていきたいと思います。


報道官

  それでは、これで大臣会見を終了させていただきます。

以上