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農林水産省

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金子農林水産大臣記者会見概要

日時 令和4年4月12日(火曜日)8時39分~8時50分 於: 衆議院分館第17委員室前
主な質疑事項
  • (大臣から)緑の募金運動に対する御協力のお願いについて
  • 日ロさけ・ます漁業交渉について
  • アサリの産地表示適正化のための対策等について
  • ロシアからの一部木材の輸入禁止措置について

冒頭発言

大臣

  本日、私から1点、「緑の募金運動に対する御協力のお願い」について御報告があります。
  4月15日から5月14日までの1か月間は、「みどりの月間」です。
  この月間中には、国民の皆様に身近な緑や森林に親しんでいただけるように、各種緑化行事を開催いたします。
  また、この月間中に「緑の募金運動」を重点的に展開することとしており、本日、官邸において緑の羽根着用キャンペーンを実施する予定です。
  キャンペーンでは、総理に緑の羽根を着用していただく予定であります。
  農林水産省では、2050年カーボンニュートラルの実現に向けまして、多くの方々に植樹等の活動に参加していただくことを推進しております。
  緑の募金は、このような活動を力強く推進するものであり、皆様方の御理解と御協力をお願いいたします。私からは以上です。

質疑応答

  • 日ロさけ・ます漁業交渉について(1)

記者

  遅れていた日ロさけ・ます漁業交渉が昨日始まりました。開始したことについての受け止めと、また、改めて今現在、経済制裁や外交官の追放などロシアへの制裁を強化している中で、今回の交渉の意味をどう考えるか。また、交渉に対してどのような姿勢で臨むお考えか、お伺いできればと思います。それと併せてですね、通常だと交渉で漁獲割当が確保できれば、漁業協力費を支払うことになると思いますけれども、それが制裁とどう整合性をとるお考えか、現在、政府が行っている制裁への影響を受けないか、この辺をどうお考えになっているかをお伺いできればと思います。

大臣

  昨日からですね、日ロ合同委員会を開催し、日本漁船による日本水域でのロシア系さけ・ますの操業条件等について協議を行っております。ロシアとの漁業交渉は常に難しいものがありましてですね、日本の漁業者が受け入れ可能な操業条件等が確保されるようにしっかりと交渉に当たっていく所存であります。ただ、今いろいろなお尋ねがありましたが、これらについては予断を持ってお答えすることは非常に難しく、差し控えたいと思っております。交渉中のためですね、いろいろなことについて、いろいろと発言することについては御遠慮させていただきたいと思っております。申し訳ないです。


  • アサリの産地表示適正化のための対策等について

記者

  昨日、熊本県知事が、改めてアサリの問題について農水省の方にも要望をされました。様々な内容があるんですけれども、いわゆる「下関ルート」と呼ばれるようなもの、県境を越えてですね、物流していると。蓄養についてはですね、今回制度を改めて、事実上それを国産というふうに名乗ることについて、ストップをかけられたと思うんですけれども、もう一回改めて熊本県が求めている要望も含めてですね、偽装アサリについての対応を現段階でどのように受け止めていらっしゃるか。それと今日、熊本県産の出荷が再開されるんですけれども、それについても、どうお考えでしょうか。

大臣

  昨日、熊本の蒲島知事さんとお会いして、そのあと蒲島知事さんから恐らくいろいろとお話があったと思います。そういったお話のとおりでございまして、消費者庁、農林水産省、熊本県と、これからも引き続いてですね、この問題については、対応していきたいというふうに思っております。なかなか難しい問題でございますけど、熊本県としては、出荷停止2か月間やってね、こういった形の仕組みを作りましたので、これが徹底されるように、今後我々もですね、御協力申し上げていきたいと思っております。いろいろな流通ルートに問題があった場合はですね、立ち入り検査を徹底的に行ってですね、その撲滅に努力をしていきたいというふうに思っております。また、厳正に対応していくことが大変必要であって、消費者の信頼を取り戻すためにはですね、我々行政が熊本県と一緒になってですね、これからもこれ以上にですね、対応していきたいと思っております。ただ問題は、生産者というよりもそれを扱う業者の皆さん方ですから、これを扱う業者の皆さん方には自覚を持っていただいて、こういったですね、産地偽装的なものを販売すると、消費者の信頼を損なってしまって、結果的にはそういった食品の販売が難しくなってくるわけですから、特に生鮮食料品については。これは十分に良識ある、そういった皆様方にお願いをしたい、伝えたいと思っております。


  • 日ロさけ・ます漁業交渉について(2)

記者

  先ほどのさけ・ます交渉のことで、この今の情勢の中で、ロシア側と交渉すること自体に賛否の声もあると思うんですけれども、改めて、なぜ交渉が必要だったのか、この交渉の持つ日本への、政府への意味を教えてください。

大臣

  これはね、やっぱり長年のいろいろな交渉の経過があります。それからあの地域のいろいろな問題もあります。そういった問題を考えてね、この問題は続けていかなきゃならない。あの地域には、領土問題を含めていろんな問題が関係してるということは皆さん方も、国民も御存知と思います。そういう中でこういったお互いの協定を結んで操業を認めてやってきているわけですから、それがこれからも持続的に続いていかないと、ただお魚を獲るだけの問題ではないということも御理解いただきたいと思います。いずれにしても交渉の内容については先ほどもお話したように、非常に微妙なところがありますので、コメントは差し控えさせていただきたいと思っております。漁業者の皆さん方の権益を守るということについても我々が努力をしていかなきゃならない。長年ここで操業して生活を立ててきた、そういう人たちの権益を守るということも我々は同時に努力をしていかなきゃならない。できたら交渉をまとめたいという気持ちであります。


  • 日ロさけ・ます漁業交渉について(3)

記者

  先ほどもありましたけど、さけ・ます交渉で、北海道の漁民、漁業者も大変、始まったことに安堵はしてるんですけども、やっぱり2億から3億円のですね、協力費を妥結したら支払うことになってですね、外貨の獲得にもつながる。向こうとしてはいいかもしれないですけども、やっぱり日本からは、どうしても批判の声が上がることも予想されますけど、海外からも。それはやっぱり別個、経済制裁とはまた別の話として捉えるということで。

大臣

  今、特別にG7からね、この問題について、いろいろな話はございません。日本の立場とあの地域のね、今日の置かれた環境っていうものについてはよく、国民の皆さんはお分かりになっていると思うんですよ。だから、そういった諸々の先ほどからお話しているようなことがあるわけですから、そういう立場に立って我々は交渉を進めております。漁業者の権益を守ると同時に過去においての経緯というのがありますから。そこを踏まえながらやっていかないと、いろいろ問題に波及してまいります。そこはぜひ御理解いただきたい。はっきり言えないところは申し訳ないです。


  • ロシアからの一部木材の輸入禁止措置について

記者

  先週総理が追加制裁として、一部木材を発表されました。これについて、国内事業者への影響と、また何らか対応されることがありましたら、検討状況等をお聞かせください。

大臣

  一部木材などのロシアからの輸入を禁止すべく、先ほどの閣議においても、具体的な品目等が了解されたところです。閣議で決まりました。今後、輸入禁止措置に伴う関係分野への影響を分析いたしまして、必要な支援については検討を行ってまいりたいと思います。中身の具体的なことについては、発表があると思います。詳しい内容については、経済産業省の事務方からこれから説明があると思います。当省の関係では一部木材としては、チップと丸太及び単板が対象になります。


報道官

  他に御質問ございますでしょうか。よろしいでしょうか。それでは、これで大臣会見を終わります。

以上