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農林水産省

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金子農林水産大臣記者会見概要

日時 令和4年5月13日(金曜日)9時23分~9時33分 於: 本省7階講堂
主な質疑事項
  • (大臣から)ウクライナへの食料品等の支援物資の引渡しについて
  • (大臣から)「森林×脱炭素チャレンジ2022」受賞者の決定について
  • ウクライナへの食料品等の支援物資の引渡しについて
  • G7農業大臣会合について
  • JAグループの政策提案について
  • 米の消費拡大について
  • 日ロさけ・ます漁業交渉について

冒頭発言

大臣

  皆さんおはようございます。私から2点御報告があります。
  1点目でありますが、昨日、武部副大臣は、ウクライナ政府から要請されました日本の食料品の支援物資の輸送に合わせ、ポーランドを訪問いたしまして、現地のウクライナ大使に引渡しを行いました。現地で開催された引渡式におきましては、ウクライナ側から、日本政府及び国民に対する感謝の言葉が述べられたとの報告を受けております。これらの支援物資は、今後ウクライナ政府を通じまして、困難な状況にあるウクライナ国内外の避難民等に提供される予定であります。詳しくは、この後プレスリリースをいたします。
  2点目ですが、本日「森林×脱炭素チャレンジ2022」の受賞者を決定いたしました。本制度は、カーボンニュートラルの実現に貢献する、企業等の森林(もり)づくり活動を広く募集いたしまして、優れた取組を顕彰するものであります。今回は、55件の取組についての応募をいただきまして、この中から、グランプリに当たる農林水産大臣賞には、森林整備により年間816トンのCO2を吸収するとともに、森林資源の循環利用や公益的機能の発揮に貢献しているアサヒグループジャパン株式会社に決定いたしました。詳細はこの後、プレスリリースをいたします。今後も優れた取組の発信を通じて、SDGsにもつながる森林(もり)づくりの意義を普及し、多様な主体による取組の拡大を目指してまいりたいと思います。本日は、私から以上です。

質疑応答

  • ウクライナへの食料品等の支援物資の引渡しについて

記者

  ウクライナへの支援についてお伺いします。食料なんですが、パックご飯や缶詰など、どうしてその食料を選ばれたのかというのと、あと、継続して支援するお考えなどあるのかどうか、お伺いしたいです。

大臣

  支援する品目や数量につきましては、現地の状況に鑑みまして、すぐに食べられる食品が望ましいとのウクライナ政府からの要望を踏まえまして、駐日ウクライナ大使館とも協議をして決定いたしました。
  調達先の選定におきましては、複数社の製品の中から、価格や提供可能な量や納期、品質等を確認した上で、適切な調達先と数量を決定しております。パックご飯や魚の缶詰につきましては、ウクライナではお米はそのまま炊いて食べたり、牛乳と混ぜて料理されており、魚についても、今回お送りしたさば、いわし、ツナは現地で比較的馴染みがある食品というふうに伺っております。
  今後の継続するかどうかにつきましては、現時点では、現物による食料支援の具体的な計画はありませんが、今後の食料支援については、ウクライナ政府の要望や各国・国際機関等と連携をとりつつ、外務省はじめ関係省庁と協議をいたしまして対応していきたいと思っております。


  • G7農業大臣会合について

記者

  本日から2日間にわたって、ドイツでG7農相会合が開かれますけれども、3月の臨時会合に続いて、ウクライナの支援や世界的な食料安全保障のことなどが議論されるかと思うんですけれども、今回の武部副大臣が御参加されますけれども、今回の議論に関して望まれることをちょっとお伺いできたらなと思います。

大臣

  本会合では、ロシアのウクライナ侵略が続く中、世界の食料安全保障が脅かされていることを踏まえまして、G7としての対応について議論される予定であります。
  我が国といたしましては、世界における食料の安定供給という観点からも、ロシアは即刻侵略をやめるべきであり、他の食料輸出国による輸出規制等によりまして、特に食料を輸入している途上国の食料供給が滞らないようにすべきであると主張したいと考えております。会合での議論を踏まえまして、コミュニケが採択される予定であり、食料安全保障の確保に向け、G7が連携していく決意を示すことを期待しております。


  • JAグループの政策提案について

記者

  2点伺わせてください。1点目なんですけれども、昨日JA全中が食料安全保障の強化を柱とする政策提案をまとめまして、農水省に要請されたかと思います。肥料価格の高騰に関する緩和対策とか、あとは小麦・大豆・飼料用トウモロコシ増産支援とか、こういったものが入っていますけれども、農水省としての受け止めと今後の対応をお聞かせください。

大臣

  昨日12日、JA全中から食料・農業・地域政策の推進に向けた政策提案についての要請を受けました。農林水産省といたしましては、まず緊急的かつ機動的な対応として、「原油価格・物価高騰等総合緊急対策」を先月取りまとめたところであり、これにより農林水産業・食品産業に従事する方々をしっかりと支援してまいりたいと思います。
  また、食料安全保障の強化につきましては、現在、自民党内でも「食料安全保障に関する検討委員会」を中心に議論が行われているところですが、省内でも検討チームを設けまして、食料安全保障上の包括的なリスク検証を進めているところであります。農林水産省としては、引き続き食料安全保障の強化に向けて、しっかりと検証・検討を行い、必要な施策を講じてまいりたいと思います。


  • 米の消費拡大について

記者

  全く話題変わってしまうんですが、2点目で、米の消費拡大のことでちょっと伺いたいんですけれども、一昨日の国会の中でですね、大臣、米の消費拡大に向けたキャンペーンというのをやってみませんかみたいなことを、農林水産委員会で野党の委員から質問があって、機会があれば岸田総理にも話してみたいというふうにおっしゃっていたかと思うんですが、その後、この件で総理に何かお話とかされていたりすれば、ちょっと教えていただけますか。

大臣

  今日の閣議でお話ししようと思いましたが、時間がなかったので。またお話ししますので、できるだけまた機会があったらお話をしてみたいと思っております。


  • 日ロさけ・ます漁業交渉について

記者

  さけ・ますのロシア水域での試験操業を、ゴールデンウィーク前も調整中ということでしたが、今どういう状況なのかですね。それであと地元の漁業者の方からは、国の試験操業が終わらないとですね、交渉が始まらないと。6月からの貝殻島の昆布漁も、これまた遅れてしまうんじゃないかと。6月1日から始まらないんじゃないかというですね、不安の声ももう出始めてるんですが、それについてもどう受け止めているか。よろしくお願いします。

大臣

  こういう状況でございますからね。例年の交渉と違って、非常にやはり慎重にならざるをえない。そういう中で、ロシア側と調整を続けているところであります。なかなか今後の見通しについて予断を持って、お答えることは非常に難しいところがありますので、差し控えさしていただきたいと思います。


報道官

  よろしいでしょうか。それでは、これで大臣会見を終わります。

以上