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農林水産省

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金子農林水産大臣記者会見概要

日時 令和4年5月24日(火曜日)9時59分~10時14分 於:本省7階講堂
主な質疑事項
  • 明治用水頭首工の漏水について
  • 養鶏・鶏卵行政に関する検証委員会の報告書を踏まえた農林水産省の改善策の進捗状況等について
  • 米の消費拡大について
  • 日ロ漁業交渉について
  • ロシアによるウクライナ侵攻に伴う農林水産分野への影響等について

質疑応答

  • 明治用水頭首工の漏水について(1)

記者

  明治用水頭首工の大規模漏水に関連して伺います。農業用への供給が止まって、もうすぐで1週間となりますが、再開に向けた進捗状況についてお伺いしたいのと、今回の農業への影響をどう見ているかをお聞かせください。そして、昨日ですかね、地元のJAが早期再開に加えて農作物への被害が出た場合の所得補償について要請されました。工場向けより供給再開が後になる農家に対して、政府として今後どう対応されていくお考えでしょうか。よろしくお願いします。

大臣

  明治用水の頭首工の件については、前回の金曜日の記者会見でもお話をいたしましたけれども、農業用水及び工業用水の供給再開に向けて、応急措置としてポンプの設置を進めておりまして、先般もお話したように工業用水が5月19日に供給を段階的に再開するとともに、農業用水につきましては、順次供給再開を図りつつ、5月中を目途に最低限必要な水量を供給できるよう対策を急いでいます。現在は、農業用水の供給を再開する準備として、幹線水路及び末端パイプラインへの注水作業を順次、実施しておりまして、早ければ25日中に試験的な通水を行う予定であります。土曜日には宮崎政務官を派遣いたしまして、その前日には、農村振興局次長を派遣いたしました。いずれにしろ農家の皆さん方が非常に不安を持っておりますので、我々としても1日も早く、通水できるような、できるだけの準備をいたしております。
  それから、今後の生産の影響についてのお尋ねがありました。農業生産の影響については、現場の状況把握に現在努めているところでありますが、断水期間が長引く場合には、水稲、花、果樹など、作物ごとの生育期間に応じた影響が懸念されているところであります。まず生産への影響が生じないように、農業用水の早期復旧に努めるとともに、現場の要望に応じた営農指導に尽力してまいります。なお、水不足による「干害」が生じたことによりまして収穫量が減少した場合には、共済金の支払い対象となります。また、収入保険に加入していれば、年間を通じて収入が減少した場合には、保険金を支払う対象になります。いずれにせよ、農業現場の状況をしっかりと把握するとともに、生産者の方々の不安に寄り添って、真摯に対応するように努めてまいります。昨日私も関係局からいろいろと話を聞いて、できるだけの対応を今進めているところでございます。


  • 養鶏・鶏卵行政に関する検証委員会の報告書を踏まえた農林水産省の改善策の進捗状況等について

記者

  吉川元農林水産大臣の贈収賄事件について伺います。明後日26日、判決が予定されておりまして、1つの節目を迎えそうです。この事件を巡っては農水省で次官をはじめとする懲戒処分があったほか、第三者委員会による検証もありました。それに基づいて農水省も改善策を発表しておりまして、それによりますと、会食の報告の厳格化や、事件で贈賄側が動機の1つだとされるアニマルウェルフェアなどに関する政策の見直しなどもあったと聞いています。こうした改善策の現在の進捗状況及び率直にこの事件、節目を迎えるに当たって大臣としての受け止めや所感を伺えればと思います。

大臣

  5月26日に、今お話がありましたように判決の言い渡しが予定されていますが、個別の事件の裁判に関することにつきましては、コメントを差し控えさせていただきます。
  養鶏・鶏卵行政の公正性につきましては、第三者検証委員会において徹底した検証を行っていただき、「政策が歪められた事実は認められなかった」とされましたが、いくつかの問題点を御指摘いただいております。御指摘いただきました問題点につきましては、昨年の6月3日に改善に向けた御提言もいただいたところでございますので、農林水産省といたしましては、この御指摘・御提言を真摯に受け止めまして、昨年の6月15日に発表した5項目の改善策について、順次実行しており、今後とも引き続き実行していく考えであります。


記者

  大臣、確認ですが、その5項目の1つに会食のことがあったと思うんですけど、大臣、最近その会食の報告の厳格化についてはどう見ていらっしゃいますか。意見交換にとっては必要だという御意見もありますし、あるいはコロナ禍でひょっとしたら会食自体も減ってるのかもしれませんが、大臣、どのように御覧になってますか。

大臣

  会食につきましては、「本省幹部職員、室長以上を対象に、利害関係者と飲食をともにする場合には、金額にかかわらず、全て届け出るものとする」、「農林水産省の政務三役及び利害関係者と飲食をともにする場合には、当該会場の場におけるやりとりの概要を届け出るものとする」などの農林水産省の独自のルールを定めまして、令和3年6月30日に職員に周知しているところであります。また、令和3年7月26日には、本省幹部職員を対象に、国家公務員倫理審査会事務局の講師を招いて研修を実施しております。今後とも引き続き、省独自のルールの運用や研修を実施していく考えであります。


  • 明治用水頭首工の漏水について(2)

記者

  明治用水の事故の関係で伺います。川の底に穴が空いた原因というのは、はっきりとした原因っていうのは分かったのでしょうか。もし設備の老朽化など、そういうのがあれば教えてください。

大臣

  今回の事故原因につきましては、現時点で原因は特定できておりませんが、引き続き調査を行っております。いずれにしろ、今回の漏水事故を受け、国営事業で造成した頭首工について、これは全国的に緊急点検をしているところです。それから、今回の漏水は頭首工左岸側の基礎部において、水の抜け道ができる現象、いわゆる「パイピング」が生じた可能性があるものと考えています。その原因は、現時点で不明であり、引き続き検査・検討を行ってまいります。


  • 米の消費拡大について

記者

  もう1点ありまして、お米の関係で1点あるんですが、大臣は先週20日の閣僚懇談会で米の消費拡大に発言されたと伺ったんですが、具体的にはどのようなお話をされたのかについて教えてください。

大臣

  これは委員会で、大切ですという話があがっておりましたし、今の状況を踏まえて、5月20日の閣僚懇談会において、私から、米は国内で自給可能な唯一の穀物であり、各大臣におかれても、米の消費拡大について積極的な御発言をいただく等の御協力をお願いいたしました。


記者

  それに対して他の閣僚の方から、どのような発言があったかとか、もしありましたら、併せてお願いします。

大臣

  こうした閣僚懇談会(閣議)の後の会議のというのは、こちらが一方的に発言して、他の大臣からそれについてのコメントするというのはほとんどないです。ですから、こちらからお願いしたことを受け止めて、それぞれの大臣がおやりいただくということになるだろうと思います。


  • 日ロ漁業交渉について

記者

  日ロの漁業交渉の関係でお伺いします。貝殻島の昆布漁の交渉、民間の交渉ということでありますけれども、一部報道で今週中にも交渉が始まるというような報道もありまして、現在の進捗状況と、それから大臣として改めてこの交渉に期待されることをお伺いできればと思います。

大臣

  報道は承知しておりますが、民間交渉である貝殻島昆布交渉の今後の見通しについては、予断を持ってお答えすることは差し控えたいと思います。民間の皆さん方がそれぞれ相手側と交渉してますので、民間の意向を尊重していきたいと私は思っております。


記者

  ありがとうございます。もう1点、さけ・ますの方のロシア水域の方の交渉についても、現時点での進捗や把握されていることありましたらお願いいたします。

大臣

  その後については、今のところまだ交渉中でございます。


記者

  交渉中というのは、交渉自体は始まってないけども、交渉開始に向けて調整中っていうことですか。

大臣

  現在、話し合いの日程調整を続けています。今後の見通しについて、予断を持ってお答えすることは差し控えたいです。


  • ロシアによるウクライナ侵攻に伴う農林水産分野への影響等について

記者

  本日、ロシアのウクライナ侵攻からちょうど3ヶ月になりますけども、この間いろいろと日本の農業にも、農政にも影響が出てると思います。この3ヶ月、総括してどういった影響があり、その間、政府もいろいろ対応されたと思うのですけども、その対応効果がどのように発揮されていると思われますでしょうか。大臣の御所感を伺えればと思います。

大臣

  ちょうど3ヶ月経つ中で、ウクライナというのは、小麦を含めた穀物の輸出国でございますし、これはもう日本だけではなく、世界的に大変な影響があるというのを思っております。そういう中で、肥料も飼料もそれぞれみんな通常より高騰してきておりますので、我々としても、できるだけ現場の皆さん方に御迷惑をかけないようにということで、最大限の努力を現在いたしてるところでございますが、なかなか厳しい状況にあるということについては、我々も十分に認識いたしております。特に生産資材の多くを海外から輸入に依存してますのでね。ある一定量の確保は、目途はついておりますけれども、なかなか価格的に、これがずっと続くのかどうかの状況です。どこかの段階で終われば物価は落ち着いてくるでしょうが。この先の見通しが立たないと、いろいろな調達関係についても、なかなか見通しを述べることは非常に難しい。しかし、私たちがやれることとしては、やっぱり国民に安定的な食料の供給、また農業生産者には資材も含めて、安定的に供給をして、できるだけ価格を押さえる努力をしていくしかないかなというのを私は思っています。早く決着することが一番望んでいることだと思います。


報道官

  よろしいでしょうか。それでは、これで大臣会見を終わります。

以上