金子農林水産大臣記者会見概要
| 日時 | 令和4年5月27日（金曜日）8時39分～8時45分 於: 参議院議員食堂 |
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| 主な質疑事項 |
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冒頭発言
大臣
私から2点、御報告がございます。
1点目でありますが、本日の閣議において、「令和3年度食料・農業・農村白書」が閣議決定されました。今回の白書では、「変化（シフト）する我が国の農業構造」を特集のテーマとして、我が国の農業構造の中長期的な変化について記述をしています。また、白書の冒頭におきましては、令和3年度における特徴的な動きとして、新型コロナウイルス感染症の影響と対応や、みどりの食料システム戦略、農林水産物・食品の輸出などを取り上げています。この白書により、多くの国民の皆様に、我が国の食料、農業、農村への関心と理解を深めていただけることを期待しております。詳細は、この後、プレスリリースいたします。
2点目でありますが、明治用水頭首工において漏水事故が発生したことを受け、その原因究明及び復旧対策の検討を行うため、国土交通省から推薦のあった者を含めた有識者6名からなる「明治用水頭首工復旧対策検討委員会」を本日、東海農政局に設置しまして、第1回目の検討委員会を6月2日に開催いたします。国土交通省と連携しつつ、原因究明及び復旧対策を迅速に行ってまいります。詳細は、この後、プレスリリースいたしますから、お尋ねになってください。どういうふうに水を通水しているか。以上です。
質疑応答
- シャインマスカットの無断流出による損失について
記者
先週のことで恐縮なんですが、農水省がまとめたシャインマスカットの中国への流出の件で年間100億円の損失が発生しているという試算を発表されてると思うんですが、それについてのお受け止めと、今後の対策、専門機関の設立を検討すると発表されてますが、どうやってその専門機関で防ぐのかというのを教えていただきたいです。
大臣
今回の試算は、中国におけるシャインマスカットの生産量と現地の市場出荷価格を基に総出荷額を推計いたしまして、これに、一般的な許諾料の割合、約3％を乗じて算出したものであります。我が国の新品種の海外流出による損失を防ぐため、種苗法に基づく海外持出制限などをしっかり運用することが重要であると思います。一方で、育成者権者自らが海外流出防止を実効的に実施することが困難なことから、育成者権者に代わりまして、知的財産権を管理・保護する機関の設立を検討することといたしております。
- JRAの競馬観戦施設設置について
記者
もう1点いいですか。JRAが馬券を売らない映像提供施設を設置することを検討している件についてお伺いしたいです。馬券を売る場合だと、農林水産大臣の承認が必要ということですが、今回の場合は、このスマホとかで購入するので、何が違うのか、同じような内容じゃないのかと思うのですが、それについてどうお考えなのかと、この馬券を売らないということだと、学校や病院の近くで設置しても可能ということになってしまいますが、その点どうお考えなのか教えていただきたいです。
大臣
JRAが仙台市内に競馬観戦施設の設置を検討しているとの報道があることは承知いたしております。本件は単なる競馬観戦のための施設と聞いております。いわゆる馬券の販売の施設ではないですね。馬券販売の施設ではないことから、設置に係る競馬法上の手続はございません。しかしながら、いわゆる公営競技に関係する施設でありますので、まずはJRAと地元でよく話し合っていただくものと考えています。
- 吉川元大臣の判決について
記者
昨日、吉川元農相に関して、鶏卵生産大手の元代表から現金500万円を受け取ったということで、東京地裁から有罪判決が言い渡されました。その件に関してまず大臣の御認識をお伺いできればと思います。
大臣
個別の事件の裁判所の判断について、コメントすることは控えさせていただきますが、一般論として申し上げれば、政治家はその責任を自覚し、国民に疑念を持たれないよう、常に襟を正していかなければならないと考えています。
報道官
よろしいでしょうか。それでは、これで大臣会見を終わります。
以上
