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農林水産省

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金子農林水産大臣記者会見概要

日時 令和4年7月19日(火曜日)10時39分~10時46分 於: 本省7階講堂
主な質疑事項
  • (大臣から)世界農業遺産の認定について
  • (大臣から)宮崎県への出張について
  • 酪農をめぐる現状と生乳の需給緩和への対応等について

冒頭発言

大臣

  私から今日は2点、御報告がございます。1点目でありますが、昨日18日、FAO(国連食糧農業機関)により、山梨県峡東地域及び滋賀県琵琶湖地域の2つの地域が新たな世界農業遺産に認定されました。これによりまして、日本国内の世界農業遺産は13地域となりました。今回認定された地域は、いずれも将来にわたり受け継がれるべき伝統的な農林水産業が営まれている地域であります。今回の認定が、地域の皆様の自信や誇りにつながるとともに、国民の皆様にも、我が国の伝統ある農林水産業の価値を再認識していただくきっかけとなることを期待しております。詳細はこの後、プレスリリースをいたします。
  2点目でありますが、明後日21日、宮崎県へ出張し、水産業に関する視察を行います。デジタル技術を活用した養殖の先進的な取組を視察するとともに、地元関係者の皆様とお会いし、養殖業の成長産業化やスマート化・デジタル化の推進に関して意見交換を行う予定であります。現地視察の詳細につきましては、この後、プレスリリースをいたしますので、よろしくお願いいたします。私からは以上です。

質疑応答

  • 酪農をめぐる現状と生乳の需給緩和への対応等について(1)

記者

  酪農について伺います。中央酪農会議の6月の調査で、経営継続が困難とした酪農家の割合が6割に上りました。関係者からはコスト高騰への対応や、乳製品在庫の削減に向けた対策を求める声が上がっています。需給緩和を背景に生産を抑えざるをえない北海道からは、加工原料乳生産者補給金の引き上げを求める声もあります。こうした現状をどのように御覧になっているかと、今後の対応についてお聞かせいただければと思います。

大臣

  配合飼料などの生産資材価格の高騰を受けまして、補給金単価の引き上げを求める声があることは承知いたしております。こうした声は厳しい経営環境にある酪農家への支援を求めるものであると受け止めておりまして、配合飼料価格安定制度の発動状況や、生乳の取引価格やとうもろこしの国際価格の動向なども踏まえつつ、どのような対応が必要か、今後検討してまいりたいと思います。


  • 酪農をめぐる現状と生乳の需給緩和への対応等について(2)

記者

  今の質問に追加してなんですけれども、牛乳の消費という問題もあるという話でしたが、これから夏休みになりますけれども改めて生乳の需給緩和などについての見通しや、農水省としての受け止め、対策などあれば教えてください。

大臣

  たびたび牛乳・生乳の状況、環境は厳しいということで、昨年の暮れからマスコミを含めて、また業界の皆さん方に大変御協力をいただきました。特にまた春休みも非常に厳しい環境でございましたけれど、どうにか乗り切ることができました。どちらかというと生乳は、夏は結構皆さん方に飲んでいただける時期でございますけれども、やはりここはまた一般の消費者の皆さん方にお願いして、できるだけ牛乳を飲んでいただくような運動を今後とも展開していかなきゃいかんと思っております。


記者

  現時点で何か消費拡大に向けて取り組む予定などありますか。

大臣

  今、特別にございませんが、生乳業者の皆さん方を含めてメーカーの皆さん方とよく相談をして、何かそういったイベント的なものをやった方がいいかどうか。農林水産省の取組としては、バズマフや政府広報、ラジオ、テレビ番組、テレビコマーシャルによる消費の呼びかけを、今までもやっています。令和4年3月から。農林水産省職員等が牛乳料理をJミルクのツイッターで紹介、これも3月からやっています。やっていることをまた改めて言う必要もないから、私も言わなかったんですが。新たなものについては、6月1日にバズマフですか、農林水産省(のYouTubeチャンネル)で牛乳月間のPR動画を掲載し、消費者の部屋における展示も実施。随時、こういったことをずっと今までやってきておりますので、またイベントなり、PRなり、特別そういった大きなプロジェクトをやるかどうかということかと思います。牛乳でスマイルプロジェクト、これもこの前公表しておりますので、もう皆さん方も御承知のとおりでございます。お尋ねになったことは改めて何か新規に取り組むかっていうことでしょうが、その点に関してはこれから検討するということになると思います。


報道官

  よろしいでしょうか。それでは、これで大臣会見を終わります。

以上