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農林水産省

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プレスリリース

食品ロス削減の啓発、全国から118者が応募

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令和3年10月20日
農林水産省
~消費者啓発に取り組む小売・外食事業者、地方自治体の中間公表~

農林水産省は、本年8月20日より、「てまえどり」を含めた消費者啓発に取り組む小売・外食事業者及び地方自治体の募集を行っています。
10月15日(金曜日)時点で、全国で80事業者、38自治体からのご応募をいただいており、引き続き、10月29日(金曜日)まで募集を行っています。皆さまのご応募をお待ちしています。

1.趣旨

我が国で大量に発生する食品ロスの削減に向けて、令和元年10月1日に「食品ロスの削減の推進に関する法律」が施行され、昨年3月31日には、「食品ロスの削減の推進に関する基本的な方針」が策定されました。その中で、食品関連事業者は、消費者とのコミュニケーションをとりながら、食品ロス削減に向けた取組を進めていくことが求められています。
農林水産省は、小売・外食事業者や地方での食品ロス削減の機運を高めるとともに、本年6月より事業者と連携して取り組んでいる「てまえどり」の呼びかけを含めた消費者への啓発を促進するため、本年10月の食品ロス削減月間にあわせ、これまでも募集を行ってきた全国の小売・外食事業者だけでなく、新たに地方自治体も加え、消費者や事業者への食品ロス削減の普及啓発を働きかけてきました。

2.内容

全国の小売・外食事業者に対し、農林水産省や関係省庁等が作成したポスター等を活用した店舗での消費者への啓発活動の実施を働きかけたところ、10月15日現在で80事業者からご応募いただきました。

また、事業者へ食品ロス削減の普及啓発を呼びかける地方自治体を募集し、38自治体からのご応募をいただいています。
消費者の皆様には、ぜひこの機会に、ご自身の身近な地域における取組に目を向け、お近くの店舗を訪れるなど、食品ロス削減の取組にご理解とご関心を一層深めていただきたいと思います。
なお、応募は10月29日(金曜日)までですので、積極的なご応募お待ちしております。公表内容も以下の農林水産省HPにて更新を随時行ってまいります。

https://www.maff.go.jp/j/shokusan/recycle/syoku_loss/201014.html

10月15日現在の消費者啓発に取り組む小売・外食事業者及び地方自治体の一覧については添付資料をご覧ください。

3.参考

令和3年8月20日付プレスリリース
「食品ロス削減のための消費者啓発に取り組む小売・外食事業者、地方自治体を募集します~啓発資材を活用した「てまえどり」等の取組の推進~」
https://www.maff.go.jp/j/press/shokuhin/recycle/210820_3.html

4.啓発資材活用の事例紹介

応募のあった事業者の事例の概要を紹介します。より詳細な内容は、添付の事例集をご覧ください。

〇全国:株式会社セブン&アイ・ホールディングス

           

【店舗で行っている食品ロス削減の取組】
事業会社共通:セブンプレミアム商品 X 食ロス削減レシピ「賢者のレシピ」
      タサン志麻さんのオリジナルレシピやエコに関するインタビュー動画公開
      セブン&アイグループ従業員が考案するアイディアレシピをオンラインや社内誌で公開
       https://7premium.jp/product/pickup/detail?id=299(外部リンク)
・事業会社共通:食ロス削減や3Rの役立つクイズ・啓発ウェブサイト公開
   https://www.7andi.com/sustainability/g_challenge/project/mottainai2021/index.html(外部リンク)
・実施会社:株式会社セブン-イレブン・ジャパン
                 セブン-イレブンは、2030年には、食品廃棄物量(発生原単位:売上百万円あたりの発生量)2013年度比で
                 50%の削減という目標を掲げ、これまでも「食品の長鮮度化」・「エシカルプロジェクト」(販売期限の短く
                 なった商品にシールを添付し、その商品をご購入いただいたお客様へnanacoポイントを付与する)の推進等、
                 お客様と共に進める食品ロス削減に取り組んでまいりました。
                 今回、国と連携し、お客さんと一体となるこの「てまえどり」の取り組みに賛同し、邁進してまいります。
                 具体的には、 各店舗に設置の、冷蔵ケース及び、パン売り場に「てまえどり」の販促物を展開。ご協力をお願
                 いして参ります。
・実施会社:株式会社イトーヨーカ堂 
                 店舗にてフードドライブの実施東京・神奈川・埼玉中心
・実施会社:株式会社そごう・西武
                 店舗にてフードドライブの実施福井・所沢店では定期的に実施


〇北海道:株式会社道南ラルズ

       

【店舗で行っている食品ロス削減の取組】
・函館市が実施している「てまえどり運動」に参加し、函館市が作成した「てまえどり運動POP」を売り場の各所に設
   置し、来店されるお客様へてまえどりの呼びかけを実施。
・函館市が作成した「てまえどり運動ポスター」を売り場の掲示板に貼り、食品ロス削減への普及・啓発を実施。
・商品発注精度の向上(需要予測型自動発注の精度向上とメンテナンス)。
・店内のミーティングで定期的に食品ロスに対する説明。


〇東北:エステールホールディングス株式会社

    

【店舗で行っている食品ロス削減の取組】
・賞味期限切れ間際の商品を販売価格を割引し、食品ロスを低減しています。
・商品を賞味期限の短いものから前面に陳列し早期に販売できるよう工夫しています。
・フードロス削減に取り組んでいることを示すPOPを掲示しています。
・食品ロス削減を呼びかける啓発ポスターを掲示しています。


〇関東:株式会社東急ストア

        

【店舗で行っている食品ロス削減の取組】
・農林水産省、環境省、消費者庁による啓発ポスター「てまえどり」を全店舗に掲示し、お客様に食品ロス削減へのご
   理解をいただけるよう努めています。
・生鮮食品、デリカ食品においては、小分け商品の充実により、食べきっていただく事で食品ロス削減を目指していま
   す。
・AI(人工知能)を活用して、グロサリー食品の販売量を日々予測し、在庫過多を防止する事で、期限切れによる商品
   の廃棄量削減に取り組んでおります。


〇東海:株式会社ぎゅーとら

       

【店舗で行っている食品ロス削減の取組】
・各店舗で農林水産省10月食品ロス削減月間のポスターを掲示
・見切り品の売り場に「買わないなんてもったいない」POPを掲示
・三重県スマートアクション宣言に参加。売り場に「てまえ取り」レールPOPを掲示


〇北陸:福井県民生協ハーツ

      

【店舗で行っている食品ロス削減の取組】
1)手前取り運動の呼びかけ
   …期限の短いもの(日付の古い手前にある商品)から利用することで食品ロスを減らす取り組みへの理解を深める。
2)食品アウトレットコーナーの利用推進
   …アウトレットコーナーの商品を3品以上利用すると粗品プレゼント、半年に1回実施し日付の古い商品の利用を促
     進する。
3)問屋・メーカーとの共同で過剰在庫セールを実施
   …問屋・メーカーで過剰在庫となっている商品が廃棄にならないようにするためにセールを実施し利用を推進する。
4)フードバンク・ドライブを実施
   …ハーツの商品で管理日数が経過して、通常販売はできないものの安全に食べることができる食品を県内の各自治体
     や市町の社会福祉協議会を通じて、生活困窮者に提供する。また、組合員の家庭や職場で余っている食べきれない
     食品を持ち寄っていただき、必要としている福祉団体・施設などに寄付する。
5)納品期限の緩和
   …180日以上の賞味期限のある全ての商品に2分の1ルールを採用しています。


〇近畿:株式会社トーホーストア



【店舗で行っている食品ロス削減の取組】
兵庫県南部で食品スーパーを35店舗展開する株式会社トーホーストアは、食品ロスの削減に向けて、適正な商品発注
や生鮮品・総菜の計画的な加工・製造生産、土用丑や節分などのイベント商品の予約強化、少量パックの品ぞろえな
どを日頃から推進しています。また、「てまえどり」ポスターやPOPの掲示のほか、一部店舗ではフードドライブを
定期的に開催し、ご家庭で余った食材をお客様からお持ち込みいただいております。
一方、地元・神戸の企業と協業したユニークな取組も実施しています。通常は産地で廃棄されることが多い、大きさ
や形が”規格外”の野菜を含んだ青果の販売や、食品メーカーの製造過程で発生する品質には問題ないものの、正規品
として販売できない商品も取り扱っています。


〇中国四国:株式会社ウエル

          

【店舗で行っている食品ロス削減の取組】
・ポスターの掲示による「てまえどり」の呼びかけ
・販売期間を多く確保し食品ロスを削減
・予約販売により食品ロスの発生を未然防止
・生鮮の量り売りや小分商品の導入


〇九州:株式会社マルミヤストア

     

【店舗で行っている食品ロス削減の取組】
・牛乳や豆腐などの陳列棚に「てまえどり」POPを掲示し、お買い物をされるお客様にご協力を呼び掛けております。
・店舗残渣を堆肥化し、その堆肥を用いて生産したとうもろこしを再び店舗で販売するサスティナブルな「食品リサイ
   クルループ」を構築し、2021年9月には2品目目として“ブドウ”を販売いたしました。
・大分県、宮崎県の更生保護施設へ商品提供をし食品ロス削減に努めております。
・店舗では、日配商品陳列の際、消費期限の近い商品を右側に陳列し、値引きシールを貼付し、お客さまへ分かり易
   く、お買い求めていただけるよう工夫しております。


〇沖縄:JAおきなわ中部ファーマーズマーケット「ちゃんぷる~市場」

     

【店舗で行っている食品ロス削減の取組】
・ポスター掲示
・子ども食堂への食材提供
・地域の植物園、動物園に廃棄予定の食品を寄付
【取組について】
食ロス月間には、ポスターを掲示して御来店いただいた皆さんに食品ロスの削減を呼びかけています。
子ども食堂への食材提供の取組は、沖縄市社会福祉協議会と連携し、令和元年12月から毎週月、木の週2回実施し
ています。店舗内の専用棚に生産者会の農家の方が野菜、果物を並べ、子ども食堂の代表者が受取ります。

添付資料

啓発資材を活用した食品ロス削減に取り組む事業者、自治体一覧(PDF : 150KB)
消費者啓発に取り組む小売・外食事業者の取組事例集(PDF : 2,423KB)
(参考)農林水産省作成の「食品ロス削減に資する店頭用啓発資材」(PDF : 967KB)

お問合せ先

新事業・食品産業部外食・食文化課食品ロス・リサイクル対策室

担当者:岸田、野田、高野
代表:03-3502-8111(内線4319)
ダイヤルイン:03-6744-2066

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