プレスリリース
「安全な農畜水産物の安定供給のためのレギュラトリーサイエンス研究推進計画」の策定について
農林水産省は、本日、「安全な農畜水産物の安定供給のためのレギュラトリーサイエンス研究推進計画」を策定しましたので、お知らせします。
1.概要
農林水産省は、科学的な根拠に基づいて行政施策・措置を決定するため、食品安全、動物衛生及び植物防疫等の分野でレギュラトリーサイエンス(※)を推進しており、平成27年6月、「レギュラトリーサイエンス研究推進計画」を策定しました。同推進計画が策定されてから5年以上が経過し、各分野での研究の進展に対応した施策推進や、新たな病害虫・人獣共通感染症の発生への対応など、これらの行政分野の課題に的確に対応していく必要があります。
このことから、安全な農畜水産物の安定供給に資するため、今般、新たに「安全な農畜水産物の安定供給のためのレギュラトリーサイエンス研究推進計画」を策定しました。
(※)レギュラトリーサイエンスとは、科学的知見と、規制などの行政施策・措置の間を橋渡しする科学のことで、行政施策・措置の検討に利用できる科学的知見を得るための研究と科学的知見に基づいて施策・措置を決定する行政の両方を含んでいます。
2.主な内容
今般、策定した計画の主な内容は以下のとおりです。
- 農林水産省が必要としている研究の計画的な推進
農林水産省が必要としているレギュラトリーサイエンスに属する研究を別紙にまとめ、1年ごとに見直します。
対応の必要性が高い危害要因や疾病等の未然防止の観点から、農林水産省が主体となって研究を推進するほか、先端技術の活用や社会科学的な観点からの分析も必要に応じて実施します。
さらに、研究の成果を国民に分かりやすい形で公表します。 - 行政及び研究者間のネットワークの構築
農林水産省内関係部局や所管研究機関のみならず、他省庁、他省庁所管の研究機関、大学、民間企業等との間で、レギュラトリーサイエンスに係る行政や研究に関連した様々な情報を共有するネットワークを構築、外部の知見を活用して必要な研究を推進します。 - 研究評価の改善
レギュラトリーサイエンスに属する研究に取り組む研究者が研究機関から評価されるよう、引き続き要請します。また、優れた研究成果を上げた研究者を表彰します。 - 人材の育成
農林水産省所管研究機関と行政部局との人事交流を推進し、行政と研究との懸け橋となる人材を育成します。
また、行政部局の職員については、研究課題の企画力・マネージメント能力を養成します。さらに、科学的な知見を行政判断に活用できる人材を育成します。
3.その他
(参考)レギュラトリーサイエンスに属する研究
https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/regulatory_science/index.html
<添付資料>
安全な農畜水産物の安定供給のためのレギュラトリーサイエンス研究推進計画の策定について(PDF : 653KB)
お問合せ先
消費・安全局食品安全政策課
食品安全科学室
担当者:伊藤
代表:03-3502-8111(内線4451)
ダイヤルイン:03-3502-5722