プレスリリース

広域小売店におけるあさりの産地表示の点検調査結果について

農林水産省は「広域小売店におけるあさりの産地表示の点検調査」の結果を取りまとめましたので、公表します。

1.調査の背景及び目的

農林水産省は、令和4年2月1日、「広域小売店におけるあさりの産地表示の実態に関する調査」（以下「実態調査」という。）において、全国の広域小売店で「熊本県産」として販売されているあさりに外国産あさりが混入している疑いがあると考えられるとの結果を公表するとともに、食品事業者に対し、水産物の生産、流通及び販売に携わる団体等を通じ、産地伝達の確認や法令遵守の徹底を要請しました。
また、同日、熊本県は「熊本県産アサリ緊急出荷停止宣言」を発出しました。
これらを背景としたあさりの産地表示の現状を確認するため、全国の広域小売店において、2月16日から22日までの間、調査（以下「点検調査」という。）を行いました。
＊広域小売店：事業所、店舗等が複数の都道府県に所在する事業者

2.結果概要

点検調査の結果、「熊本県産」と表示されたあさりの販売は確認されず、販売されているあさりの中で「中国産」と表示されたあさりの割合が全体の7割に達しました。また、あさりを販売する店舗の割合が減少していることを確認しました。

3.今後の対応

農林水産省では、引き続き、以下のとおり関係機関と連携し、実態調査により確認した疑義の解明に取り組みます。
(1)実態調査により確認した原産地表示の疑義について、関係自治体とも連携しながら、速やかに立入検査を実施するなど徹底した疑義解明を行い、不適正な行為を確認した場合は、厳正な措置を行います。
(2)食品表示法違反の行為を確認した場合などには、食品表示連絡会議を構成する各行政機関（消費者庁、警察庁、国税庁、農林水産省）で連携しつつ、厳正な対応に努めてまいります。
また、今般公表された「アサリの産地表示適正化のための対策」の効果を測るため、改正された食品表示基準Q&Aの施行1か月後を目途に、再度点検調査を行います。

公表資料

＜添付資料＞
広域小売店におけるあさりの産地表示の点検調査結果(PDF : 544KB)（令和4年3月18日訂正）

調査の結果を農林水産省ホームページに掲載しております。
https://www.maff.go.jp/j/syouan/kanshitoppage.html#tyousa