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農林水産省

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プレスリリース

「令和3年度病害虫発生予報第5号(水稲特集)」の発表について

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令和3年7月16日
農林水産省
〇向こう1か月の水稲の主要な病害虫の発生予察情報(発生予報)については次のとおりです。

・トビイロウンカは、東海以西を中心に多発生となった昨年と同様に、本年も、東海以西で昨年よりも早い時期から本虫の誘殺が確認されており、これまでに岐阜県、三重県、奈良県及び長崎県から注意報が発表されています。今後の気象条件の推移によっては、昨年同様に発生が拡大することが懸念されます。
本虫の防除は、発生状況に応じた適期・適切な防除が重要となるので、都道府県病害虫防除所が発表する発生予察情報をこまめに確認することで、地域の発生状況を把握しながら、タイミングをとらえた適切な防除を実施してください。
・斑点米カメムシ類の発生が東北、北陸、中国及び四国の一部の地域で多くなると予想されています。
・いもち病の発生が南東北、関東、北陸、近畿及び四国の一部の地域で多くなると予想されています。

この他、コブノメイガや紋枯病等、地域によっては多くなると予想されている病害虫があるので注意してください。

国の発生予察情報について

国は都道府県の協力の下、植物防疫法(昭和25年法律第151号)に基づき、有害動植物の防除を適時で経済的なものにするため、気象、農作物の生育状況、有害動植物の発生調査の結果等を分析し、有害動植物の発生予察及び防除対策に係る情報(発生予察情報)を提供しています。
本予報は、都道府県が提供する発生予察情報を取りまとめた情報になりますので、地域における情報の詳細は、都道府県病害虫防除所のホームページ等を参照してください。

病害虫防除に関する情報
参照URL:https://www.maff.go.jp/j/syouan/syokubo/gaicyu/index.html

都道府県病害虫防除所
参照URL:https://www.maff.go.jp/j/syouan/syokubo/boujyo/120105_boujosho.html

気象

気象庁の向こう1か月の予報(7月13日付け)では、気温は北日本で高く、降水量は全国的にほぼ平年並みと予想されています。

気象庁ホームページ
参照URL:https://www.jma.go.jp/jp/longfcst/001_00.html (外部リンク)


水稲

水稲で各地の平年値より発生が「多い」・「やや多い」と予想される病害虫及びその地域

作物名 病害虫名 発生が「多い」と予想される地域 発生が「やや多い」と予想される地域
水稲 イネミズゾウムシ 南関東、東海、南九州
コブノメイガ 南九州 北陸、東海、中国
セジロウンカ 東海、四国 関東、南九州
ツマグロヨコバイ 四国 北陸、近畿
トビイロウンカ 東海、近畿 中国、四国、北九州
ニカメイガ
北陸 南東北、北関東、東海、近畿
斑点米カメムシ類
東北、北陸、中国、四国 北海道、東海、北九州
フタオビコヤガ 北海道、北東北 北陸
稲こうじ病 北東北 南東北、北陸
いもち病 南東北、関東、北陸、近畿、四国 北東北、東海、中国、九州
縞葉枯病
(ヒメトビウンカ)
北関東、四国 南関東、東海、中国
紋枯病 東北、北陸、近畿、南九州


注)表中の地域については、必ずしもその全域で発生が見られるものではありません。

・コブノメイガの発生が、南九州の一部の地域で多くなると予想されています。上位葉での被害が多くなると収量に影響するので、本虫の本田での発生状況を把握するとともに都道府県の発表する発生予察情報等を参考に若齢幼虫の最盛期をとらえた防除を実施してください。

セジロウンカの発生が、東海及び四国の一部の地域で多くなると予想されています。本虫は、梅雨時期に中国大陸から飛来し、水田で増殖して水稲を加害します。水田の見回りの際には株元を注意深く観察し、株元に褐色の点またはすじ状の傷(産卵痕)が目立ち、成虫または幼虫の発生が多く見られる場合は、都道府県の発表する発生予察情報等を参考に適期に防除を実施してください。

トビイロウンカは、東海以西を中心に多発生となった昨年と同様に、本年も、東海以西で昨年よりも早い時期から本虫の誘殺が確認されており、これまでに岐阜県、三重県、奈良県及び長崎県から注意報が発表されています。今後の気象条件の推移によっては、昨年同様に発生が拡大することが懸念されます。本虫の防除は、発生状況に応じた適期・適切な防除が重要となるので、都道府県病害虫防除所が発表する発生予察情報をこまめに確認することで、地域の発生状況を把握しながら、タイミングをとらえた適切な防除を実施してください。

ニカメイガの発生は、北陸の一部の地域で多くなると予想されています。本虫は局所的に多発する場合があるので、本田の観察を行い、発生に応じて適期に防除を実施してください。

斑点米カメムシ類の発生が、東北、北陸、中国及び四国の一部の地域で多くなると予想されており、山形県及び石川県から注意報が発表されています。本虫は、水田周辺の雑草に生息し、出穂期になると水田に侵入し穂を加害します。このため、水田周辺雑草の除草は本虫の発生量の抑制に効果的ですが、出穂期直前の除草は、本虫の水田への侵入を助長し被害を増加させるおそれがあるため、出穂期の10日前までに完了してください。

フタオビコヤガの発生は、北海道及び北東北の一部地域で多くなると予想されています。本田の観察を行い幼虫の早期発見に努めるとともに、発生状況に応じて適期に防除を実施してください。

・稲こうじ病の発生が、北東北の一部の地域で多くなると予想されています。昨年、本病が多発したほ場のある地域を中心に本年も多発するおそれがあるため注意が必要です。本病は、穂ばらみ期頃の低温・多雨により発生が助長されるため、今後の発生状況に注意し、適期に防除を実施してください。

・いもち病の発生が、南東北、関東、北陸、近畿及び四国の一部の地域で多くなると予想されており、宮城県、茨城県、埼玉県及び滋賀県から注意報が発表されています。今後、断続的な降雨がある場合には急激に発生するおそれがあります。水田の観察を行い、本病の発生状況に応じて適期に防除を実施してください。なお、一部の薬剤に対して耐性菌が発生しているので、都道府県から発表される発生予察情報等を参考に薬剤を選定してください。

・縞葉枯病(ヒメトビウンカ)の発生が、北関東及び四国の一部の地域で多くなると予想されています。本病は、ヒメトビウンカによって媒介されるウイルス病であり、経卵伝染により次世代もウイルス媒介が継続するため、当該虫を対象とした防除を実施することが重要です。育苗箱施用剤を施用した苗を移植した水田において当該虫の防除を実施する場合は、薬剤抵抗性の発達を助長しないよう同一系統の薬剤の連続使用を避けてください。

・スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)が、一部の地域で発生しております。本虫は、田植え直後の葉や茎が柔らかい時期に水稲を加害します。来年の発生を抑えるため、収穫後の防除として、都道府県が発表する発生予察情報等を参考に、石灰窒素の散布や冬期の耕うん等による殺貝を実施してください。なお、耕うん機などの農機具に付着した泥とともに、スクミリンゴガイが他のほ場へ拡散する事例が報告されています。農機具の泥はよく落としてから移動させるよう、心がけてください。

スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)の被害防止対策について
参照URL:https://www.maff.go.jp/j/syouan/syokubo/gaicyu/siryou2/sukumi/sukumi.html

都道府県が発表した警報、注意報及び特殊報

令和3年7月7日以降、都道府県が発表している警報、注意報及び特殊報は以下のとおりです。

警報

発表はありません。

注)重要な病害虫が大発生することが予測され、かつ、早急に防除措置を講ずる必要がある場合に発表します。

注意報

発表月日 都道府県 対象作物 対象病害虫
7月7日 埼玉県 水稲 いもち病
7月8日 石川県 水稲 斑点米カメムシ類
7月8日 岐阜県 水稲 トビイロウンカ
7月9日 宮城県 水稲 いもち病
7月9日 北海道 うり類 ホモプシス根腐病
7月9日
茨城県 水稲 いもち病
7月12日 北海道 てんさい てんさい褐斑病
7月12日 北海道 たまねぎ ネギアザミウマ
7月12日 山形県 水稲 斑点米カメムシ類
7月13日 滋賀県 水稲 いもち病


注)警報を発表するほどではありませんが、重要な病害虫が多発することが予測され、かつ、早めに防除措置を講じる必要がある場合に発表します。

特殊報

発表月日 都道府県 対象作物 対象病害虫
7月9日 東京都 さつまいも 基腐病
7月15日 広島県 トマト 立枯病
7月15日 千葉県 さつまいも 基腐病


注)各都道府県において、新たな病害虫を発見した場合及び重要な病害虫の発生消長に特異な現象が認められた場合に発表します。
病害虫の生態等の生物学的情報や防除に関する情報の詳細については、各都道府県の病害虫防除所のホームページ等を参照してください。

病害虫防除に関する留意事項

一般

・病害虫の防除を効果的に実施するためには、注意深くほ場観察を行うことにより、病害虫の発生状況を的確に把握することが必要となります。病害虫の発生は天候の影響を大きく受けるので、天候の推移に注意しつつ、各都道府県の防除指針に従い、適期に適切な防除を実施してください。

・薬剤防除を実施する場合は、病害虫が薬剤抵抗性を獲得しないように、同じ作用機作の薬剤の連用を避けてください。また、農薬の使用基準を遵守して適切な薬剤を選択するとともに、散布対象外の農作物等に農薬が飛散しないよう対策を講じてください。

用語解説

(地域)
北海道:北海道

東北:青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県 
    北東北:青森県、岩手県、秋田県 
    南東北:宮城県、山形県、福島県

関東:茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県 
    北関東:茨城県、栃木県、群馬県 
    南関東:埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県

甲信:山梨県、長野県

北陸:新潟県、富山県、石川県、福井県

東海:岐阜県、静岡県、愛知県、三重県

近畿:滋賀県、京都府、大阪府、兵庫県、奈良県、和歌山県

中国:鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県

四国:徳島県、香川県、愛媛県、高知県

九州:福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県、宮崎県、鹿児島県 
    北九州:福岡県、佐賀県、長崎県、大分県 
    南九州:熊本県、宮崎県、鹿児島県

沖縄:沖縄県

(発生量(程度))
多い(高い):やや多いの外側10%の度数の入る幅 
やや多い(やや高い):平年並の外側20%の度数の入る幅 
平年並:平年値を中心として40%の度数の入る幅 
やや少ない(やや低い):平年並の外側20%の度数の入る幅 
少ない(低い):やや少ないの外側10%の度数の入る幅 
(平年値は過去10年間の平均)

(参考)今後の発表予定
第6号:8月4日(水曜日)
第7号:9月8日(水曜日)
第8号:10月6日(水曜日)
第9号:11月10日(水曜日)
第10号:令和4年3月9日(水曜日)

(参考)これまでの発表
第1号:4月14日(水曜日)
第2号:5月12日(水曜日)
第3号:6月9日(水曜日)
第4号:7月7日(水曜日)

お問合せ先

消費・安全局植物防疫課

担当者:岡田、麻野、吉田
代表:03-3502-8111(内線4562)
ダイヤルイン:03-3502-3382

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