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農林水産省

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指定前の公示(第81号)

更新日:令和2年7月7日
担当:食料産業局 知的財産課
下記の名称について、指定前の公示をしたのでお知らせします。

Laguiole(ライオル) 


1 指定前の公示の番号  第81号
2 指定をした場合に締約国の名称として公示されることとなる国の名称  欧州連合
3 農林水産物等の区分  第6類 畜産加工品類 酪農製品類(ナチュラルチーズ) 
4 農林水産物等の名称  Laguiole(ライオル) 
5 農林水産物等の生産地  フランス
 次の行政区画又は行政区画の一部:

 アヴェロン(Aveyron)県:
Argences en Aubrac、Campouriez、Cantoin、Cassuéjouls、
Castelnau-de-Mandailles、Le Cayrol、Condom-d’Aubrac、Coubisou、Curières、Entraygues-sur-Truyère(Lot川の右岸とLot川とTruyère川の合流地点のTruyère上流の左岸)、Espalion(Lot川の右岸)、Estaing、Florentin-la- Capelle、Huparlac、Laguiole、Montézic、Montpeyroux、Le Nayrac、Pomayrols、Prades-d’Aubrac、Saint-Amans-des-Cots、Saint-Chély-d’Aubrac、Saint-Côme-d’Olt(Lot川の右岸)、
Saint Geniez d’Olt et d’Aubrac (Lot川の右岸)、
Saint-Laurent-d’Olt(Lot川の右岸)、Saint-Symphorien-de-Thénières、Sainte-Eulalie-d’Olt(Lot川の右岸)、Soulages-Bonnevalの行政区画

 カンタル(Cantal)県:
Anterrieux、Chaudes-Aigues、Deux-Verges、Espinasse、Fridefont、Jabrun、Lieutadès、Maurines、Saint-Martial、Saint-Rémy-de-Chaudes-Aigues、Saint-Urcize、La Trinitatの行政区画

 ロゼール(Lozère)県:
Aumont-Aubrac、Banassac-Canilhac(Lot川の右岸)、Les Bessons、Brion、Le Buisson、Chauchailles、La Chaze-de-Peyre、La Fage-Montivernoux、La Fage-Saint-Julien、Fau-de- Peyre、Fournels、Grandvals、Les Hermaux、Malbouzon、Marchastel、Nasbinals、Noalhac、Prinsuéjols、
Recoules-d’Aubrac、Saint-Chély-d’Apcher、Saint-Germain-du-Teil、Saint-Juéry、Saint-Laurent-de-Muret、Saint-Laurent-de-Veyrès、Saint-Pierre-de-Nogaret、Sainte-Colombe-de-Peyre、Les Salces、Termes、Trélansの行政区画
6 農林水産物等の特性、生産の方法その他の当該農林水産物等を特定するために必要な事項 (1) 特性
 ライオルは、加熱せずに圧搾した牛乳のチーズで、リンドと呼ばれる厚く乾燥した外皮を有し、直径30cmから40cmの円柱形状で、高さと直径の比率は0.8対1、重量は20~50kgである。全乾燥工程後でチーズ100g当たり乳脂肪分45%以上、固形分重量の中に占める脂肪分重量の割合は最低58%でなければならない。
 熟成期間は、レンネットの添加日から数えて4ヶ月以上とする。
 チーズの中身はアイボリー色から麦わら色をしており、一方チーズの外皮は最初白色から薄灰色をしているが、熟成して琥珀色と花崗岩のような灰色との間の色に変化することもある。
 ミルキーな味わいは、熟成度に応じて中程度から強い味を呈し、新鮮な干し草や乾燥したヘーゼルナッツの風味に表現されている固有の特徴との調和を保っている。飲み込んでも後味が持続し、生乳から作られたチーズ特有の特徴を有する。

(2) 生産方法
 牛乳の生産ならびにチーズの製造および熟成は生産地にて行う。
◯ 飼料
 乳牛の群れに与える基本的な餌は、生産地から得る飼料によってまかなう。粗飼料については、草地及び自然又は永年放牧地から得る地元の植物相と、一時的草地にて栽培されたイネ科及びマメ科の牧草に限り認められる。トウモロコシサイレージ、牧草サイレージ、ロールアップした飼料など湿式の保存加工した飼料が含まれているものは、禁止している。
 天候条件が良く牧草を確保できるときは、基本的な餌は、通算して年間120日以上は主に牧草を与える。この期間中、牧草の割当を補完する補助飼料の摂取は、放牧期間中の群れに関する平均で、乳牛1頭当たり1日3キログラムの乾物量を超えてはならない。
 基本的な餌に加える補助飼料の量は、全泌乳期乳牛について1年間にわたり1日当たり泌乳牛1頭当たり平均6キログラムを限度としている。生産地には十分な農業資源がないため、補助飼料は生産地産のものである必要はない。
 動物飼料は、非遺伝子組み換え作物に由来する植物、副産物、及び補助飼料に限り認められる。
 補助飼料は、ポジティブリストに明記されている原料及び添加物に限り認められる。
 ライオルは、専ら、脂肪及びタンパク質について調整が施されてない成分無調整牛乳から作られている。いかなる物理的処理も禁止している。
 ライオルを作るのに使用する牛乳は専ら、Simmental française(品種コード35)若しくはAubrac(品種コード14)種の牛又は血統証明のあるこれら2種を交配させて得られた牛で構成される乳牛群から搾ったものでなければならない。後者に関しては、第1世代の後は、Aubrac種(品種コード14)の雄と交配させて得た牛以外は、乳牛群に含めることは認められない。

◯ スライス、すりおろし、包装等
 ライオルを粉状にして販売することは禁止されている。
 ライオルは切り分けて販売できる。カットチーズを個包装する場合には、70グラム以下にスライスする場合を除き、「Laguiole」の文字やロゴマークの付された外皮を含めるよう小分けにして、販売すること。

◯ ラベル表示
 チーズのラベル表示には次のものを含める:
・ラベル上の最も大きな文字の3分の2以上のサイズの文字で書かれた原産地呼称

「buron」の文字は、次の条件を満たす場合に限り、ラベル表示や広告、インボイス、又は商業書類において使用できる。
 移牧期間(5月25日から10月13日)中に搾乳され、かつその期間中は標高1,000mを超える高地草原にて放牧される単一の群れから得る牛乳を用いて作られるチーズに限り、「buron」の文字を使用できる。「buron」の文字の使用条件を満たすためには、チーズ作りのための建物で、かつ、工房当たり一つの群れによる使用のため高地草原に建てられた建物でチーズを製造しなければならない。平板で作られた避難小屋など可動式の構造物又は軽構造物は認められない。
 ラベル表示の代わりに、チーズの外皮に直接刻印するか、印字済包装布を外側に巻き付けても良い。
 本チーズはまた、ライオルの雄牛のロゴマークと「Laguiole」の文字で構成される刻印やチーズに付けられたマークによっても識別できる。

(3) 農林水産物等の特性がその生産地に主として帰せられるものであることの理由
 本生産地は、その土壌の性質、気候、高い標高、そして地形による自然的境界に関係する独特な特性が特徴的である。土壌は玄武岩と花崗岩が豊富にある。変化に富むが厳しい気候は、寒くて風が強く、そして雪が降ることが多い長い冬の背景にあるオーヴェルニュ地方の大陸及び山の影響と、温暖と大量の激しい雨をもたらす南部フランスの影響がぶつかり合って生まれたものである。このエリアの中心においては、オーブラック山脈が平均標高1,000メートルの均一的な地域を形成している。西側と南側は、生産地はトリュイエール川とロット川による自然の境界線が引かれている。土壌、気候、標高が相まって、恵まれた、香りのよい、豊かな植物相を中心とする、牧草地における突出した性質を生み出している。生産地では、植物の精油の主成分であるテルペンを豊富に含むハーブ類(スピグネル、セイヨウノコギリソウ、ヤグルマギク、大輪靫草、タイム等)が、他地域よりも多く自生している。
 この地域では非常に長い間チーズが生産されてきた。遡ること12世紀、オーブラックとボヌヴァルにあった大修道院の修道士が、夏に生産される牛乳を使用して冬に訪れる巡礼者に食事を与えられるように、ライオルの生産に関するルールを定めた。そのチーズを、この地域の農家が手本にした。1897年、丘陵地の農家が集まって販売組合を介してチーズを販売し、1939年には「協同組合」を結成し、そして最終的に1961年にはライオルの地理的名称が、フランスの保護原産地呼称(AOC)に登録された。
 ライオルは今日でもSimmental française種とAubrac種の牛から採れた成分無調整牛乳から作られている。これらの牛は、本生産地(中級の山々)の環境条件に順応しており、主に牧草か又は本生産地の干し草を餌にしており、湿式の飼料は与えず、限られた量の補助飼料で飼育されている。これらの品種の中で行っている遺伝子優良牛選抜が、牛乳内の脂肪を減らしタンパク質の含有量を増やすこと、そしてチーズ作りに適した牛乳の確保を可能にしている。また、餌にトウモロコシを使用することを禁止して牛乳の脂肪含量を抑制しており、家畜の食餌も影響因子の一つである。
 ライオルは、6~12℃の低温で湿度のある貯蔵室で長期間に渡り熟成させる。この工程の成否は、とりわけ、特殊な生産技法(まずトムと呼ばれるフレッシュチーズになるまで脱水し、次に円筒形の型に入れプレスして成型するという二段階の脱水は、固形分中脂肪分を増やす)と定期的な手入れ(乳清が排出された凝固物であるカードを積み重ね、何度もひっくり返す)に左右される。これらの作業の根底には、本生産地にて守られてきた技術とノウハウがある。
 ライオルは成分無調整牛乳から作られる大きなチーズ(20~50kg)である。この非加熱圧搾チーズは、固形分中脂肪分が58%以上と多い。そして少なくとも4か月にわたり熟成される。
 ミルキーな味わいは、熟成度に応じて中程度から強い味を呈し、新鮮な干し草や乾燥したヘーゼルナッツの風味に表現されている固有の特徴との調和を保っている。飲み込んでも後味が持続する。
 当初は、ライオルの生産地における牛乳の生産は特定の季節に限られるところが大きかった。本生産地における土壌の自然な肥沃度が豊富な植物の成長を可能にするときにしか、子牛へ授乳しながら搾乳することはできなかった。このような牛乳を保存し後で消費するために、この生産地の畜産家らは大きくて長期間保存できるチーズ、すなわちライオルを開発した。
 このチーズは全乳から作られるため、その品質の保持は牛乳の生産とチーズ作りの条件に左右される。固形分中脂肪分が多い非加熱圧搾のペーストを得るために、チーズ作りでは、チーズ作りに適した、タンパク質が豊富だが脂肪含量が限られている牛乳で、トム・フレッシュを生産する第一の圧搾過程、及び成型のための第二の圧搾過程のいずれにおいても大量に乳清を排出できるものが好ましい。
 Simmental française種とAubrac種の乳牛は特に本生産地の環境条件に順応している。長く厳しい冬の影響による諸々の制約があるにも関わらず、これらの品種は自らの耐寒性のおかげで、本生産地での飼料生産による恩恵を十分に受けることができる。これらの品種が餌とする飼料には、香りの良い植物が多く含まれており、これが牛乳に良い香りを与え、そしてその牛乳から作られるライオルにも良い香りを与えるのである。
 原料の生乳と低温での長い熟成期間が影響し、成分無調整牛乳の乳酸菌相に関係するライオル特有の特徴が形成されている。

7 法第29条第1項第2号ロの該当の有無等 
(1)商標権者の氏名又は名称  -
(2)登録商標  -
(3)指定商品又は指定役務  -
(4)商標登録の登録番号  -
(5)商標権の設定の登録の年月日  -
(6)専用使用権者の氏名又は名称  -
(7)商標権者等の承諾の年月日  -
8 公示の年月日  令和2年7月7日
9※ 意見書提出期間
(公示開始日から3か月間)
 令和2年10月7日まで
※意見書提出についてはこちら

お問合せ先

食料産業局知的財産課

担当者:地理的表示保護制度担当
代表:03-3502-8111(内線4284)
ダイヤルイン:03-6744-2062
FAX番号:03-3502-5301