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農林水産省

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指定前の公示(第88号)

更新日:令和2年7月7日
担当:食料産業局 知的財産課
下記の名称について、指定前の公示をしたのでお知らせします。

Magiun de prune Topoloveni(マジュン デ プルネ トポロヴェニ)


1 指定前の公示の番号  第88号
2 指定をした場合に締約国の名称として公示されることとなる国の名称  欧州連合
3 農林水産物等の区分  第5類 農産加工品類 果実加工品類(ジャム) 
4 農林水産物等の名称  Magiun de prune Topoloveni(マジュン デ プルネ トポロヴェニ)
5 農林水産物等の生産地  ルーマニア

 トポロヴェニ市、Vițichești村、Țigănești村、Boțarcani村、Gorănești村、Crințești村、Inuri村、Goleștii Badii村 
6 農林水産物等の特性、生産の方法その他の当該農林水産物等を特定するために必要な事項 (1) 特性
 マジュン デ プルネ トポロヴェニは、表面に艶のある純度の高い均質なペーストで、皮の固まりや欠片は入っていない。この品質は地元固有の生産方法によるものである。完熟時に慎重に選ばれる質の高いプラムを使用して作られ、果皮が最終製品に取り込まれるため栄養価が高い。皮には生物活性物質や栄養素が最も含まれている(抗酸化物質、ビタミン、可溶性・不溶性食物繊維など)。完熟プラムが原料のため焦げ茶色をしており、この色は濃縮段階での長い煮込み時間によっても影響を受けている。口当たりの良い甘酸っぱい味で、心地よい強い香りがする。焦げたような、発酵したような、あるいはカビのような味や臭いはない。生産量は2018年時点で、年間約200トンである。

 マジュン デ プルネ トポロヴェニは完熟した一般的なプラム(Prunus domestica L. ssp domestica)や様々な品種のプラム(Stanley、Piteștean、Tuleu timpuriu、Tuleu gras、Grasă ameliorată、Grasă Românească、Bistrițeană、Vânătă Românească、Brumării、Vâlcean、Centenar、Pescăruș、Dâmbovița、Tomnatici de Caransebeș、Silvia、Boambe de Leordeni)を原料とする。

 これら各種のプラムには産品の生産に必要な性質が備わっている。適温で長い期間をかけて完熟したものは糖質(天然の糖)とビタミンCに富む。完熟して慎重に選定された果実だけがマジュン デ プルネ トポロヴェニ製造に使用される。果実は健全でなければならず、腐食の表れ、機械による損傷、あるいは昆虫、ダニ、その他の害虫による目に見える傷があってはならない。

(2) 生産方法
 プラムを加工する施設は生産地になければならない。プラムは加工施設に運ばれ、冷たく、清潔で、異臭のしない、専用の区域に保管される。洗浄は冷たい飲料水を使用して、シャワー付き洗浄機の中で機械的に行われ、砂やその他の不純物が最終製品に入り込まないよう常に監視される。洗浄されたプラムはスライドコンベアを流れ、不適合のプラムが特定、除去される。
 熱処理において、プラムは特殊なステンレス製容器の中で、温度80℃、圧力1.5 atmの蒸気を使用して4~5分間、加熱する。粉砕は2段階に分けて行われる。プラムはまず、隙間が3.0mm以下のうらごし器にかけ、次に果肉ができる限り綺麗で均質になるように、隙間が1.8~2.0mmのうらごし器にかける。
 プラムの果肉は蓋のない二重壁タンクの中で、固形分55 %以上の濃度になるまで煮込んで濃縮され、マジュン デ プルネ トポロヴェニが出来上がる。濃縮工程は温度管理された状態でプラムから水分を除去するため、蒸気を使用し、原料の乾物含量に応じて9~12時間の間、糖度が55度になるまでタンク内を循環させる。タンクにはアンカー型撹拌機が付いており、粘着したり、カラメル状になったりすることを防ぐため、プラムの果肉が絶えず均質状態に維持されるようにする。最終製品の品質を判定するために、有資格スタッフによりポータブル屈折計を用いて糖度が確認され、煮込み時間は糖度が60度に達した時点までとする。それ以上煮込むとマジュン デ プルネ トポロヴェニは焦げた臭いや味が生じる一方、煮込み時間を短くすると最終製品が発酵することもある。
 マジュン デ プルネ トポロヴェニは、PVCサック(食品品質のフィルム)を張った容量200リットルの樽3つに大きな木のスプーンを使って均等になるように手作業で静かに移す。マジュンは沈殿して薄い層になり、室温での冷却工程が加速され、それから特殊な保管区域で保管される。室温にもよるが、PVCサックが張られた樽に5~7日をかけて製品が完全に冷めるまで少しずつ充填する。木製のへら又は柄杓を使って冷め具合が感覚的に確認される。使用原料の品質に関係なく、保存料及び甘味料は添加しない。

 マジュン デ プルネ トポロヴェニは、品質の変化を防ぐために生産地、特にトポロヴェニの町で梱包され保管される。マジュンの熟成・乾燥手順に厳密に従わなければならない。梱包が適切に行われなければ、樽の外の空気や熱の影響を受けて作用する化学的及び生物学的要素がマジュンの色、匂い、風味に影響を及ぼす可能性がある。梱包・冷却期間全体を通じて、製品は、バクテリア、イースト、カビ等の微生物の増殖を促進する可能性のある凝縮(すなわち微少量の水の出現)を防ぐために監視されなければならない。

 本産品はバルク製品と瓶詰め品がある。バルク製品はPVCサックを張った樽に詰められる。マジュンの入った樽は冷やされ、PVCサックの端は清潔にして折り畳まれ、PVCディスクが上にかぶせられ、その後、樽は蓋で密閉される。
 新鮮なプラムのみ原料として使用されるが、これらは年間最長で60日という短い期間(8月15日から遅くとも10月15日まで)しか収穫できないためにバルク包装が必要になる。バルク包装製品は殺菌されない。
 ガラス瓶詰めには、自動的に(すなわち包装ラインで)マジュン デ プルネ トポロヴェニが充填され、密閉され、その後以下のように殺菌される。
・350g瓶の場合は以下の方法が用いられる:15分かけて温度を100℃まで上げ、この状態を25分間維持し、その後、15分かけて元の温度に戻す。
・800g瓶の場合は以下の方法が用いられる:15分かけて温度を105℃まで上げ、この状態を45分間維持し、その後、15分かけて元の温度に戻す。
 マジュン デ プルネ トポロヴェニの入った瓶をオートクレーブから取り出し、コンテナに入れて特殊な保管区域、すなわち清潔で、冷たい(最高20℃)、換気の良い、凍らないように保護された異臭のしない保管場所で保管する。製造工程の各段階(プラムの加熱、プラム果肉の濃縮、マジュンの樽詰め)は全て長い時間が掛かるものであり、産品の伝統に従っている。
 包装には、「Magiun de prune Topoloveni」という名称の下に生産者のラベルを貼付する。ラベルの右側部分には検査・認証機関の製品認証マーク「CERTIND SA」を表示しなければならない。  

(3) 農林水産物等の特性がその生産地に主として帰せられるものであることの理由
 トポロヴェニの果樹栽培地域は、温暖な大陸性気候と局所的な土壌気候条件のおかげでプラム栽培には理想的で、年間平均気温が他の果樹栽培地域よりも高い傾斜地は特に適している。この地域はポドゾルや赤茶色のポドゾル土を特徴とする。一般的な種類の土は褐色土で、ルビソルから浸食された崩積・沖積褐色土があり、腐植含有量は平均又は低度である。地域の気象条件は果樹栽培にとって好都合であり、年間平均気温は9.7℃、最高気温は38.8℃、最低気温は-24.4℃、年間全降水量は663.3mmである。秋の初霜は10月末に降り、最後の霜が降りるのは4月中旬の10日間、又は非常に稀だがその後となることもある。原料に使用されるプラムの品種の比率は気象条件によって毎年変わる。プラムは果樹栽培地の総面積のうち約25 %を使用して栽培される。アルジェシュ県では、プラム園は約17000haを占める。
 プラムの選定、煮込み・熟成工程の監視及び製品の官能検査に関する地元の人々の専門知識が、生産地に固有のマジュン製造方法の維持や開発に役立ってきた。この産品と生産地域の関連性は主に、長く続いてきた独特の生産の伝統と並外れた健康を増進させる品質によって生まれる評判にあり、地元の人々の専門知識と生産方法の賜物である。

 地元で開発された生産方法は、特定品種のプラムを長時間にわたって蓋のない二重壁タンクで煮込みながらマジュンになるまで絶えず果肉をかき混ぜることにより、砂糖や保存料を添加せずに加工するものである。地元住民の技能と経験はルーマニアの他の地域や近隣地域で用いられている方法とは異なる。煮込み・濃縮工程は蓋のない二重壁タンクの中で行われ、決して真空ではないからである。地元のマジュン製造方法は長い間、世代を超えて受け継がれており、その評判は生産地においてもルーマニア全土でも維持されてきた。

 マジュンは民俗学文書において多くのトポロヴェニ地域住民にとって重要な産品とされており、地元の収入源の1つである。地域の主要市場であるトポロヴェニ市場はサブカルパチア地方南部全域を通じて、そこで販売されるプラム製品、特にマジュンで有名である。地元の公文書によると、地域でのマジュン製造の伝統は地元の一族が最初のマジュン工場を作った1914年までさかのぼる(Maximilian Popovici一族)。マジュン デ プルネ トポロヴェニの評判は、地元及び全国メディア(Jurnalul Național、Adevărul、the Money Channel、Gândul、Capital)に頻繁に掲載される記事や専門家による報告書や2002年以来展示会で獲得してきた賞によって裏付けられる。例えば、Romanian General Industrial Associationが主催したSalonul Național de Conserve(全国缶詰製品品評会)などがあり、マジュン部門の優秀賞、Marca de Aur(黄金商標)を獲得した。2010年、マジュン デ プルネ トポロヴェニはITQI(International Taste and Quality Institute)から賞を受けた。2008~10年にかけて、マジュン デ プルネ トポロヴェニの特有の品質を宣伝する番組が地元および全国メディアで放送された。産品の信頼性は、トポロヴェニにあるような農産物直売所で販売され続けているという事実によって維持されている。マジュンを使った地元の伝統料理もまた、国内外の見本市や展示会での発表や試食によって広まった。

7 法第29条第1項第2号ロの該当の有無等 
(1)商標権者の氏名又は名称  -
(2)登録商標  -
(3)指定商品又は指定役務  -
(4)商標登録の登録番号  -
(5)商標権の設定の登録の年月日  -
(6)専用使用権者の氏名又は名称  -
(7)商標権者等の承諾の年月日  -
8 公示の年月日  令和2年7月7日
9※ 意見書提出期間
(公示開始日から3か月間)
 令和2年10月7日まで
※意見書提出についてはこちら

お問合せ先

食料産業局知的財産課

担当者:地理的表示保護制度担当
代表:03-3502-8111(内線4284)
ダイヤルイン:03-6744-2062
FAX番号:03-3502-5301