登録の公示(登録番号第111号)
更新日:令和3年10月7日
担当:輸出・国際局 知的財産課
担当:輸出・国際局 知的財産課
下記の地理的表示について、登録の公示をしたのでお知らせします。
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くまもと塩トマト
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登録番号
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第111号 | ||||
2 | 登録年月日 | 令和3年10月7日 | ||||
3 | 登録の申請の番号 | 第233号 | ||||
4 | 登録の申請の年月日 | 令和2年1月9日 | ||||
5 | 登録生産者団体の名称 | (1)八代GIブランド推進協議会 (2)不知火塩トマト出荷者協議会 |
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6 | 登録生産者団体の住所 | (1)熊本県八代市古城町2690 (2)熊本県宇城市不知火町長崎79 |
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7 | 登録生産者団体の代表者の氏名 | (1)会長 林田 宜久 (2)会長 田川 陽介 |
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8 | 登録生産者団体のウェブサイトのアドレス | (1)- (2)- |
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9 | 特定農林水産物等の区分 | 第1類 農産物類 野菜類(トマト) | ||||
10 | 特定農林水産物等の名称 | くまもと塩トマト(クマモトシオトマト)、Kumamoto Shio Tomato | ||||
11 | 特定農林水産物等の生産地 | 熊本県八代市、八代郡氷川町及び宇城市の干拓地 地図1(PDF : 949KB) | ||||
12 | 特定農林水産物等の特性 | |||||
「くまもと塩トマト」は、八代海沿岸の土壌塩分濃度の高い干拓地で栽培されている小ぶりで糖度の高いトマトである。 「塩トマト」という名称は、干拓地の塩分ストレスにより生育が制限されることにより、果実が小さく、果肉がしっかりした濃厚な食味のトマトとなることから呼ばれるようになった。 「くまもと塩トマト」を一般の大玉トマトと比較すると、大玉トマトの品種でありながら果実1個あたりの重量が30g~150gと小さい。 また、皮が固く肉厚で、糖度は8度以上あり、一般の大玉トマトの1.5~2倍程度高く、甘みが強い。 「くまもと塩トマト」は、食味がよく、生産量は生産地で生産される大玉トマトの2%未満と希少性が高いことから、贈答品としても販売されており、一般の大玉トマトの3倍以上の高単価で取り引きされている。 |
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13 | 特定農林水産物等の生産の方法 | |||||
(1)ほ場 生産地である熊本県八代市、八代郡氷川町及び宇城市の八代海沿岸の干拓地にある土壌塩分濃度の高いほ場において地床栽培を行う。 (2)品種 大玉トマトの品種を使用する。 (3)栽培の方法 施設(ハウス)を用いた栽培で、8月~10月頃に定植し、翌年6月頃まで収穫する。 (4)出荷規格 (ア)糖度8度以上の果実 (イ)1果あたり重量30g~150g (ウ)病害虫の被害がないもの なお、糖度8度以上で傷や病害虫の被害が軽微なものは、1果重量にかかわらず加工用とすることができる。 (5)最終製品としての出荷形態 「くまもと塩トマト」の最終製品としての形態は、青果(トマト)である。 |
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14 | 特定農林水産物等の特性がその生産地に主として帰せられるものであることの理由 | |||||
「くまもと塩トマト」の栽培地である、八代地域、宇城地域などの八代海沿岸の干拓地は、江戸時代からの度重なる干拓によって造成されたもので、干拓地のほ場の一部には、過去に「塩田」として塩づくりが行われてきた場所や、塩分を含む地下水の影響を受け土壌塩分濃度が高いほ場が散在する。 一般の高糖度トマトは、隔離床栽培で潅水量を減らしたり、肥料濃度を高めたりして生育を制限して糖度を上げるが、「くまもと塩トマト」は、地床栽培で大玉トマトと同じ潅水量でも、土壌の塩分濃度が高く浸透圧の違いで土壌水分や養分の吸収が制限されることにより糖度が上がるため、生産が可能なほ場が限られる。 品種が同じでも、浸透圧の関係で株が十分な水分を吸えないことにより、生育が制限され、茎葉が小ぶりとなり、果実も小さく、果皮が固く、果肉もしっかりしたものとなり、水ぶくれしにくく果実生体重あたりの糖類、遊離アミノ酸の含有量が高まり、濃厚で非常に良食味となる。 |
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15 | 特定農林水産物等がその生産地において生産されてきた実績 | |||||
「くまもと塩トマト」の生産地である八代地域、宇城地域などの八代海沿岸の干拓地の塩分濃度の高いほ場では、八代地域で昭和40年代前半から、宇城地域で昭和50年代中頃から本格的にトマト栽培が始まった。昭和50年代後半になると消費者嗜好が高級化、多様化し、糖度の高い完熟したトマトの「予冷+低温輸送」の出荷体系が確立された。トマト栽培当初から塩トマトは生産されていたが、小玉のため規格外品として地元で消費するか、廃棄されていた。 平成3年頃から、生産者、仲買業者及び関係機関が一体となって販売戦略を立て糖度検査を行い、商品化に取り組んだ。 その結果、食味が非常に優れ、栽培面積の極一部でのみ生産される希少性から、一般のトマトとは一線を画す高級トマトとして注目され、高単価で取引されるようになった。 塩分ストレスがかかる分、よりこまめな観察や栽培管理を行うことにより、以前は売り物にならなかった規格のトマトが、現在では農家所得の向上に一役買える高級品となり、平成30年度産「くまもと塩トマト」出荷量は、八代地域で約65t、宇城地域で39tとなった。 |
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16 | 法第13条第1項第4号ロの該当の有無 | 該当しない | ||||
商標権者の氏名又は名称 | - | |||||
登録商標 | - | |||||
指定商品又は指定役務 | - | |||||
商標登録の登録番号 | - | |||||
商標権の設定の登録及び存続期間の満了の年月日(当該商標権の存続期間の更新登録があったときは、当該商標権の存続期間の更新登録及びその存続期間の満了の年月日についても記載する。) | - |
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専用使用権者の氏名又は名称 | - | |||||
商標権者等の承諾の年月日 | - | |||||
17 | (11から13までに掲げる事項と明細書に定めた法第7条第1項第4号から第6号までに掲げる事項とが異なる場合)その内容 | - | ||||
18 | 特定農林水産物等の写真 | ![]() |
登録簿(PDF : 172KB) | 明細書(PDF : 208KB) | 生産行程管理業務規程(PDF : 162KB) |
(注)登録簿及び明細書の添付資料については、上記表内の地図1と同じ資料のため添付を省略 |
お問合せ先
輸出・国際局知的財産課
担当者:地理的表示保護制度担当
代表:03-3502-8111(内線4284)
ダイヤルイン:03-6744-2062
FAX番号:03-3502-5301