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農林水産省

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更新日:令和元年12月10日
担当:食料産業局 知的財産課

登録の公示(登録番号第87号)

下記の地理的表示について、登録の公示をしたのでお知らせします。

東出雲のまる畑ほし柿

1
登録番号
 第87号
2 登録年月日  令和元年12月10日
3 登録の申請の番号  第127号
4 登録の申請の年月日  平成29年4月14日
5 登録生産者団体の名称  島根県農業協同組合
6 登録生産者団体の住所  島根県松江市殿町19番地1
7 登録生産者団体の代表者の氏名  代表理事組合⻑ 石川 寿樹
8 登録生産者団体のウェブサイトのアドレス  http://ja-shimane.jp/(外部リンク)
9 特定農林水産物等の区分  第5類 農産加工品類 果実加工品類(干柿)
10 特定農林水産物等の名称  
11 特定農林水産物等の生産地  島根県松江市東出雲町上意東畑地区
12 特定農林水産物等の特性
「東出雲のまる畑※ほし柿」は、東出雲町上意東(かみいとう)畑(はた)地区において糖度が⾼い系統の⻄条柿を原料として、⼆酸化硫⻩による燻蒸処理を⾏わず専⽤の2~4階建ての柿⼩屋で⼲し上げた⼲柿である。果⾁は深みのある橙⾊で、⼲柿の表⾯には⽩く糖が吹いている。果実の中⼼部まで⼗分に乾燥しているが、⼈の⽿たぶ程度の適度な柔らかさをもつ。糖度は80度前後に達するが、果糖が多く含まれているため、その⽢さは「上品な⽢さ」に感じられる。
400年以上の⼲柿の⽣産の歴史と伝統、品質の良さが評価され、特にお歳暮の⾼級贈答品として⾼い需要がある。また、⻘果市場(⼤阪)において他産地の⼲柿より⾼単価で取引されている。
「東出雲のまる畑ほし柿」は、畑地区で⽣産された⼲柿として少なくとも昭和11年からその名称に「」が使われ出荷販売されており、古くから「まるはた」の呼び名で定着している。
」を便宜上、「まる畑」と表記。以下同様。
13 特定農林水産物等の生産の方法
(1)原料柿
 ア ⼲柿の原料は「⻄条柿」を使⽤し、⽣産地内で栽培する。
 イ 栽培に⽤いる柿の⽊は、糖度が⾼い系統を維持するため、畑地区内で栽培されている「優良指定⺟樹※」を穂⽊として接⽊が⾏われたもののみとする。
昭和31年~34年に島根県農業試験場が県下各地の⻄条柿⺟樹の品質・収量等の調査を⾏い、成績優秀なものを指定したもの。県内総数5本のうち、4本が畑地区内に存在する。
(2)加⼯・乾燥の⽅法
 ア 柿収穫後、つめ切り※、ヘタ取り、⽪剥ぎ作業といった加⼯⼯程を経て、基本的に10個ずつ紐に取り付ける。⻄条柿を紐に取り付ける際には果実の枝の部分を使⽤する。ヘタ取り、⽪剥ぎ後の重量が110g以下の柿は使⽤しない。
紐に⻄条柿が取り付けやすいように枝を切りそろえる作業のこと。
 イ 乾燥は、⽣産地内の2~4階建ての柿⼩屋に吊るし、天⽇で柿の中⼼部まで⼗分に乾燥させる。気候条件を考慮し、必要に応じて送風機、加温室を使⽤した補助乾燥を⾏う。
 ウ ⼆酸化硫⻩による燻蒸処理は⾏わない。
(3)出荷規格
 以下に掲げる規格を満たしている⼲柿のみ「東出雲のまる畑⼲柿」として出荷する。
 ア 果⾁は「深みのある橙⾊」を有していること
 イ ⽔分の戻りがなく、⽿たぶ程度の柔らかさを保持していること
 ウ ⼲柿の表⾯に⽩く糖が吹いている状態であること
 エ 異物混⼊がないこと
(4)最終製品としての形態
「東出雲のまる畑⼲柿」の最終製品としての形態は、柿加⼯品(⼲柿)である。
14 特定農林水産物等の特性がその生産地に主として帰せられるものであることの理由
 「東出雲のまる畑⼲柿」の⽣産地である畑地区は、島根県東部に位置し、⻄は出雲市、東は安来市、北は汽⽔湖である中海、宍道湖を望む。周囲を⼭に囲まれた標⾼120~200mの盆地状の傾斜地にあり、4⽉~10⽉頃は強風の影響を受けにくく、傾斜地特有の気流により霜が降りにくいことから、同時期に⾏われる原料柿の栽培においては、強風による葉の損傷、春期の晩霜による若芽の損傷を避けることができる。また、⼟壌は粘⼟質が強く、保⽔⼒・保肥⼒に優れている⼀⽅、傾斜地のため⽔はけがよく柿の栽培にほどよい⽔分を供給できることから、⻄条柿の⽣産に適した栽培環境となっている。
 加えて、晩秋から初冬においては、⽇本海から北⻄寄りの冷涼な季節風が畑地区に吹き込むことにより乾燥した⽇が続くことに加え、盆地であるため昼夜の寒暖差が⼤きいことなど、天⽇乾燥による⼲柿作りに適した環境・風⼟を有している。
 このような⼲柿⽣産に適した地において、島根県内では当地に数少なく現存する糖度の⾼い系統の柿の⽊(優良指定⺟樹)を⼤切に維持管理することにより糖度の⾼い⻄条柿の⽣産を⾏っており、畑地区に吹き込む冷涼な季節風を最⼤限活⽤できるよう、2~4階建ての独特な柿⼩屋で⼲し上げることにより、糖度が凝縮した⾼糖度の⼲柿が⽣産できている。
15 特定農林水産物等がその生産地において生産されてきた実績
 畑地区には、戦国時代に既に⻄条柿栽培や⼲柿⽣産がなされていたとの伝承が残っている。地区内には⼈為的な接⽊痕が残る樹齢400年以上と⾔われる古柿⽊も現存しており、その歴史は少なくとも400年以上前に遡ると推測されている。
 1809年(⽂化6年)には、畑地区の住⺠であった⽯橋佐助⽒が初めて柿⼩屋を作ったという記録が残っており、約200年前の⽂化年間には、既に⼲柿⽤の乾燥場を利⽤した、天⽇乾燥による⼲柿⽣産が⾏われていたと考えられる。
 江⼾期以降、明治の中頃に⾄るまでは、⼲柿農家が松江や⽶⼦など近隣の都市部へ、⼲柿を売り歩く販売⼿法がとられていた。昭和53年発⾏の東出雲町誌によれば、「明治⼗三年上意東村の皇国地誌によれば、物産の頃にはただ⼀つ「乾柿壱万五千松江市街ニ郵送ス」と記されている」とあり、既に地域随⼀の特産物であったことがわかる。
 昭和30年には「畑乾柿⽣産組合」が設⽴され、岡⼭県内の各市場に向けた出荷が開始される。
 昭和34年には畑地区全⼾が加⼊し、地域をあげた本格的な⼲柿⽣産が始まった。昭和41年には、400個詰めダンボール1,000ケースが出荷され、販売額が500万円に達した。
 平成元年には第21回全国菓⼦博覧会が島根県松江市で開催され、開幕式に臨席された三笠宮寛仁親王が島根の⻄条柿に強く関⼼を持たれたことから、島根県を代表する伝統的な⼲柿として献上された。また、平成27年には、⾷をテーマに開催されたミラノ万博に、⽇本を代表する伝統⾷品の⼀つとして正式出展された。
 現在は、⽣産農家19⼾により約15haで⻄条柿の⽣産が⾏われており、ほぼ全量が⼲柿に加⼯されて出荷されている。出荷量は約304千個、出荷額は約38,500千円(いずれも平成29年度JAしまね出荷実績)である。
16 法第13条第1項第4号ロの該当の有無  該当しない
商標権者の氏名又は名称  -
登録商標  -
指定商品又は指定役務  -
商標登録の登録番号  -
商標権の設定の登録及び存続期間の満了の年月日(当該商標権の存続期間の更新登録があったときは、当該商標権の存続期間の更新登録及びその存続期間の満了の年月日についても記載する。)  -
専用使用権者の氏名又は名称  -
商標権者等の承諾の年月日  -
17 (11から13までに掲げる事項と明細書に定めた法第7条第1項第4号から第6号までに掲げる事項とが異なる場合)その内容  -
18 特定農林水産物等の写真  まる畑ほし柿画像

 

登録簿(PDF : 140KB) 明細書(PDF : 1,269KB) 生産行程管理業務規程(PDF : 1,367KB)

 

お問合せ先

食料産業局知的財産課
担当者:地理的表示保護制度担当
代表:03-3502-8111(内線4282)
ダイヤルイン:03-6738-6315
FAX:03-3502-5301

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