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6次産業化アワードの受賞者はいま!~カタシモワインフード~

Web特集記事 6次産業化アワードの受賞者はいま!カタシモワインフード

6次産業化を広く紹介する取組として、平成25年度から「6次産業化アワード」は始まりました。
アワードは本年度で第7回目。今回は過去の農林水産大臣賞の受賞者を訪ねて、
受賞したことによる変化や“いま”の取組についてお話を伺いました。

6次化とは?

「6次化」は、生産者と距離が近づくキーワード!

6次産業化(6次化)とは、1次産業を担う農林漁業者が、加工(2次産業)、流通・販売(3次産業)にも取り組む経営形態を指します。つまり1次×2次×3次=6!で6次化。生産者が熱い想いで行う6次化は、わたしたち消費者と生産者の距離が縮まるきっかけにも。
作り手の顔が見える6次化商品に、要注目です!

第3回 6次産業化アワード 農林水産大臣賞 カタシモワインフード

カタシモワインフードの受賞後の歩み

カタシモワインフード株式会社概要

所在地:大阪府柏原市太平寺2-9-14
代表者:代表取締役髙井 利洋
売上高:268百万円
従業員数:35名
URL:http://www.kashiwara-wine.com/(外部リンク)

大阪府柏原市にあるカタシモワインフード(株)は、自社農場と契約農場で栽培したデラウェアを使ったワインづくりを行っている。同社は100年以上デラウェアの栽培が行われているこの産地の牽引役を担っている。また、他のワイナリーとともに「大阪ワイナリー協会」や「関西ワイナリー協会」を立ち上げ、関西地方に適した品種開発や全国への情報発信を行っている。これらの取組が評価され、2016年度に「第4回6次産業化優良事例表彰」で農林水産大臣賞を受賞した。

代表取締役の髙井 利洋 氏

代表取締役の髙井 利洋 氏

大ヒットワインの「たこシャン」

大ヒットワインの「たこシャン」

大臣賞の受賞で知名度が上がり、視察者も増加した。視察は有料にもかかわらず年間約250名が訪れ、アジア地域の他、ヨーロッパやアフリカといった海外からも視察に来る。また、大手食品メーカーからコラボ商品の企画提案があり、商品が誕生した。こうした取組は、6次産業化の優良事例として広く取り上げられ、従業員の「誇り」につながっているという。同社の従業員には兼業をしている従業員(レストラン経営者や関西の漫才師)もいることから、こうした従業員のファンからの好感度もアップしているようだ。同社は、2018年度に「地産地消等優良活動表彰」でも農林水産大臣賞を受賞した。髙井社長いわく、「大臣賞の受賞は、知名度の向上、従業員の誇りの形成など、売上増加だけではない効果をもたらしてくれる」とのことである。

ボルドー大学(フランス)からの視察

ボルドー大学(フランス)からの視察

大手食品メーカーとのコラボ商品

大手食品メーカーとのコラボ商品

  従業員数(名) 売上高(百万円) 自社の栽培面積(ha) 契約農家の
栽培面積(ha)
ブドウ生産量(トン/年間) ワインの
年間醸造量(万本)
2015/12期 32 252 3.0 20.0 150 約17
2018/12期 35 268 3.5 21.5 130 約20

(注1)従業員数には臨時雇用を含む
(注2)ワインの年間醸造量は、1本当たり750mlで換算

受賞後の主な出来事

2017年 大阪府の食の安全安心顕彰制度にて大阪府知事賞を受賞 日本ワインコンクールにて「K.S.合名山 北畑 デラウェア スパークリング 2015」 が銅賞を受賞 近畿「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」(近畿農政局)に選定される(12月) 地域未来牽引企業(経済産業省)に選定される(12月)
2018年 China Wine & Spirits Awardsにて「利果園(赤)マスカット・ベーリーA」が
Best Value GOLD MEDALを受賞
フェミナリーズ世界コンクール2018(フランス開催)にて「利果園(白)堅下本葡萄」が銀賞を受賞 平成30年度地産地消等優良活動表彰にて農林水産大臣賞を受賞(11月)
2019年 カタシモワイナリーズ ミュージアム カフェ&バーをオープン(4月) ワイン7種類がG20大阪サミットのディナーやランチに採用される(6月) 大阪府及び大阪ワイナリー協会が令和元年度GFPグローバル産地づくり推進事業における採択産地に選定される

同社は、6次産業化優良事例表彰の大臣賞受賞以降、関係事業者との連携を更に促進させている。2018年4月には大阪府立環境農林水産総合研究所に「ぶどう・ワインラボ」が新設され、大阪ワイナリー協会のメンバーとともにその施設を活用し、更なる大阪ワイン振興に取り組んでいる。具体的には、酷暑などの影響で黒ぶどうの色付きが悪い年が増加傾向にあることから、高温などに適応した黒ぶどうの品種改良と、それを用いたワイン醸造の研究開発を行っており、2020年中に品種登録がされる予定である。

ぶどう・ワインラボ 提供:(地独)大阪府立環境農林水産総合研究所

ぶどう・ワインラボ
提供:(地独)大阪府立環境農林水産総合研究所

また、大阪ワイナリー協会では、こうしたワイン産業をPRすべく「大阪ワインバレー構想」を打ち出し、観光エリアの整備を通じて集客力の向上を図っている。同社も、柏原市周辺のブドウ畑の景観が損なわれないように、売りに出された農地の積極的な購入や古民家を維持してくれる入居者のあっせん等、地区全体の景観保全や観光客にとって魅力あるブドウ・ワイン産地の維持発展に努めている。

ブドウ畑の風景

ブドウ畑の風景

本社事務所

本社事務所

古民家の街並み

古民家の街並み

こうした取組を北陸、近畿、中国・四国、九州の西日本一円に波及させるべく、2019年12月に同社が発起人となって「西日本ワイナリー協会」を設立し、65社のワイナリーが加盟する予定である。これにより、大阪のみならず関西、西日本のワイナリー同士が切磋琢磨しながら、ワインによる地域活性化を目指している。

農林水産大臣賞を受賞したカタシモワインフード(株)は、“いま”も地域ぐるみの6次産業化に邁進し、歴史あるブドウ産地の継承と新たな価値の創出に日々挑み続けている。

お問合せ先

食料産業局産業連携課

担当者:企画班
代表:03-3502-8111(内線4306)
ダイヤルイン:03-3502-8246