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農林水産省

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3 調査結果の詳細 (5. 食文化について)

(1)食文化を受け継ぐことの意識

  郷土料理や伝統料理など、地域や家庭で受け継がれてきた料理や味、箸づかいなどの食べ方・作法を受け継ぐことは大切だと思うか聞いたところ、『そう思う』と回答した人の割合が87.5%(「とてもそう思う」36.1%+「そう思う」51.4%)、「どちらともいえない」と回答した人の割合が9.5%、『そう思わない』と回答した人の割合が2.9%(「あまりそう思わない」2.6%+「まったくそう思わない」0.3%)となっている。(図5 - 1

  食文化を受け継ぐことの意識について、性別にみると、『そう思う』と回答した人の割合は女性で高い。(図5-1-1

(2)食文化を受け継いでいるか

  郷土料理や伝統料理など、地域や家庭で受け継がれてきた料理や味、箸づかいなどの食べ方・作法を受け継いでいるか聞いたところ、「受け継いでいる」と回答した人の割合が65.9%、「受け継いでいない」と回答した人の割合が34.0%となっている。
  若い世代(20~39歳)では、「受け継いでいる」と回答した人の割合が60.3%、「受け継いでいない」と回答した人の割合が39.7%となっている。(図5 - 2

  食文化を受け継いでいるかについて、性別にみると、「受け継いでいる」と回答した人の割合は女性で高く、「受け継いでいない」と回答した人の割合は男性で高い。
  若い世代(20~39歳)の男性では、「受け継いでいない」と回答した人の割合が高い。(図5-2-1

(3)食文化を受け継ぐために必要なこと

  郷土料理や伝統料理など、地域や家庭で受け継がれてきた料理や味、箸づかいなどの食べ方・作法を受け継ぐために必要なことを聞いたところ、「親等から家庭で教わること」を挙げた人の割合が92.4%と最も高く、次いで、「子供の頃に学校で教わること」(41.6%)、「ふだん食べているもののうち、どれが郷土料理や伝統料理か知る機会を増やすこと」(40.9%)の順となっている。(複数回答、上位3項目)(図5 - 3

  食文化を受け継ぐために必要なことについて、若い世代(20~39歳)では、「子供の頃に学校で教わること」、「食に関するイベント等で教わること」を挙げた人の割合が高い。(表5 - 3

(4)受け継いでいる食文化の内容

  郷土料理や伝統料理など、地域や家庭で受け継がれてきた料理や味、箸づかいなどの食べ方・作法を「受け継いでいる」と回答した人に、どのようなことを受け継いでいるか聞いたところ、「「いただきます」や「ごちそうさまでした」など、料理を作ってくれた人や自然の恵みへの感謝の気持ちの表現」を挙げた人の割合が86.2%と最も高く、次いで、「「お椀を手に持つ」、「迷い箸をしない」、「音をたてない」など、日常の食事の際のマナー」(85.2%)の順となっている。(複数回答、上位2項目)(図5 - 4

  受け継いでいる食文化の内容について、性別にみると、「「いただきます」や「ごちそうさまでした」など、料理を作ってくれた人や自然の恵みへの感謝の気持ちの表現」、「「お椀を手に持つ」、「迷い箸をしない」、「音をたてない」など、日常の食事の際のマナー」、「その家庭で受け継がれてきた家庭料理」を挙げた人の割合は女性で高い。(表5 - 4

(5)食文化を伝えているか

  郷土料理や伝統料理など、地域や家庭で受け継がれてきた料理や味、箸づかいなどの食べ方・作法を「受け継いでいる」と回答した人に、それらを地域や次世代にも伝えているか聞いたところ、「伝えている」と回答した人の割合が76.4%、「伝えていない」と回答した人の割合が20.1%となっている。(図5 - 5

  食文化を伝えているかについて、若い世代(20~39歳)では、「伝えていない」と回答した人の割合がおよそ4割と高い。(図5-5-1

(6)伝えている食文化の内容

 郷土料理や伝統料理など、地域や家庭で受け継がれてきた料理や味、箸づかいなどの食べ方・作法を「伝えている」と回答した人に、どのようなことを伝えているか聞いたところ、「「いただきます」や「ごちそうさまでした」など、料理を作ってくれた人や自然の恵みへの感謝の気持ちの表現」を挙げた人の割合が89.5%と最も高く、次いで、「「お椀を手に持つ」、「迷い箸をしない」、「音をたてない」など、日常の食事の際のマナー」(88.1%)の順となっている。(複数回答、上位2項目)(図5 - 6

  伝えている食文化の内容について、性別にみると、「「いただきます」や「ごちそうさまでした」など、料理を作ってくれた人や自然の恵みへの感謝の気持ちの表現、「「お椀を手に持つ」、「迷い箸をしない」、「音をたてない」など、日常の食事の際のマナー」、「その家庭で受け継がれてきた家庭料理」を挙げた人の割合は女性で高い。(表5 - 6

(7)食文化を伝えるために必要なこと

  郷土料理や伝統料理など、地域や家庭で受け継がれてきた料理や味、箸づかいなどの食べ方・作法を「伝えていない」と回答した人に、今後、伝えるために必要なことを聞いたところ、「家庭で伝える機会を持つこと」を挙げた人の割合が85.5%と最も高く、続いて、「学校で伝える機会があること」(44.8%)、「地域で伝える機会があること」(31.2%)の順となっている。(複数回答、上位3項目)(図5 - 7

  食文化を伝えるために必要なことについて、若い世代(20~39歳)では、「家庭で伝える機会を持つこと」、「学校で伝える機会があること」を挙げた人の割合が高い。(表5 - 7

(8)生まれ育った地域の郷土料理や伝統料理の認知

  生まれ育った地域の郷土料理や伝統料理について知っているか聞いたところ、『知っている』と回答した人の割合が57.0%(「よく知っていて、食べたことがある」52.7%+「知っているが、食べたことはない」4.2%、『知らない』と回答した人の割合が41.4%(「知らないが(認識したことはないが)、食べたことはあるかもしれない」31.9%+「知らない」9.4%)となっている。(図5 - 8

  生まれ育った地域の郷土料理や伝統料理の認知について、性別にみると、『知っている』と回答した人の割合は女性で高く、『知らない』と回答した人の割合は男性で高い。
  若い世代(20~39歳)の男性では、『知らない』と回答した人の割合が高い。(図5-8-1

(9)郷土料理や伝統料理を食べている頻度

  いわゆる郷土料理や伝統料理(自身の生まれ育った地域や現在住んでいる地域に限定せず、旅先や外食先など日本全国の郷土料理や伝統料理を含む)をどのくらいの頻度で食べているか聞いたところ、『月に1回以上』と回答した人の割合が44.6%(「ほぼ毎日」1.3%+「週に3~5日程度」3.1%+「週に1~2日程度」7.8%+「月に2~3日程度」16.7%+「月に1日程度」15.7%)、「2~3ヶ月に1日程度」と回答した人の割合が17.9%、「それ以下」と回答した人の割合が26.6%、「まったく食べない」と回答した人の割合が8.6%となっている。(図5 - 9

  郷土料理や伝統料理を食べている頻度について、性・年齢別にみると、『月に1回以上』と回答した人の割合は男性の70歳以上、女性の60歳代、70歳以上で高い。(表5 - 9

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お問合せ先

消費・安全局消費者行政・食育課

担当者:食育計画班
代表:03-3502-8111(内線4576)