地域の食材を使った料理紹介(東北地方)
津軽地方の伝統食「けの汁」(青森県)
「けの汁」の「け」とは「粥」のことを指し、「粥の汁」「かいの汁」とも言います。古くから津軽地方に伝わってきた料理で、もともとは小正月にお粥と一緒に出されたので、この名がついたと言われています。 また、小正月は女正月とも言われ、女性たちを家事から解放するために、この「けの汁」を大鍋に作り、1年の無病息災を祈って食べたのだそうです。米が貴重だった時代に野菜や山菜を米に見立てて細かく刻んで食べたのが始まりとも言われています。 |
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作り方 | 材料(4人分) |
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だいこん 100g にんじん 70g ごぼう 100g わらび 70g ぜんまい 5本 ふき 50g 干ししいたけ 2枚 こんにゃく 100g 油揚げ 大1枚 焼き豆腐 2分の1丁 凍り豆腐 2分の1丁 ささげ豆(乾) 20g 大豆(乾) 35g 昆布 5g 赤みそ 60~80g |
ごぼう
青森県はごぼうの生産量が全国一!夏場に「ヤマセ」と呼ばれる冷たい風が吹くため、普通であれば農産物の生産には不利な気候ですが、冷涼な気候を好むゴボウにはうってつけなのです。県内でも太平洋側が主産地で、色が白く、きれいで、香りが強く、心地よい食感が特徴です。 また、ごぼうに含まれる食物繊維の含有量は、野菜の中でもトップクラス。便秘の解消、整腸、動脈硬化やガンの予防などに効果があるといわれています。 |
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編集協力:青森農政事務所
福島の郷土料理「味噌かんぷら」(福島県)
甘く味付けした味噌とばれいしょの組み合わせがくせになる福島県の郷土料理「味噌かんぷら」をご紹介します。 「かんぷら」は「ばれいしょ」のことで、福島県の方言です。語源は、オランダ語の「ばれいしょ(aardappel、アールダップル:大地のりんご)」が「あっぷら」→「かんぷら」に変化したものではないかと言われています。 |
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作り方 | 材料(4人分) |
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ばれいしょ(じゃがいも)800g (大きいものは適当にカットする) 味噌 100g 砂糖 60g みりん 40cc 油 60cc 水 160cc |
ばれいしょ(じゃがいも)
福島県内では、郡山市、南相馬市、いわき市などが主な産地です。ポテトチップスに適した加工用品種「トヨシロ」などが栽培されています。 昔から、出荷できない小さなばれいしょも捨てることなく、日常食(おやつ)として大切に食べてきました。 ばれいしょの主成分はでんぷんで、主食にもなる野菜です。また、ビタミンCはでんぷんに包まれているので、保存時や加熱時に壊れにくいのが特徴です。 |
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編集協力:福島農政事務所
夏の名物「山形のだし」(山形県)
「山形のだし」の発祥や名前の由来は、はっきりとした文献もなく正確なことはわかっていません。 新鮮な夏野菜や香味野菜をみじん切りにし、かつお節とだし醤油をかけて完成というシンプルな料理ですが、地域や家庭によって野菜などの材料や作り方が異なり、バリエーション豊かです。 香味野菜や青唐辛子の刺激が、梅雨時から夏にかけて、食欲のおちる時期にぴったりな一品です。 |
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作り方 | 材料(分) |
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なす 小2個 きゅうり 1本 みょうが 2本 しょうが 1かけ 青じそ 4枚 ねぎ 2分の1本 青南蛮 2本 かつお節 適量 だし醤油 適量 |
だしのバリエーション
☆オクラや納豆昆布(乾燥昆布を細かく刻んだもの。水を少量加えると粘りが出る)を入れてネバネバ食感に! ☆ピーマン、ニンジンなど家にある残り野菜を刻んで入れて! ☆味付けは、だし醤油のほかにもポン酢やめんつゆ、青じそドレッシングなどお好みで! |
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編集協力:山形農政事務所
秋の味覚「栗の渋皮煮」(秋田県)
秋の味覚「栗」を使った栗の渋皮煮を紹介します。手間と時間のかかる一品ですが、手作りの味は格別です。 大粒の栗が手に入ったら、一度チャレンジしてみてはいかがですか。 |
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作り方 | 材料(4人分) |
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栗(鬼皮付き) 1kg 白砂糖 200~250g ザラメ 200~250g 重曹 小さじ4 ブランデーまたはワイン 少々 情報提供:「あきたファンドッとコム郷土料理レシピ」より 協力:「仙北市食生活改善推進協議会西木支部」 |
西明寺栗
秋田県仙北市西木町の西明寺栗は、約300年前に秋田藩主佐竹候が京都の丹波地方、岐阜の美濃養老地方から種を導入し、奨励したのが始まりとされています。昭和39年から増殖を図り、日本一の大粒な栗(25~30g)を作りあげました。同栗の果肉は黄色をおび、やや堅く、肉質は粉質で味が良く、渋皮は薄く、煮崩れしない特徴があります。 |
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編集協力:秋田農政事務所
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