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農林水産省

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第1節 栄養バランスに優れた「日本型食生活」の実践





ごはんを中心に、魚、肉、牛乳・乳製品、野菜、海藻、豆類、果物、茶など多様な副食などを組み合わせて食べる食生活を「日本型食生活」といいます。日本型食生活は、日本の気候風土に適した多様性のある食として、地域や日本各地で生産される豊かな食材も用い、健康的で栄養バランスにも優れています。

ごはんをベースとすることにより、汁、魚、肉、乳製品、野菜などバラエティに富む組合せが可能なため、多様な食材を組み合わせた食事になるほか、旬の食材を利用して季節感を取り入れることや、地域の気候風土に合った郷土料理を活用すること、洋風でありながら和食ということなど幅広く食事を楽しむ要素があるなどのメリットがあります。

今後、「日本型食生活」の推進に当たっては、食生活の現状を踏まえ、国民各層が理解しやすく、かつ実行性が高いものにするため、ごはん食のメリット、中食や外食の有効活用を含め、その内容、特徴等を分かりやすく周知することが重要です。

ごはんをベースに中食を組み合わせた日本型食生活の例
ごはんをベースに中食を組み合わせた日本型食生活の例

農林水産省では、「日本型食生活」の実践等を促進するため、消費者の様々なライフスタイルの特性・ニーズに対応した食育メニューを関係者の連携の下に体系的に提供するモデル的な食育活動や、地域の実情に応じた食育活動に対して支援を行っています。

なお、我が国の食料自給率は、カロリーベースで39%、生産額ベースで64%(平成26(2014)年度)(図表-52)と、世界の先進国の中で最低水準となっており、食料の多くを海外に依存しています(図表-53)。

 
図表-52 我が国の食料自給率の動向
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図表-53 我が国と諸外国の食料自給率
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コラム:食料自給力について

世界人口の増加や農産物の単位面積当たり収穫量の伸び悩みなど、将来の世界の食料需給に不安定要素が存在する中、平成26(2014)年1月に内閣府が実施した「食料の供給に関する特別世論調査」では、8割以上の国民が、将来の我が国の食料供給に不安があると回答しています。一方、食料消費が国内生産でどの程度まかなえているかを示す食料自給率については、花などの非食用作物が栽培されている農地が有する食料の潜在生産能力が反映されないなど、我が国農林水産業が有する食料の潜在生産能力を示す指標としては一定の限界があります。

そこで、従来の食料自給率に加え、その時点における我が国農林水産業が有する潜在生産能力をフ ル活用することにより得られる食料の供給熱量を示す指標である食料自給力指標を、平成 27(2015) 年3月に閣議決定された「食料・農業・農村基本計画」において初めて示しました。

食料自給力指標とは、「日本国内だけで最大どれだけの食料(カロリー)を生産できるのか」(=食 料自給力)を試算した指標です。日本の農地の広さが同じであっても、何を作付けするかにより、最 大限生産することができる食料(カロリー)の量は違ってくることから、食料自給力指標を4つのパ ターンに分けて示しています(図表- 54)。


図表-54 我が国の平成26(2014)年度の食料自給力指標
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平成 26(2014)年度の食料自給力指標を見ると、現実の食生活とは大きく異なる、いも類中心の 作付けを仮定するパターン C・D では、1人・1日当たり推定エネルギー必要量(2,146kcal)及び総 供給熱量(2,415kcal)を上回っています。一方、より現実に近い、米、小麦、大豆中心の作付けを 仮定するパターン A・B では、これらを大幅に下回る結果となっています。さらに、過去からの推移 をみると、食料自給率が最近 18 年間は横ばいで推移している中で、日本の食料自給力は、年々低下 していることが分かります(図表- 55)。

政府は、この食料自給力指標を含め、日本の食料事情をより多くの皆様に理解いただけるよう、 様々な情報発信を行っており、この一環として、分かりやすいパンフレット「ニッポン食べもの力見 っけ隊」と、動画「食料自給力ってなあに?」を作成・公表しています。<br/ > 農林水産省ホームページ(知ってる?日本の食料事情 パンフレット・動画)

(https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/panfu1.html)


図表-55 我が国の食料自給力指標の推移
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事例:乳和食の推進

一般社団法人Jミルク

近年、健康志向の高まりを受け、事業者等による減塩メニュー開発等の取組が進められており、その一つとして、和食に牛乳を取り入れた調理法「乳和食」が推進されています。乳和食は、みそやしょうゆ等の伝統的調味料に、「コク味」や「旨味」を有している牛乳を組み合わせることで、利用されている食材本来の風味や特徴を損なわずに食塩やだしを減らし、減塩しても美味しく和食を食べてもらう調理法です。食塩の過剰摂取の防止に加え、カルシウム不足の改善や、特に高齢者で不足しがちな動物性たんぱく質を補うことができます。

一般社団法人Jミルクでは、乳和食の普及を図るため、農林水産省の補助事業も活用しながら、日本栄養士会や日本高血圧協会と連携した、栄養士向けの指導者育成研修会の開催をはじめ、各地で開催される料理講習会へのテキストの提供、医療・福祉施設などへの利用を図る大量調理レシピの開発などを行っています。また、ホームページに、乳和食特設サイトを立ち上げ、主なレシピや調理方法を紹介するなど、一般消費者に向けた情報発信にも力を入れています。

これらの情報が活用され、全国的な広がりを見せており、特に生乳の主産地である北海道では、北海道乳業協会を中心として、乳和食推進協議会の設置や推進リーダーの育成・派遣を実施しています。また、医療関係者からも注目を集めており、病院食における乳和食レシピコンテストが開催されるなど積極的な取組が行われています。


かぼちゃのミルクそぼろ煮
かぼちゃのミルクそぼろ煮
乳和食の病院食への導入
乳和食の病院食への導入
 
 

コラム:分かりやすく、実行性の高い「日本型食生活」の推進

図表-56 「4つの食習慣」と「日本型食生活」実践度の関係
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農林水産省が、20歳以上の男女1万人を対象に、食生活や食料消費の実態を把握するために行ったアンケート調査(*1)によると、<1>日常的な欠食、<2>ごはん食の頻度が低い、<3>外食、中食、冷凍・レトルト食品、缶詰、インスタント食品の夕食が多い、<4>調理ができない、の4つの食習慣について、該当する項目が多い人ほど、主食・主菜・副菜をそろえて食べる「日本型食生活」の実践度が低くなっていることがわかりました(図表-56)。このような人は、栄養バランスのとれた食生活ができていない可能性があることが考えられます。また、年齢層別に見ると、男女とも20~40歳代での実践度が低くなっており、その理由については、「現状で満足している」、「考えたことがなかった」という回答や、「実践したいが時間がない」と回答をする人が多くいました。

農林水産省では、こうした若い世代にも食生活の改善に取り組んでもらうため、「日本型食生活」についての普及啓発資料を作成しました。若い世代が興味を持てるよう、イラストを用いながら「日本型食生活」を分かりやすく解説しています。また、中食、冷凍食品、レトルト食品等の外部サービスも活用しながら食事を準備することや、外食の際には副菜を1品足すことにより、栄養バランスの改善が図れることなどを情報提供し、普段の生活の中で手軽に「日本型食生活」を実践できる内容となっています。

資料は、食生活をあまり意識していない人に向けた「あなたの食事、だいじょうぶ?」と、食生活を改善したいが時間がないと考えている人に向けた「デキる大人は食から違う!」の2種類を作成し、それぞれの関心度に応じた情報提供を行っています。

https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/nihon_gata.html


1全国の20歳以上の男女(回答総数10,000人)を対象としたインターネット調査(平成28(2016)年3月公表)。
https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/jissen-datesyu.html

資料「あなたの食事だいじょうぶ?」表紙
資料「あなたの食事だいじょうぶ?」表紙
資料「あなたの食事だいじょうぶ?」の内容
資料「あなたの食事だいじょうぶ?」の内容
資料「デキる大人は食から違う!」表紙
資料「デキる大人は
食から違う!」表紙



 



お問合せ先

消費・安全局
消費者行政・食育課
担当者:食育計画班
代表:03-3502-8111(内線4578)
ダイヤルイン:03-6744-2125
FAX番号:03-6744-1974