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農林水産省

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第5節 歯科保健活動における食育推進


(1)8020運動の推進

すべての国民が健やかで豊かな生活を過ごすため、80歳になっても自分の歯を20本以上保つことを目的とした「8020(ハチマル・ニイマル)運動」の一環として、食生活を支える口腔(こうくう)機能の維持などについての指導が推進されてきました。

8020達成者の割合は、6年に1度実施されている歯科疾患実態調査の結果によると、昭和62(1987)年の7.0%から平成23(2011)年には40.2%へと上昇しています。

厚生労働省では、8020運動も含めた歯科保健活動の推進において、食育を推進してきています。具体的には、国民の歯科疾患予防など歯の健康の保持を推進させるための「8020運動・口腔保健推進事業」で都道府県の取組の支援を行っており、各都道府県でも、同事業を活用し、地域の実情を踏まえた「8020運動」に関わる事業が展開されています。その中で、噛み応えのある料理などを用いた噛むことの大切さの教育や、食生活を支える歯・口腔の健康づくりについての歯科医師・栄養士等の多職種を対象とした講習会、「食べる」機能を含めた口腔機能に関する相談に対応できる歯科医師の養成など、食育に関わる事業も実施されています。


(2)噛ミング30(カミングサンマル)を目指して

平成21(2009)年7月13日には、厚生労働省において開催された「歯科保健と食育の在り方に関する検討会」で、それまでの議論を踏まえ、「歯科保健と食育の在り方に関する検討会報告書「歯・口の健康と食育~噛ミング30(カミングサンマル)(*1)を目指して~」」が公表されました。同報告書において、食育推進に向けた今後の取組として、各ライフステージにおける食育推進の在り方、関係機関(職種)における歯科保健と食育の推進方策、新たな視点を踏まえた歯科保健対策の推進などについて提言がなされました。


1 噛ミング30(カミングサンマル)とは、ひとくち30回以上噛むことを目標としたキャッチフレーズ

(3)歯科口腔保健の推進

平成23(2011)年8月に「歯科口腔保健の推進に関する法律」(平成23年法律第95号)が制定され、同法に基づき、平成24(2012)年7月に「歯科口腔保健の推進に関する基本的事項」が策定・告示されました。乳幼児期から高齢期のライフステージごとの特性に応じた食育の重要性や食育に関する施策との連携も含めて推進することが定められています。


(4)関係団体等における取組

関係団体等においては、上記のような国や都道府県の取組も踏まえ、以下の取組を実施してきています。


<1>公益社団法人日本歯科医師会、日本歯科医学会、一般社団法人日本学校歯科医会、公益社団法人日本歯科衛生士会の4団体から、平成19(2007)年6月に、国民すべてが豊かで健全な食生活を国民的運動として広く推進することを宣言した「食育推進宣言」が出されました。この宣言において、歯科に関連する職種は、国民全てが豊かで健全な食生活を営むことができるよう、多くの領域と連携して国民的運動である食育を広く推進することとされています。


<2>公益社団法人日本歯科医師会と公益社団法人日本栄養士会から、平成22(2010)年4月に、全ての食育関連職種が互いに連携・協調して食育を推進することを宣言した「健康づくりのための食育推進共同宣言」が出されました。この宣言において、「食」の専門職として歯科医師、管理栄養士・栄養士は、全ての人々が健康で心豊かな食生活を営むことができるようにその責務を果たすと同時に互いに連携・協働して国民運動である食育を広く推進することとされています。また、共通認識を深めるため、両会はこれまでに3回の共同シンポジウムを開催しています。

 
「ライフステージごとの食育」ポスター(小児期)1
「ライフステージごとの食育」ポスター(小児期)2
「ライフステージごとの食育」ポスター(成人期)1
「ライフステージごとの食育」ポスター(成人期)2
「ライフステージごとの食育」ポスター(小児期)
「ライフステージごとの食育」ポスター(成人期)
 
「ライフステージごとの食育」ポスター(高齢期)1
「ライフステージごとの食育」ポスター(高齢期)2
 
「ライフステージごとの食育」ポスター(高齢期)
 

<3>第10回食育推進全国大会において、公益社団法人日本歯科医師会、一般社団法人日本学校歯科医会、公益財団法人8020推進財団が協同して食育に関するブース出展を行い、ガムを活用した咀嚼力テストには約1,500名が参加しました。


<4>日本歯科医学会では、平成27(2015)年5月31日に公開フォーラム「口から食育を考える」を開催しました。この公開フォーラムにおいて、「子どもの食の問題に関する調査」の調査結果を踏まえ、関連多職種との連携の中における歯科医療の関わりについて議論しました。


<5>公益社団法人日本歯科衛生士会では「ライフステージごとの食育」の普及啓発を目的としたポスターを作成し、幅広い年齢層の国民に対して更なる周知を図っています。


お問合せ先

消費・安全局
消費者行政・食育課
担当者:食育計画班
代表:03-3502-8111(内線4576)
ダイヤルイン:03-6744-1971
FAX番号:03-6744-1974