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農林水産省

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第4節 情報の発信


日本の食文化について解説したガイドブックの作成及び配布や、「日本全国こども郷土料理サミット」の開催など、日本食文化の理解醸成を推進しました。

さらに、国産農林水産物の消費拡大に向けた優良な取組を顕彰する「フード・アクション・ニッポン アワード」において、地域の食文化を保護し継承していく取組や食文化を活用して地域の活性化を促している取組等を表彰しました。

 

事例:食生活改善推進員による食文化継承の取組

一般財団法人 日本食生活協会

<1>ふるさと料理教室の開催(静岡県協議会)

ふるさと料理教室
ふるさと料理教室

幼児と保護者、小・中学生を対象に、今年は「だし」について学ぶこととし、だしの取り方、だしの色々な違いについて体験しました。種類や効果、そして郷土料理の歴史や文化などにも触れ、いままでに知らなかっただしについて学習しました。だしをしっかり取る事で「減塩」につながり、それが健康的な食生活につながる事を多くの人々に伝えています。

 

<2>高校へ郷土料理出前講座(岐阜県瑞浪(みずなみ)市協議会)

瑞浪市協議会では毎年、市内の県立高校の家庭科教諭の依頼により、郷土料理を教えに出向いており、今年は「箱寿司」と「からすみ」に挑戦しました。次世代に地元の料理を伝えることは大切です。

瑞浪市は、食塩摂取量が高いこともあり郷土料理にも「減塩」という目線を取り入れ、高校生と減塩について一緒に考えて未来へとつないでいます。

 
和菓子「からすみ」の実習風景
和菓子「からすみ」の実習風景
地元に伝わる箱ずし
地元に伝わる箱ずし
 
和菓子「からすみ」
和菓子「からすみ」
生活福祉科の生徒と共に
生活福祉科の生徒と共に

 

<3>食の魅力いっぱいの富山県(富山県協議会)

富山県は四方を山と海に囲まれているので山の幸、海の幸に恵まれ食べ物がとてもおいしいところです。特に、「三世代ふれあいクッキングセミナー」では、三世代の同居率が高いこともあり、公民館に三世代で集まってもらい長寿のための食事など健康によい食事の紹介や実習を行い交流を深めています。

富山県の郷土料理
富山県の郷土料理
富山の料理一品
富山の料理一品

 

<4>親子の食育教室でいわしの手開き体験(愛知県協議会)

親子の食育教室の実習では、ごはん食にもパン食にも合う、簡単でおいしい地元の食材を使って3つのグループに分かれて実習を行いました。今では親ともども経験のない「いわしの手開き」を子供達に体験してもらいました。「気持ちが悪い」と言いながら恐る恐る手にする子もいましたが食べてみると「骨までパリパリで美味しい」と大好評でした。

 
いわしの手開きに挑戦
いわしの手開きに挑戦
 
 

トピックス:2015年ミラノ国際博覧会で日本の農林水産業や食文化を世界に発信

行列の絶えない日本館
行列の絶えない日本館

イタリアで開催された「2015年ミラノ国際博覧会」(以下「ミラノ万博」という。)は平成27(2015)年5月1日に開幕し、10月31日までの184日間、万博としては初の「食」をテーマに開催されました。我が国はミラノ万博を日本の農林水産業や食文化を世界に発信する重要な機会と捉え、農林水産省及び経済産業省を幹事省、国土交通省を副幹事省、独立行政法人日本貿易振興機構(JETRO)を参加機関としてこれに参加しました。

日本館は、日本の農業、食と食文化、伝統文化について、最新のテクノロジーを駆使して展示を行い、それぞれ、触って、動かして、あるいはスマートフォンにデータをダウンロードするなど、ただ観るだけでなく、来場者に楽しみながら日本の農林水産業や食文化への理解を深めてもらえる場としました。また、「イベント広場」では、58の地方公共団体や各種団体の参加によって各地の特産物や食文化等を紹介しました。三重県からは、県立相可(おうか)高等学校の生徒が実演を行い、魚をさばいたり、だしを取る様子などを披露しました。また、福井県からは、小浜市が「キッズキッチン」を出展し、イタリアの子供たちに和食の定番であるみそ汁やおむすび作りを体験してもらい、我が国の食育の取組を世界にアピールしました。

 
三重県立相可(おうか)高等学校の生徒による「にぎりずし」の実演
三重県立相可(おうか)高等学校
の生徒による
「にぎりずし」の実演
小浜市が出展した「キッズキッチン」
小浜市が出展した
「キッズキッチン」
 

日本館は開催期間中に総来場者数の1割強に当たる228万人が来館し、最も人気のあるパビリオンの一つとなりました。また、博覧会国際事務局が主催し、優秀なパビリオンを決定する褒賞制度(パビリオンプライズ)において、日本館は展示デザイン部門で「金賞」を受賞しました。これは、5年ごとに行われる大規模の博覧会において日本館として史上初の快挙です。

 

事例:地域の食文化の継承 (第30回国民文化祭・かごしま2015)

文化庁では都道府県等と共催で、国民の文化活動への参加意欲に応えるとともに、文化活動の水準を高めるため、国民一般が行っている各種の文化活動を全国的規模で発表、競演、交流する場として国民文化祭を昭和61年度から毎年開催しています。

平成27(2015)年10月31日から11月15日までの16日間にわたり開催された「第30回国民文化祭・かごしま2015」では、鰹や本格焼酎、黒豚、お茶など、地元の食材を使った郷土料理を通じ、鹿児島の豊かな食文化を紹介するイベントや交流会が開催されました。

これらのイベント等には、地元の子どもから大人までのほか、県内外からも多くの方々が来場し、世代を問わず地域の食文化に触れ、その豊かさや良さ、大切さを学ぶ機会となるとともに、次代への食文化継承につながる契機となりました。

県主催事業

○ウェルカムイベント~ようこそかごしま国文祭へ!かごしま魅力たっぷりフェスタ~(10月30日・31日 鹿児島市)

郷土料理のほか、地元食材を生かした新たな丼等が出展され、これまで地元に根付いてきた食文化を再認識するとともに、新たな食文化等が創造される機会を提供し、2日間で計1万2千人もの来場者で賑わいました。

○シンポジウム「温泉文化と食文化」(11月6日 指宿市)

「健康」をキーワードに、温泉と食の魅力を、観光、おもてなしと併せて議論しました。会場内に設けた「食のエリア」では、地元指宿市の特産加工品等の振る舞いにより、参加者へのおもてなしを行いました。

○暮らしと共生・生活文化のフェスティバル(11月14日・15日 鹿児島市)

鹿児島県商店街グルメNo.1決定戦の地方大会をはじめ、鹿児島県の「本物。」の食材や新特産品など、鹿児島らしいうまかもんを提供しました。また、かごしま国文祭に合わせて開発された記念商品も販売され、2日間で4万2千人もの来場者で賑わいました。

市町村主催事業

○国民文化祭inいちき串木野「食の祭典」(11月7・8日 いちき串木野市)

「食のまちづくり条例」を制定するなど、食育にも熱心に取り組むいちき串木野市では、同市出身のイタリアンシェフを招き、料理の実演やトークショーなどを開催しました。この他、食に関するパネル展示や、健康レシピの紹介、食を中心として特産品販売を行い、2日間で8万7千人を超える来場者で賑わいました。

○「かつおと焼酎」食と文化の祭典(10月31日・11月1日 枕崎市)

鰹節生産量日本一を誇る枕崎市から、和食の基本となる出汁(だし)にちなんだ食文化と、焼酎にまつわる文化を幅広く全国に向けて発信するため、出汁取り実演や講演会などを開催し、2日間で約1万4千人の来場者で賑わいました。

○食の祭典in霧島(11月7・8日 霧島市)

霧島の食材を使った料理コンテスト、霧島千人鍋、黒豚の試食や黒酢ぶり料理等のワークショップなど、霧島の食文化を五感で楽しんでいただきました。2日間で約2万8千人の来場者で賑わうとともに、地元食材を後世に受け継いでいくことの大切さを認識できる貴重な機会となりました。

○たるみずふれあいフェスタ2015~食・焼酎・いで湯の郷~(10月31日・11月1日 垂水市)

垂水市の特産物である海山の食材や新商品、郷土料理等を試食しながら楽しいトークショーを展開しました。また、ブリ・カンパチ、さやいんげんや焼酎、飲む温泉水、新開発した商品などを展示・即売することで垂水市の食の文化を全国に発信し、2日間で1万人を超える来場者で賑わいました。

○元気だ!そおグルメコンテスト(11月3日 曽於(そお)市)

曽於(そお)市産黒豚等の食材を使用した、グルメコンテストを開催しました。また、料理研究家を招いて曽於市の食材を使いながら、食についての講演、試食を行い、約8千人の来場者で賑わいました。

○ゆるキャラR&大鍋フェスタ(11月8日 さつま町)

地元さつま町の「ちくりん鍋」をはじめ、東北地方を含む全4団体の大鍋の魅力と味を堪能していただきました。それぞれの地域の食の文化を体験していただき、約2万人の来場者で賑わいました。

 
ウェルカムイベント
ウェルカムイベント
シンポジウム「温泉文化と食文化」
シンポジウム「温泉文化と食文化」
国民文化祭inいちき串木野/イタリアン料理の実演&トークショー
国民文化祭inいちき串木野/
イタリアン料理の実演&トークショー
 
「かつおと焼酎」食と文化の祭典/出汁取り実演
「かつおと焼酎」食と文化の祭典/
出汁取り実演
食の祭典in霧島/豆腐作りワークショップ
食の祭典in霧島/
豆腐作りワークショップ
ゆるキャラR&大鍋フェスタ
ゆるキャラ(R)&大鍋フェスタ

 
 

コラム:「和食」の日(11月24日)のイベントについて

平成25(2013)年12月、「和食;日本人の伝統的な食文化」がユネスコ無形文化遺産に登録されたことを契機として、和食文化の次世代への継承に向けた国民的な機運を醸成していくことが重要となっています。「食」をテーマに開催された「2015年ミラノ国際博覧会」でも、日本館に総来場者数の1割強に当たる228万人が来館するなど、「和食」の人気は世界に広がっていますが、その一方で国内では、海外の食文化の流入や核家族化など社会情勢の変化等により、和食文化の存在感は薄れつつあります。

こうした中、実りの秋の季節に和食文化の大切さを再認識するきっかけとなるようにと願いを込めて、「11月24日」が“いい日(112)本食(4)の日”、「和食」の日として制定され、様々なイベントが開催されています。平成27(2015)年の11月24日は、和食文化の保護・継承に取り組む一般社団法人和食文化国民会議により、和食の基本である「だし」が感じられる和食給食を提供する「だしで味わう和食の日」の活動が行われ、全国から約2,000校の小学校等が参加しました。森山農林水産大臣も東京都中央区立泰明(たいめい)小学校を訪問して、児童たちと一緒に和食給食をいただきながら、和食文化の大切さを伝えました。

また、前日の11月23日には、国際連合大学(東京都渋谷区)にて「第3回 日本全国こども郷土料理サミット」(農林水産省主催)が開催されました。全国の小学校から「調査・発表部門」及び「おえかき部門」に合計1,000件近くの応募作品が寄せられ、当日は全国の各ブロック代表の9名の小学生がそれぞれのふるさとや家庭の郷土料理について発表を行いました。

今後も、家庭や学校、地域など様々な場で、日本人の伝統的な食文化である和食文化を次世代の子供たちへ受け継ぐための食育活動が行われていくことが期待されます。

 
「いただきます」と発声する農林水産大臣と児童
「いただきます」と発声する農林水産大臣と児童
第3回日本全国こども郷土料理サミット
第3回日本全国こども郷土料理サミット
 




お問合せ先

消費・安全局
消費者行政・食育課
担当者:食育計画班
代表:03-3502-8111(内線4576)
ダイヤルイン:03-6744-1971
FAX番号:03-6744-1974