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農林水産省

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4 農林漁業や食料の生産、流通、消費に関する統計調査の実施・公表





食育を推進する上で必要となる農林漁業の姿や食料の生産、流通、消費に関する基礎的な統計データを広く国民に提供し、食育に対する国民の理解増進を図っています。主なものは次のとおりです。

〈1〉米や野菜等主要な農畜産物の生産や流通に関する調査、魚介等の水産物の生産や流通に関する調査の実施・公表

〈2〉世帯及び外食における食品ロス等の実態を明らかにする調査の実施・公表


トピックス:日本食品標準成分表の改訂について

平成27(2015)年12月、新しい日本食品標準成分表を公表しました。5年ぶりとなる今回の改訂は、食品数の大幅な増加に加え、成分項目も増え、別冊も1冊増えるという大幅なものです。

1 食品数の増加

図表-75 日本食品標準成分表の沿革
データ(エクセル:10KB / CSV:1KB

今回の改訂では、15年ぶりに収載食品が増え、本編にあたる成分表2015年版では2,191食品が収載されました。

主な新規食品は以下のとおりです。


(1)日本人の伝統的な食文化を代表する食品

〔刺身〕まあじ、まだい、するめいか など

〔天ぷら〕さつまいも、きす、バナメイエビ など

(2)健康志向を反映した食品

五穀、あまに油、えごま油 など

(3)子供のアレルギー増加に配慮した食品

米粉、米粉パン、米粉めん など

(4)食べる機会が増えた食品

ベーグル、アンチョビ、にほんじか、モッツァレラ、バルサミコ酢、ビール風味炭酸飲料 など

(5)調理後食品

とりのから揚げ、とんかつ、魚のフライ、肉・野菜等の焼き・ゆで・油いため など


特に、(5)の調理後食品は、加工食品の栄養表示の義務化を踏まえて、より正確な栄養計算が可能となるよう収載を充実したものです。

 

2 別冊の充実

図表-76 「差引き法」による炭水化物

今回の改訂のもう一つのポイントは、別冊の「炭水化物成分表編」が作られたことです。

現在の成分表では、炭水化物(可食部100g当たり)は、100gから水分とたんぱく質、脂質、灰分等を差し引いた「差引き法」で計算しています(図表-76「差引き法」による炭水化物 参照)。この方法は簡便なため、諸外国でも使われていますが、各成分の分析誤差などがすべて炭水化物にしわ寄せされてしまいます。また、炭水化物を構成するでん粉、糖類、食物繊維など、異なる栄養的価値を持つものが一緒にされてしまうという問題があります。

このため、食品成分委員会では、7年間かけて、食品の炭水化物組成に関する調査・研究を行いました。主要な食品の分析に加え、類似食品の成分値や諸外国の成分表データを活用した推計、原材料配合割合に基づく計算を行い、利用可能炭水化物と糖アルコール、有機酸の成分値を「炭水化物成分表編」としてまとめました。利用可能炭水化物とは、炭水化物のうちヒトの酵素で消化可能で、吸収・代謝される成分であり、「炭水化物成分表編」では、でん粉とぶどう糖、果糖、ガラクトース、しょ糖、麦芽糖、乳糖、トレハロース等を収載しています(854食品)。この利用可能炭水化物の合計量は、従来、栄養指導の現場などで便宜的に使われてきた糖質(=炭水化物-食物繊維)とは強い正相関があることが報告されていますが、より正確に含有量を捉えたものです。

一方、これまで成分表には「アミノ酸成分表」と「脂肪酸成分表」の2冊の別冊があり、それぞれたんぱく質を構成するアミノ酸、脂質を構成する脂肪酸の組成を収載しています。

今回はこれらの別冊も同時に改訂し、新しい「アミノ酸成分表編」では337食品から1,558食品に、「脂肪酸成分表編」は1,262食品から1,782食品に、収載食品数が増えました。これに伴って、本編に収載のアミノ酸組成から計算したたんぱく質量や脂肪酸(飽和脂肪酸、一価不飽和脂肪酸、多価不飽和脂肪酸)、脂肪酸のトリアシルグリセロール当量の情報も飛躍的に充実しました。

 

3 既存データの見直し

既収載食品の多くは、過去の成分表の収載値を引き継いでいます。しかし、時の流れとともに、分析技術が進展していることに加え、原材料の品種や栽培方法(生産方法)、食品の製造方法などの変化により、食品の成分値が変わることがあります。

例えばビタミンDは、従来の分析方法では、試料に由来する妨害成分の影響により分析値の信頼性が低かったため、今回の改訂では、きのこについて、新しい分析方法で再分析を行い、収載値を変更しました。この他の成分についても、収載値に疑義があった食品は、積極的に再分析をして見直しています。

また、米の水分値の見直し、ホイップクリームの成分値の計算に用いるグラニュー糖量の変更、ひじきの製法別(ステンレス釜・鉄釜)の細分化など、収載値が現在の流通実態に即したものとなるよう努めました。

4 そう菜の計算

日本食品標準成分表

ライフスタイルの変化に伴って、外食、中食が増加し、家庭で食材から調理する割合は年々減っています。また、平成32(2020)年4月には加工食品の栄養表示が完全に義務化されることから、調理した食品の栄養計算を正確に行うことが、一層重要になっています。

成分表2015年版では、新しい試みとして、家庭や事業所給食でよく食べられるそう菜のレシピ(食材名、食材の重量、調理方法)を収集し、成分表の収載値を活用して栄養計算をする手法を、実例とともに解説しています。

そう菜のレシピは製品によって異なり、栄養計算の結果も違いますので、食材の配合割合や成分値の計算結果は、平均と最大・最小を収載しました。これにより、一般の消費者の方にとっては、普段購入される食品の成分について、目安が得られることになります。

5 データファイルの公開

食品成分表は世界各国で作られ、オンラインで互いのデータを参照する取組が活発に行われています。日本の成分表も、今回改訂からPDFファイルに加えて、日本語版と英語版のデータファイルを作成し、文部科学省のホームページで公開しています。

https://www.mext.go.jp/a_menu/syokuhinseibun/1365295.htm)(外部リンク)

 


トピックス:平成26年国民健康・栄養調査結果の概要

「国民健康・栄養調査」は、国民の健康の増進の総合的な推進を図るための基礎資料として、国民の身体の状況、栄養摂取量及び生活習慣の状況を明らかにするため、毎年実施しています。

平成25(2013)年度から開始している「健康日本21(第二次)」では、基本的方向の1つとして、新たに「健康格差の縮小」を盛り込み、健康づくりとして、地域や社会経済状況の違いによる健康状態の差を縮小することを目指すことを位置付けました。そこで、平成26(2014)年の国民健康・栄養調査では、所得と生活習慣等に関する状況について把握しました。

〈所得と生活習慣等に関する状況〉

生活習慣等の状況について、所得の低い世帯では、所得の高い世帯と比較して、穀類の摂取量が多く野菜類や肉類の摂取量が少ない、習慣的に喫煙している者の割合が高い、健診の未受診者の割合が高い、歯の本数が20歯未満の者の割合が高いなど、世帯の所得の違いにより差がみられました。

 
図表-77 所得と生活習慣等に関する状況
データ(エクセル:12KB / CSV:1KB

 

〈健診の受診に関する状況〉

  • 健診を受診していない者では、健診を受診している者と比較して、男女ともに現在習慣的に喫煙している者の割合、運動習慣がない者の割合、血圧の平均値が高く、女性に関しては肥満者の割合も高いという結果でした。

〈基本項目に関する状況〉

  • 肥満者の割合、糖尿病が強く疑われる者の割合は、男女ともに増加せず推移し、収縮期血圧の平均値は経年的にみて男女ともに低下傾向にあるなど、生活習慣病の予防対策に一定の効果がみられています。

一方で、喫煙している者の割合は平成22(2010)年以降男女とも減少しておらず、このうち、たばこをやめたいと思う者の割合が男性26.5%、女性38.2%にとどまるなど、引き続き対策が必要です。

国民健康・栄養調査では、引き続き実態の把握を行い、様々な取組の推進に役立つデータを発信していきます。





お問合せ先

消費・安全局
消費者行政・食育課
担当者:食育計画班
代表:03-3502-8111(内線4576)
ダイヤルイン:03-6744-1971
FAX番号:03-6744-1974