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農林水産省

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3 国際的な情報交換等






食品安全委員会では、年に数回、海外から有識者を招いて意見交換会や勉強会を開催しており、国際的に活躍されている方々から食品の安全性に関する最新の知見を直接聞くことができる貴重な機会となっています。また、平成27(2015)年度は、リスク評価機関間の情報共有等国際的な協力を推進するため、ASAE(ポルトガル経済食品安全庁)、ANSES(フランス食品環境労働衛生安全庁)とMOC(協力覚書)を新たに締結するとともに、EFSA(欧州食品安全機関)とのMOCの内容を改定し、改めて締結しました。

国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所国立健康・栄養研究所では、アジア太平洋地域の研究機関等とのネットワークづくりを目指して研究交流を継続的に行っています。

 
国際的な情報交換


 

事例:日本人大学生が外国人留学生とロールプレイで「日本の食」を共有
“A Guide to Shokuiku”を活用した「日本の食」の魅力
~名古屋学芸大学管理栄養学部の事例~

内閣府では、生涯にわたって大切にしたい食育について示した「食育ガイド」の英語版“A Guide to Shokuiku”を平成27(2015)年5月に公表しました。

この公表を受け、“A Guide to Shokuiku”を活用した日本の食の魅力を紹介する授業を展開している大学がありますので、一例として御紹介します。

名古屋学芸大学では、外国人留学生が「日本の食」を正しく知って自分の食生活に取り込み、母国の人々にそのよさを伝えてほしいという願いと、日本人学生が地球的視野に立って行動する資質能力(他者理解を通した豊かな人間性、日本の食文化の伝達、国際社会で必要な基本的資質能力等)を持ち、専門性を発揮できる教員として活躍してほしいという願いを合わせて、“A Guide to Shokuiku”の公表を機に、日本人大学生が外国人留学生と「日本の食」について英語で共有する学習プログラムを実施しました。

参加した日本人大学生は管理栄養学部教職課程で学ぶ16名(以下「日本人学生」という。)です。周到な準備を経て、同じキャンパス内の名古屋外国語大学日本語教育センターの学生(以下「留学生(*1)」という。)を教室に招き、グループ毎に「日本の食」の魅力や課題を英語のロールプレイ(外国人に説明する場面を想定して、複数の人がそれぞれ役を演じる)で紹介し、共有し、これからの食のあり方などを話し合いました(*2)。


1 留学生は教科目の一つ「英文日本事情」を履修済み
*2 国際協力の現地経験が豊富な3名の教員(教職論、栄養教育学、国際栄養学の各担当教員)がファシリテーターとして参加

 

グループが取り上げた主なテーマ(概要)

A:ランチでの“いただきます、ごちそうさま”で質の高い共食を体験

B:生涯食育の視野で、学校を拠点にした成長期の子供たちの食育

C:自給率アップも考えあわせて、家庭での食材等の無駄遣いを少なくする食育

D:“食べることは生きること”を基点にした日本らしさを重視する食育

 
The Circles of Shokuiku (“A Guide to Shokuiku”の2ページ目)
The Circles of Shokuiku
(“A Guide to Shokuiku”の2ページ目)

~学習プログラムに参加した留学生の気づき・学び~

〇The Circles of Shokuikuが面白い。この図を使って自国の食を考えることができる。

〇「日本の食」の全体が体系的に理解できて良かった。

〇食の改善・向上について、個人、家族、学校や組織、地域、国などが積極的に進めていることがわかった。

〇日本の食料自給率がとても低いことに驚いた。

〇食事の時の挨拶(“いただきます”“ごちそうさま”)をすることの大切さがわかった。

〇「主食と主菜と副菜を組み合わせて食べる」ことが栄養的によくて、日本人の健康水準を高くしていることに加えて食料自給率を高くすることを学んだ。

〇母国に帰ったら、The Circles of Shokuiku(左図)を使ってオーストラリア版を描いてみようと思う。等

 

~学習プログラムに参加した日本人学生にとっての
気づき・学び~

〇普段日本語で理解したつもりだったことも、一語一句意味を再理解することが必要だった。

〇国際比較や地域比較の視点で、自国の特徴を認識することの必要性を具体的に学ぶ機会となった。

〇“A Guide to Shokuiku”は、留学や外国旅行の必携品のひとつになる。

A Guide to Shokuikuをはさんで学生食堂で談笑しあう日本人学生と留学生
“A Guide to Shokuiku”をはさんで
学生食堂で談笑しあう日本人学生と留学生
 

“A Guide to Shokuiku”を活用した日本人大学生と外国人留学生とのロールプレイによる授業は、異なった文化や環境下で育まれてきた食習慣や価値観の人々と、食の課題や展望について共有することの重要性と難しさを具体的に学ぶ好機となったようです。





お問合せ先

消費・安全局
消費者行政・食育課
担当者:食育計画班
代表:03-3502-8111(内線4576)
ダイヤルイン:03-6744-1971
FAX番号:03-6744-1974