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農林水産省

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3 ライフステージ別の現状と取組


(1)乳幼児・児童・思春期

(子供の朝食欠食は増加傾向)

子供のうちに健全な食生活を確立することは、生涯にわたり健全な心身を培い、豊かな人間性を育んでいく基礎となります。朝食を毎日食べることは、基本的な生活習慣を身に付ける観点から非常に重要であるため、第3次基本計画では、子供の朝食欠食をなくすことを目標としています。具体的には、朝食を欠食する子供(小学生)の割合を、令和2(2020)年度までに0%とすることとしていますが、平成30(2018)年度は5.5%で、近年増加しています。朝食を欠食する中学生の割合についても、同様に増加がみられます(図表1-13)。

コラム:子供の朝食欠食の状況について

小・中学生の朝食欠食率は、一時期は減少傾向がみられたものの、近年は増加傾向がみられます。第3次基本計画では、朝食を欠食する子供(小学生)の割合を令和2(2020)年度までに0%とすることを目標としていますが、平成30(2018)年度は、5.5%であり、第3次基本計画作成時の調査結果(4.4%:平成27(2015)年度)と比べて、1.1ポイント増加しています。

過去の調査によると、朝食を食べない理由としては、小学生、中学生とも、「食べる時間がない」、「食欲がない」の順に多く、それぞれ約4割を占めていました。

文部科学省「全国学力・学習状況調査」において、「朝食を毎日食べていますか」とともに、「毎日、同じくらいの時刻に起きていますか」、「毎日、同じくらいの時刻に寝ていますか」という質問もしていますが、「毎日、同じくらいの時刻に起きていない」、「毎日、同じくらいの時刻に寝ていない」小・中学生の割合が平成29(2017)年度から平成30(2018)年度までにかけて増加しています。また、これらの小・中学生ほど朝食欠食率が高い傾向がみられます。

朝食を食べることを含めた、子供の基本的な生活習慣の形成については、個々の家庭や子供の問題として見過ごすことなく、社会全体の問題として、引き続き、取り組むことが重要です。

事例:地域の協力を得て、学校で開催する子供食堂「朝ごはんやさん」

朝ごはんやさん(大阪府)

「朝ごはんやさん」

「朝ごはんやさん」

朝食の準備

朝食の準備

西淡路(にしあわじ)地域活動協議会及び淡路(あわじ)地域活動協議会は、平成28(2016)年11月から、毎週月・水・金曜日の7時30分~8時15分に、50円で児童に朝食を提供する子供食堂「朝ごはんやさん」を開催しています。

発起人の表西弘子(おもにしひろこ)さんは、それまでの協議会等での地域活動を通じて、朝食を食べていない子供がいることを知り、そうした子供たちに温かい朝食をしっかり食べてもらい、学力や体力の向上につなげてもらいたいという思いから、「朝ごはんやさん」を開始しました。朝ごはん作りは、60歳代から80歳代までの地域のボランティアの方が輪番で担当しており、「朝ごはんやさん」の開催は、こうした地域の方々に支えられています。

開催場所は、大阪市(おおさかし)立西淡路(にしあわじ)小学校の協力を得て、家庭科室を使わせてもらっており、児童にとって、授業の前に気軽に立ち寄れる場となっています。平成30(2018)年12月の1日当たりの平均利用児童数は37.4名で、「朝ごはんやさん」に参加したことのある在籍児童数は、全児童数の約20%に達しています。

利用者へのアンケート結果をみると、66%の児童が、「朝ごはんやさん」に来るようになって「朝早く起きるようになった」と回答しており、規則正しい生活習慣づくりに貢献しています。また、「学校が楽しくなった」、「勉強や授業が楽しくなった」、「友達が増えた」などの回答もあり、他の児童と一緒に朝ごはんを食べることを通して、学校生活全体にも良い影響が生じているようです。

人員や予算の面での課題もありますが、今後も、地域の方々と協力しながら、「朝ごはんやさん」の取組を続けていきます。

朝食の一例

朝食の一例

皆で食べる朝食

皆で食べる朝食

(2)青年期(若い世代)

(若い世代の健全な食生活の実践状況)

20歳代及び30歳代の若い世代は、食に関する知識や意識、実践状況等の面で他の世代より課題が多いことが分かっています。このため、第3次基本計画では、「若い世代を中心とした食育の推進」を重点課題の一つとし、こうした若い世代を中心として、食に関する知識を深め、意識を高め、心身の健康を増進する健全な食生活を実践することができるように食育を推進しています。

また、20歳代及び30歳代を中心とする世代は、これから親になる世代でもあるため、こうした世代が食に関する知識や取組を次世代に伝えつなげていけるよう食育を推進しています。

平成30(2018)年度の「食育に関する意識調査」において、20歳代及び30歳代の食生活の状況や課題をより詳しく把握するため、調査開始から初めて40歳以上の方に、20歳代及び30歳代の頃を振り返っていただき、当時の健全な食生活の実践状況やその要因について回答してもらいました。

20歳代及び30歳代の頃の朝食摂取や栄養バランスに配慮した食生活などの健全な食生活の実践状況について、現在と比べて、「良かった(「とても良かった」及び「やや良かった」の合計)」と回答した人の割合が23.3%、「変わらない」と回答した人の割合が39.4%、「悪かった(「やや悪かった」及び「とても悪かった」の合計)」と回答した人の割合が35.8%でした(図表1-14)。

20歳代及び30歳代の頃の食生活が良かった理由としては、「家に用意されていたから」が50.0%と最も多く、「健康への意識が高かったから(32.4%)」「時間的な余裕があったから(27.6%)」の順でした(図表1-15)。

一方、20歳代及び30歳代の頃の食生活が悪かった理由としては、「健康への意識が低かったから」と「時間的な余裕がなかったから」がそれぞれ約5割で、次いで「健康に不安がなかったから」が約4割を占めていました(図表1-16)。

事例:身近な情報発信で、大学生の食生活の自立をサポート

生活協同組合連合会大学生協事業連合

大学生の食生活は、一人暮らしを始めたり、受講する授業の時間が日によって異なったりすることで、乱れがちです。生活協同組合連合会大学生協事業連合(以下「大学生協事業連合」という。)では、大学の食堂等を通して、大学生の食生活の自立を支援しています。

大学生協食堂のレシート

大学生協食堂のレシート

大学生協事業連合では、北海道・東北・関東・東海地区の大学食堂で提供している共通メニューについて、栄養成分、アレルギー物質、赤・緑・黄の3つの食品群(*1)のエネルギー量から換算した点数等を、食堂のメニューカードやホームページで確認できるようにしています。主なものは、レシートにも表示しており、学生がすぐに確認することができます。また、平成30(2018)年8月にリニューアルしたホームページ「学食どっとコープ」は、スマートフォンでも使いやすくし、「ヘルシー」、「がっつり」などの気分や予算に見合ったメニューの組合せを簡単に検索できたり、週ごとの管理栄養士のおすすめメニューを紹介したりするなど、学生が栄養バランスの整った食事を選択しやすい工夫をしました。

さらに、学生が自炊したくなるよう、インスタ映えする「スキレット簡単レシピ」や忙しい学生のための「カット野菜を使った簡単レシピ」などのレシピ集を作成しました。年2回、関東甲信越の大学において無料の食生活相談会を開催しており、上記パンフレット等を配布するとともに、栄養士が学生の食生活の悩みを聞き、忙しい朝でも作れる簡便な朝食メニュー、余った野菜の活用法、ダイエット方法等についての相談にアドバイスを行いました。平成30(2018)年度に食生活相談会に参加した学生は、約3千人でした。

大学生協事業連合では、これらの取組を通じて、学生の食生活を支え、学生の食を選択する力を育んでいます。

ホームページ

ホームページ

レシピ集

レシピ集

*1 赤の食品群(肉・魚・牛乳・大豆製品等):体の中で血や骨をつくる
緑の食品群(野菜・芋・果物・海草類等):体の調子を整える
黄の食品群(穀物・砂糖・油脂類):体の中で力や体温になる

事例:社員食堂を活用した美味しい健康づくり

ヤフー株式会社(東京都)

社員食堂

社員食堂

ビュッフェ形式での提供(朝食)

ビュッフェ形式での提供(朝食)

ヤフー株式会社は、本社ビルの移転を機に、平成29(2017)年10月から社員食堂を活用して、社員の健康づくりをサポートする取組を開始しました。

現在、社員食堂で、朝食は約350食、昼食は約3,100食、夕食は約400食を提供しています。

朝食については、平日の朝7時30分~9時15分の間、ビュッフェ形式でサラダ、和え物、魚料理、麦ごはん、みそ汁、ヨーグルト、フレッシュオレンジジュース等を無料で提供しています。栄養バランスよく選べるように組合せ例を示したり、減塩に配慮したりもしています。若い世代や一人暮らしの社員が多く、朝食を食べない者も多くいましたが、無料で朝食を提供するようになってからは、朝食の欠食率が下がりました。朝食を食べるようになった社員からは、「午前中の仕事への集中力が高まった」などの感想が寄せられています。

昼食については、エネルギーを控えめにして、栄養バランスに配慮した「アンダー655セット」が、第2回「健康な食事・食環境」認証(*1)を受けました。その他のメニューもエネルギーなどの表示を分かりやすく行ったり、産地や美味しさにこだわったり、社員が健康的なメニューを選択したくなるよう工夫をしています。このような施策が健康経営の側面として評価され、ヤフー株式会社は経済産業省「健康経営銘柄2019」にも選定されました。

今後は、摂取した栄養素などの食事データと健康診断結果の相関関係を分析し、LDLコレステロールやBMIなどの健康指標の改善につながる食事内容を導き、更なる健康増進につなげていきたいと考えています。

メニューの表示

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「アンダー655セット」

「アンダー655セット」

*1 「健康な食事・食環境コンソーシアム」が実施。外食・中食・事業所給食で、「健康な食事(スマートミール)」を、継続的に、健康的な空間(栄養情報の提供や受動喫煙防止等に取り組んでいる環境)で提供している店舗や事業所を認証

(3)成人期

(20歳から50歳代男性の約5割は、外食等を定期的に利用)

日本人の最大の死亡原因となっている生活習慣病を予防し、健康寿命を延伸する上では、ふだんからの健全な食生活の実践が欠かせません。そのためには、食環境の改善も重要です。

20歳から50歳代では、外食や持ち帰りの弁当・惣菜を定期的に利用している者の割合が男性で約5割、女性で約3割から約4割を占めています(図表1-17)。

また、外食や持ち帰りの弁当・惣菜を定期的に利用している者は、ほとんど利用していない者と比べて、主食・主菜・副菜を組み合わせた食事の頻度が低い傾向がみられることが分かっています(図表1-18)。

(25歳から50歳代男性では、1日の約1/3が仕事時間)

「平成28年社会生活基本調査」(総務省)によると、25歳から50歳代の平均的な仕事時間(平日)は、男性では1日の約1/3、女性では1日の約1/6から約1/4となっています(図表1-19)。1日のうち多くの時間を過ごす、職場における健康の保持・増進の取組も重要です。

近年、従業員の健康保持・増進の取組が、将来的に収益性等を高める投資であるとの考えの下、健康管理を経営的視点から考え、戦略的に実践する「健康経営(*1)」が推進されています。

*1 「健康経営」は特定非営利活動法人健康経営研究会の登録商標

事例:賢く食べて健康に!外食・中食・事業所給食で、健康な食事を選択しやすい環境づくり

「健康な食事・食環境」コンソーシアム

スマートミール

「健康寿命の延伸」の実現のためには、外食や中食(持ち帰り弁当等)でも健康に資する食事の選択がしやすい環境を整え、同時に適切な食事を選択するための情報提供の体制整備を行うことが重要です。

スマートミールの基準

そこで、平成29(2017)年12月に、特定非営利活動法人日本栄養改善学会と日本給食経営管理学会が中心となって、「健康な食事・食環境」コンソーシアム(*1)を立ち上げ、外食・中食・事業所給食で、「健康な食事(スマートミール)」を、継続的に、健康的な空間(栄養情報の提供や受動喫煙防止等に取り組んでいる環境)で提供している店舗や事業所を認証する「健康な食事・食環境」認証制度を創設しました(*2)。

「スマートミール」は、科学的根拠に基づく、健康に資する要素を含む、栄養バランスのとれた食事、すなわち主食・主菜・副菜がそろい、減塩にも配慮した食事のことです。エネルギー量が、1食当たり450~650kcal未満の「ちゃんと」と650~850kcalの「しっかり」の2つの基準があります。また、「スマートミール」の認証には、メニュー選択時に必要な栄養情報の提供等も必須です。必須項目を満たすと★1つの認証となり、オプション項目の数により、★2つ、★3つとランクが上がります。

平成30(2018)年9月に、第1回認証を行い、外食部門25事業者(395店舗)、中食部門11事業者(16,736店舗)、給食部門34事業者(34店舗)を認証しました。以下、各部門の事例を紹介します。

*1 特定非営利活動法人日本栄養改善学会から呼び掛け、趣旨に賛同した生活習慣病関連学会や「健康経営」推進団体で構成される(平成31(2019)年2月9日現在、11学会等)。

*2 健康な食事(スマートミール)(「健康な食事・食環境」コンソーシアム):http://smartmeal.jp/(外部リンク)

〈外食部門〉丸の内タニタ食堂(東京都)

手ごねハンバーグごろっと野菜のトマトソース定食1
手ごねハンバーグごろっと野菜のトマトソース定食2

手ごねハンバーグ
ごろっと野菜のトマトソース定食
723kcal 食塩相当量3.4g
野菜重量289g
価格1,100円(税込み)

応募のきっかけ 体組成計の製造販売等を手がける株式会社タニタの社員食堂のコンセプトを再現した一般向けのレストランとして、平成24(2012)年に開店。「日本を健康にする」という理念の下、様々な健康事業を進めており、消費者が安心して健康な食事を楽しめる環境を整えるという「スマートミール」の趣旨に共感し、応募。

認証された「スマートミール」の特徴 ディナータイムに提供している「洋食ごはん」というカテゴリーのうちの4つのメニュー。通常は、ごはんの量は100gを基本としているが、「スマートミール」として提供する場合は180~230gに設定し、「しっかり」の基準に適合。野菜を豊富に使い、食材の切り方や調味料などを工夫することで、エネルギー量の調整やおいしく減塩、更に満腹感を得られやすくしている。

今後の展開 今後は、随時申請を行い、「スマートミール」認証メニューを追加。健康でおいしいメニューをより多く楽しめる機会を増やしていくとともに、フランチャイズ店での提供を目指し検討中。

〈中食部門(持ち帰り弁当等)〉(株)ファミリーマート(北海道を除く)

炙り焼鮭幕の内弁当

炙り焼鮭幕の内弁当
672kcal 食塩相当量2.6g
価格 850円(税込み)

応募のきっかけ 健康ニーズへの対応は企業の社会的責任として、必然となってきている中、ファミリーマートの健康に対するコンセプトが「スマートミール」の趣旨と合致し、応募。

認証された「スマートミール」の特徴 栄養バランスを考えて「しっかり」食べたい男性や身体活動量の高い女性におすすめの予約弁当。予約弁当の購入者はいわゆる「お得意様」が多く、健康訴求に対して敏感に反応してもらえると考え開発。コンセプトは、「野菜たっぷり」、「おいしく減塩」。発売は平成30(2018)年8月。同商品の発売により、予約弁当は以前と比較し約250%販売伸長。(平成30(2018)年7~8月対同年9~10月比実績より)

今後の展開 第2回認証において、新商品「味わい御膳」も認証され、予約弁当の2品が「スマートミール」に。

〈給食部門〉キユーピー株式会社(受託給食会社 富士栄食(株))

鱈と蕪の唐揚げ1
鱈と蕪の唐揚げ2

鱈と蕪の唐揚げ
595kcal 食塩相当量1.6g
野菜重量238g
価格 330円(税込み)

応募のきっかけ 平成26(2014)年5月、新しいオフィス環境をいかしながら、「食と運動」を通して従業員の健康増進を目指した部門横断型プロジェクト「スマートキユーピープロジェクト」を立ち上げ、社員食堂で栄養バランスを整えたメニュー「スマート御膳」の提供をスタート。現在は「健康経営優良法人2019」(ホワイト500)の認定を受ける等、健康経営に全社で取り組んでおり、野菜摂取の推進や食と運動にまつわる健康情報を発信。

認証された「スマートミール」の特徴 「スマートミール」に応募する際に、たんぱく質、脂質、炭水化物のバランスを更に整え、魚の提供を増やすなど改善を重ねた。

今後の展開 今後も、一人一人がもっと「健康」と向き合い、生き生きと働き続けられるように、「食と運動と休息」を上手に取り入れながら、健康増進を目指す取組を実施。

このように、外食・中食・事業所給食で、様々な「スマートミール」が提供されています。平成31(2019)年2月には、第2回認証を行い、外食部門31事業者(31店舗)、中食部門16事業者(16,315店舗)、給食部門73事業者(73店舗)を認証しました。

認証への応募は原則年1回です。毎年4~5月に応募受付、9月に認証予定です。今後は、認証店舗の一層の拡大を図ると同時に、学術団体による取組として、認証店舗における「スマートミール」利用状況のモニタリングや、「スマートミール」を利用したことによる利用者の反応や食習慣の変化など、本認証制度の評価にも取り組んでいきます。

(4)高齢期

(80歳以上の高齢者の約2割は、低栄養傾向)

健康寿命の延伸に向けて、高齢者に対しては、個々の高齢者の特性に応じて生活の質(QOL)の向上が図られるように食育を推進する必要があります。

65歳以上の高齢者では、低栄養傾向の者の割合が、男性で12.5%、女性で19.6%です。特に、80歳以上の高齢者では、男女とも約2割が低栄養傾向となっています(図表1-20)。

また、「何でもかんで食べることができる」者の割合と20歯以上歯を有する者の割合は、60歳代から大きく減少しており、高齢者では、咀嚼(そしゃく)能力の低下に伴う摂食量の低下が懸念されます(図表1-21)。

事例:地域高齢者等の「食」をサポートする体制整備事業

新潟県長岡(ながおか)地域振興局健康福祉環境部(新潟県長岡(ながおか)保健所)

地域包括ケアシステムを構築するに当たり、地域高齢者等の低栄養状態を予防又は改善し、適切な栄養状態を確保することは重要であり、特に買物や食事の準備が困難等の食事の困りごとを抱える地域高齢者等に対する食生活の支援は大きな課題です。このような中、新潟県長岡(ながおか)地域振興局健康福祉環境部では、平成29(2017)年度から「地域高齢者等の健康支援を推進する配食事業の栄養管理に関するガイドライン(*1)」(以下「ガイドライン」という。)を踏まえ、地域高齢者等への栄養・食生活支援として、主に以下の取組を実施しました。

「長岡(ながおか)地域配食サービス等情報一覧表」の作成と関係者への情報提供

配食サービス等情報一覧表の表紙

配食サービス等情報一覧表の表紙

管内の社会福祉協議会や社会福祉法人では、一人暮らしの地域高齢者等に対し、健康に配慮した配食の実施や見守りを行っていますが、宅配や調理に係るマンパワー不足により、配食の実施頻度や利用者数を増やすことは難しい状況でした。そこで、多様な配食サービス等を住民に紹介することが、多くの地域高齢者等の栄養・食生活支援につながると考え、平成30(2018)年3月に宅配可能な民間配食サービスとスーパーマーケット等による宅配サービスの情報を集約した「長岡(ながおか)地域配食サービス等情報一覧表」(以下「配食一覧表」という。)を作成し、地域高齢者等を支援する多職種の関係者(以下「関係者」という。)に情報提供しました。配食一覧表の掲載項目は、関係者が活用しやすい項目となるよう、長岡市(ながおかし)の介護予防部門及び健康増進部門に相談し、決定しました。

地域高齢者等の「食」をサポートする体制整備検討会を開催

関係者間で、地域高齢者等の栄養・食生活の課題の共有と今後の取組を検討するとともに、関係者間の連携体制を強化することを目的に、地域高齢者等の「食」をサポートする体制整備検討会を開催しました。本検討会には、管内の長岡市(ながおかし)、小千谷市(おぢやし)、見附市(みつけし)及び三島郡出雲崎町(さんとうぐんいずもざきまち)の健康増進部門・介護予防部門・障害者福祉部門、地域包括支援センター、社会福祉協議会、介護支援専門員協議会、栄養士会等の関係者が一堂に会しました。意見交換では、関係者間での栄養・食生活の課題を共有できる体制整備、民間配食サービスの利用が困難な方への支援等が課題として挙げられました。

民間配食事業者等の実態把握

管内の民間配食事業者を訪問し、配食の提供体制や利用者のアセスメントの実施方法等の状況について実態把握を行うとともに、ガイドライン等の周知を図りました。また、配食一覧表を配布した地域包括支援センター等を対象に、活用状況と栄養・食生活支援の取組状況等の実態把握を行いました。

今後も、民間配食事業者との関係づくりの構築とガイドライン等の周知を行い、配食一覧表は、時点更新しながら情報提供を続けます。また、実態把握結果等を踏まえ、栄養・食生活の課題を共有できる体制整備や民間配食サービスの利用が困難な方への支援等の取組についても協議する予定です。

*1 平成29(2017)年3月厚生労働省健康局策定



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