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農林水産省

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第7節 農業生産を支える農地、資金、研究・技術開発、関連団体をめぐる状況


(農業生産基盤整備の状況)

農業生産性の向上や食料供給力の確保のためには、良好な農業用水や営農条件を備えた農地等の確保が重要です。

我が国では、農業生産にとって必要不可欠な資源の一つである農業用水の利用等を支えるため、農業水利施設(*1)の整備が行われています。全国の農業水利施設は、ダムや取水堰(しゅすいぜき)、用排水機場等の点的な基幹的施設が7千か所、農業用用排水路が地球10周分に相当する40万km以上、そのうち基幹的水路が4万9千kmとなっています(図2-101)。こうした農業水利ストック全体の資産価値(再建設費ベース(*2))は32兆円、そのうち基幹的水利施設(*3)は18兆円に達すると算定されています。


*1 [用語の解説]を参照
*2 既存の施設と同等の施設を現在新設すると仮定した場合の建設費
*3 受益面積100ha以上の農業水利施設


また、農地に関し、現在の田の整備状況をみると、30a程度以上の区画に整備済みの田は155万haで全体の田面積の6割となっています(図2-102)。これを地域別にみると、中山間地に農地が多い四国・中国では整備率が低い状況にあるなど地域によって違いがあります。

近年、農業機械の大型化・高速化等に伴い、生産性の向上を図るため、1ha程度以上の区画に整備するほ場の大区画化が増加しており、1ha程度以上の区画に整備済みの田が20万ha、全体の8%となっています。地域別にみると、北海道16%、東北11%、北陸9%等となっています。



さらに、畑としても利用が可能な排水が良好な田は、30a程度以上の区画に整備済みの田155万haの3分の2の106万haとなっていますが、残りの3分の1の49万haは排水が良好でない状態になっています(図2-103)。



コラム:1反と水田の区画の大きさ
(1)1反について

江戸時代には1人が1日約3合弱の米を食べていました。1年では約1 千合となりますが、1 千合を1石(こく)といいます。この石とは、江戸時代の大名の石高(こくだか)で使用される単位です。また、この頃1石の米を収穫するのに必要とされた農地の面積は、「反(たん)」といわれています。反は、米の収量と農地面積をつなぐ基本的な単位でした。

現在、我々が使用しているメートル法では、1合= 180cc、1反= 10 a= 1,000㎡となっています。1合は米の場合約150 gなので、江戸時代には、150kg が1人1年当たり米の消費量、1反当たりの収量だったということです。なお、現在では、品種や肥料の改良、営農技術の向上により、1反当たりの収量は500 ~ 550kg となっています。


(2)水田の区画について

稲作の作業が動力耕うん機への移行段階にあった昭和30(1955) 年頃までは、水田は10~ 20 a程度の区画が標準とされていました。

昭和30 年代後半以降は、動力耕うん機が普及し、機械化による労働生産性の向上が重視されるようになり、それに対応した区画の形状・大きさとして、短辺30 m、長辺100mの30a(3反)区画が標準となりました。これは、当時の農業機械の作業効率、田面の湛水の迅速な排水等の用排水管理、零細・個別経営という社会条件等を考慮し、決定されたものです。

近年は、大型機械の導入による大規模経営の展開のため、50a ~ 1ha 以上の区画を標準とする大区画ほ場整備が一般的となっています。



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