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(6)花き


(花きの農業総産出額は減少傾向)

平成23(2011)年における花きの農業総産出額は、前年の3,512億円に比べて135億円(4%)減少し3,377億円となっており、平成7(1995)年の4,360億円と比べると23%(983億円)減少しています。

また、平成23(2011)年における農業総産出額に占める花きの割合は、前年の4.3%に比べて0.2ポイント低下し4.1%となっており、平成12(2000)年の4.9%に比べると0.8ポイント低下しています(図3-5-36)。

さらに、花きの農業産出額の推移を地域別にみると、平成23(2011)年においては、関東・東山、東海、九州がそれぞれ、857億円(25%)、820億円(24%)、656億円(19%)となっており、3地域で全国の7割を占めています。



花きの農業総産出額が減少傾向で推移する中、花きの輸入額は、関税が廃止された昭和60(1985)年以降、増加傾向で推移していましたが、平成19(2007)年をピークに近年は500億円程度で推移しており、平成23(2011)年の輸入額は502億円となっています(図3-5-37)。

輸入額を種類別にみると、切り花の割合が高く、平成23(2011)年は351億円と輸入額全体の70%を占めています。また、切り花に占める輸入切り花の割合(数量ベース)も上昇傾向にあり、平成22(2010)年は23%に達しています。


(日持ちの向上が重要)

切り花の1世帯当たりの購入金額の推移をみると、平成13(2001)年には1万1,500円でしたが、平成23(2011)年には18%減少し9,400円となっています(図3-5-38)。また、購入金額を世帯主の年齢別にみると、年齢が低い層ほど切り花の購入金額が少なくなっているほか、60~69歳層を除く全ての年齢層において、購入金額が減少する傾向がみられます。



このような中、花きの消費を拡大していくためには、消費者のニーズに適した花きを提供していくことが重要です。

花きの関係団体が花き販売店を対象に行った調査によると、消費者から受ける質問事項として「花の日持ち」や「管理方法」が高い割合を占めており、消費者が花きを購入する際、花の日持ちや花を長く楽しむための管理方法を重視していることがうかがえます(図3-5-39)。また、消費者を対象とした調査においても、花きを購入する場合に求めることとして、「花の香り、美しさ」に続き、「新鮮で日持ちするかどうか」が多くを占めています(図3-5-40)。

国産花きの需要拡大に向けて、国産花きの強みを活かしつつ、日持ちの良さや品質の高さ等の商品情報を消費者まで的確に伝えることが重要と考えられます。

このため、切り花業界では、消費者が購入した花の日持ち日数を明示した、花の日持ち保証販売を推進しており、平成23(2011)年3月には、MPS(花き産業総合認証)ジャパン株式会社から日持ち保証の切り花を販売する小売店向けにマニュアルが発行されています。

このような小売店に対する支援に加えて、花の日持ちの向上には、生産・流通・小売の各段階における適切な管理を実施する必要があることから産地を対象とした採花後の管理技術等の普及が課題となっています。


さらに、花きを教育や地域活動等に取り入れる取組を新たに「花育(はないく)」として位置付け、その活動を推進しています。

花き業界と都市緑化関係者が主体となった「全国花育活動推進協議会」(事務局:(財)日本花普及センター)では、花育の普及・啓発、モデル地区での花育活動、幼稚園・保育園や小学校等における花や緑に関する授業へのアドバイザーの派遣等の活動を展開しています。

(鉢物・盆栽・植木類を中心に輸出が増加)

平成23(2011)年における花きの輸出額は、前年の67億円に比べて6%(4億円)増加し71億円となっており、平成14(2002)年以降、世界経済の停滞等により輸出が減少した平成21(2009)年を除き増加傾向で推移しています(図3-5-41)。また、輸出額の内訳をみると、鉢物・盆栽・植木類等が全体の9割を占めています。

さらに、その輸出先は、急速な経済発展に伴うアジア地域における植木、緑化木等に対する需要拡大等を背景として、ベトナム、香港、中国向けが急増しています。

このような中、平成24(2012)年にオランダで開催された「2012年フェンロー国際園芸博覧会(フロリアード2012)」においては、日本の花きの育種・栽培技術が高く評価され、今後の花きの輸出増加が期待されています。



コラム:2012年フェンロー国際園芸博覧会(フロリアード2012)が開催

平成24(2012)年4月5日から10月7日まで、オランダ王国フェンロー市において「2012年フェンロー国際園芸博覧会(フロリアード2012)」が開催されました。

フロリアードは、オランダが10年に一度開催する国際園芸博覧会で、我が国は平成4(1992)年から参加し、今回が3回目の参加となります。

今回の博覧会では「自然と調和する人生」を開催テーマとして、42か国、36機関が参加し、期間中に205万人の来場がありました。

同博覧会において日本政府は、「日本の花を感じよう-自然と生きる知恵」をテーマとした展示を行い、期間中に506品種の日本産花きを展示しました。また、8月1日はジャパンデーと位置付けられ、日本の伝統的な文化等を紹介する催し物等を通じて、多くの来場者が生け花や縁日イベント等を楽しみました。

日本政府の出展会場には、開催期間を通じて全来場者の3割に相当する60万人が訪れ、同博覧会の主催者から屋内展示部門の第1位となる「金賞」を受賞するとともに、展示された日本産の花きが参加42か国中で唯一、オランダ政府代表賞「フロリアード2012で最も美しい花々」を受賞しました。

また、品種のコンテストでは、7品種が1席、4品種が2席、4品種が3席を受賞するなど、日本産花きの育種・栽培技術が高く評価されるとともに、日本政府の出展会場で開かれた商談会では、オランダ、ドイツ等の花き関係業者と商談が成立するなど多くの成果を得ることができました。


日本産花きの展示の様子
日本産花きの展示の様子
品種のコンテストで最高得点を獲得した「親王」(シンビジウム)
品種のコンテストで最高得点を獲得した「親王」(シンビジウム)
 

(経営の安定に向け、農業経営費の削減が課題)

露地花き部門における農業粗収益の推移をみると、平成16(2004)年から平成19(2007)年にかけて62万円/10aから64万円/10aの間で推移し、平成20(2008)年には58万5千円/10aまで減少しましたが、その後は増加に転じ、平成23(2011)年の農業粗収益は67万2千円/10aとなっています(図3-5-42)。また、農業経営費は平成16(2004)年から平成19(2007)年にかけて30万円/10a程度で推移していましたが、平成20(2008)年以降は、肥料・農薬費や雇用労賃等の上昇に伴い増加傾向で推移しており、平成23(2011)年は41万5千円/10aとなっています。

農業所得については、平成20(2008)年の23万9千円/10aから平成22(2010)年の30万1千円/10aに6万2千円/10a増加しましたが、平成23(2011)年は、前年に比べて4万4千円/10a(15%)減少し25万7千円/10aとなっています。

施設花き部門における農業粗収益の推移をみると、平成16(2004)年以降、おおむね26万円/100m2から29万円/100m2の間で推移していますが、農業経営費は、平成16年以降、光熱動力費等の上昇に伴い増加傾向で推移しており、平成23(2011)年は平成16(2004)年以降で最も高い22万円/100m2となっています(図3-5-43)。農業所得については、平成16(2004)年以降、農業経営費の増加に伴い減少傾向で推移しており、平成23(2011)年は、前年に比べて2万7千円/100m2減少し5万4千円/100m2となっています。




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