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農林水産省

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(15)牛肉


(牛肉の生産量はほぼ横ばいで推移)

牛肉の消費仕向量は、平成2(1990)年度の110万tから平成12(2000)年度の155万tに41%増加しています。これ以降、国内でのBSE(牛海綿状脳症)(*1)や口蹄疫(*2)の発生のほか、景気の低迷等の影響により減少し、近年は回復傾向にあるものの、平成23(2011)年度には125万tとなっています(図3-5-69)。

一方、生産量についてはほぼ横ばいで推移しており、平成23(2011)年度には51万tとなっています。


*1、2 [用語の解説]を参照。

(九州、北海道が主な肉用牛産地)

肉用牛の飼養頭数の推移をみると、平成22(2010)年までは増加傾向にありましたが、平成22(2010)年に発生した口蹄疫や近年の需要低迷等により、減少に転じており、平成24(2012)年は、272万頭となっています(図3-5-70)。

地域別にみると、北海道における飼養頭数が増加しており、平成24(2012)年では、北海道は53万頭と九州の98万頭に次ぐ肉用牛の産地となっています。

 

(肉用牛農家は、小規模層が多く存在する中で大規模層中心に生産展開)

肉用牛の飼養戸数は、平成14(2002)年の10万4千戸から平成24(2012)年の6万5千戸に3万9千戸減少(*1)しています。しかしながら、1戸当たりの飼養頭数は、平成14(2002)年の27.2頭から平成24(2012)年の41.8頭に増加(*2)しており、規模拡大の進展がうかがえます。

また、飼養頭数規模別の飼養戸数の割合をみると、100頭未満の層が全国の肉用牛飼養農家戸数の93%を占める一方、飼養頭数をみると、100頭以上の層が全国の65%を占めています(図3-5-71)。

このことから、我が国の肉用牛飼養農家は、全体として規模拡大の進展はみられるものの、小規模層が数多く存在する中で、大規模層を中心に生産を展開している構造となっていることがうかがえます。この背景として、肉用牛経営のうち、繁殖経営については、稲作等との兼業の中で主に小規模に展開されてきた一方、肥育経営については、効率的な経営展開を目指し、大規模化が進展してきたことが考えられます。


*1、2 農林水産省「畜産統計」

(牛枝肉価格と子牛価格は低下傾向から回復傾向に変化)

牛枝肉価格は、景気の低迷等を背景として、平成19(2007)年度以降、低下傾向で推移してきた中で、平成23(2011)年度には東日本大震災による消費の減退や牛肉から暫定規制値を超える放射性物質が検出された影響により更に低下しましたが、平成23(2011)年度後半からは回復傾向にあります(図3-5-72)。

また、肉用子牛の価格は、枝肉価格の低迷等の影響を受け、平成23(2011)年には和牛子牛(去勢)で39万3千円まで低下しましたが、その後枝肉価格の回復、肉用子牛の頭数の不足感等により上昇に転じ、平成24(2012)年には43万円となっています(*1)。


*1 農林水産省「農業物価統計」(子畜・和子牛(雄))。平成23(2011)年は7月の値。平成24(2012)年は1~12月の平均値。

(肥育経営は農業経営費の増大等により厳しい経営環境)

枝肉価格の低迷等を受け、肉用牛経営(肥育牛部門)における農業粗収益は、平成19(2007)年の63万2千円/頭から減少し、平成23(2011)年は61万8千円/頭となっています(図3-5-73)。一方、農業経営費は、動物費(もと畜費)(*1)や飼料費の増大等により、平成16(2004)年の48万2千円/頭から平成23(2011)年の57万9千円/頭まで増加しています。その結果、農業所得は、平成16(2004)年の12万3千円/頭から平成23(2011)年の3万9千円/頭まで減少しており、厳しい経営環境となっています。


*1 肥育の材料となるもと畜(子牛、子豚等)を入手するために要した費用。

(肉用牛経営に対して経営安定対策を実施)

このような状況の中、肉用牛肥育経営の安定を図るため、粗収益が生産コストを下回った場合に、生産者と国の積立金から差額の8割を補填金として交付する肉用牛肥育経営安定特別対策事業(新マルキン事業)を実施しています。本事業の実施に当たっては、より現場の実情が反映されるよう、平成25(2013)年度からは、一部の県における地域算定をモデル的に実施し、より一層の制度の改善を図ることとしています。

また、肉用牛繁殖経営の安定を図るため、子牛価格が保証基準価格を下回った場合に生産者補給金を交付する肉用子牛生産者補給金制度を措置しているほか、これを補完するものとして肉専用種の子牛価格が発動基準を下回った場合に差額の4分の3を交付する肉用牛繁殖経営支援事業を実施しています。



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