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農林水産省

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(2)小麦


(収量・品質の安定・向上が課題)

平成25(2013)年産小麦の作付面積は、前年産に比べて1千ha増加し21万haとなっており、最近10年はほぼ同水準で推移しています(図2-4-4)。

平成25(2013)年産の収穫量は、作付面積の半数以上を占める北海道において、5月下旬以降、おおむね天候に恵まれたものの、作柄の良かった前年産に比べて単収が低下したため、前年産に比べて5%減少し81万2千tとなっています。

近年、国産小麦を積極的に活用したパンや中華麺等の商品がみられるなど固定的な需要が伸びつつあります。しかしながら、国産小麦は、収穫期が梅雨の時期と重なるため、赤かび病等の病害や穂発芽が発生しやすく、また、都府県では田での作付けが多く湿害を受けやすいこと等から、作柄や品質が不安定となっており、製粉業者や製パン・製麺業者等の実需者からは安定的な供給が望まれています。

今後、国産小麦の利用拡大を図っていくためには、排水対策の徹底や適期防除、病害に強い品種の導入等により収量・品質の安定・向上を図っていく必要があります。



(実需と結び付いた生産が重要)

国産小麦の主要な用途である日本麺用小麦は、外国産小麦との品質格差等により、おおむね外国産小麦より低い価格で取引されています(図2-4-5)。このような中、さぬきうどん用の「さぬきの夢2009」といった地域の食文化と結び付いた品種等は、固定的な需要があるため外国産小麦よりも高い価格で取引される傾向があります。

このため、近年、産地と実需者、行政、研究機関が一体となって地域の食文化やブランド食品と結び付いた新品種の開発・普及が進められています。福岡県では、ラーメン専用に育成された品種「ちくしW2号」を「ラー麦」として商標登録するなどのブランド化を図った結果、同県内のラーメン店等での利用が拡大しています。また、三重県では伊勢うどんに適した品種「あやひかり」の作付けが拡大しています。このような小麦を食材とした地域の食文化と結び付いた取組を各地で推進することにより、国産小麦の需要拡大を図っていくことが重要です。



パン・中華麺用小麦については、国産の使用割合が少なく、国産小麦の消費が拡大する余地が大きいことから、これらの用途に適する品種の開発・普及が進められています。平成25(2013)年産におけるパン・中華麺用小麦の作付面積は、北海道産の「ゆめちから」の作付面積が大幅に増加し、前年産に比べて4千ha増加の3万haとなっています(*1)。

パン・中華麺用小麦の生産拡大に当たっては、実需者のニーズを踏まえながら全国各地の気候等に適したパン・中華麺用小麦の新品種を開発・普及していく必要がありますが、その際、産地と製粉業者や製パン・製麺業者等の実需者とが連携し、品種特性に応じた加工方法の改良や商品開発等に取り組みながら、生産と利用の拡大を両輪で推進していくことが重要となっています。

*1 農林水産省調べ(速報値)


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