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農業・農村地域の活性化を目指して─ 平成25(2013)年度天皇杯等受賞者事例紹介 ─


第52回農林水産祭式典
第52回農林水産祭式典
受賞者に贈られる天皇杯
受賞者に贈られる天皇杯
 

効率的な農業経営や地域住民によるむらづくり等を行っている事例のうち、その内容が優れており広く社会の賞賛に値するものについては、毎年度、秋に開催される農林水産祭式典において天皇杯等が授与されています(*1)。ここでは、平成25(2013)年度の天皇杯等受賞者を紹介します。


*1 天皇杯等三賞の選賞は、過去1年間(平成24(2012)年8月?平成25(2013)年7月)の農林水産祭参加表彰行事において農林水産大臣賞を受賞した492点の中から決定。選賞部門は、掲載の5部門のほか、林産部門及び水産部門を加えた7部門。

平成25(2013)年度天皇杯受賞者


大幅な生産コスト削減を実現した先進的大規模稲作経営
○農産部門 ○経営(水稲) ○茨城県龍ケ崎市(りゅうがさきし) ○有限会社 横田(よこた)農場(代表:横田 修一(よこた しゅういち)氏)
有限会社 横田(よこた)農場(代表:横田 修一(よこた しゅういち)氏

横田農場は、農地の集積と大区画化による作業効率の向上、多品種の組合せによる田植及び収穫期間の分散、ITの活用による効率的ほ場管理、人材育成などの取組により、経営面積88ha(平成24(2012)年)の水田の大半を田植機とコンバイン各1台体系で作業しており、生産コストの大幅な削減を実現しています。

また、環境に配慮した安全安心な米の提供を心がけており、自社で生産する米の約9割を消費者、量販店等へ直接販売するほか、自社生産の米粉を使用した菓子の加工・販売といった6次産業化にも取り組んでいます。

さらに、地元の小学生や地域住民を対象に農業体験を実施するなど、食育や環境教育にも積極的に取り組みながら地域の担い手として活躍している横田農場は、地域農業を維持する“先進的大規模稲作経営モデル”として期待されています。

 

全国屈指の高収量トマトと地域活性化を第一に考えた農業経営を実現
○園芸部門 ○経営(トマト他) ○福島県いわき市 ○有限会社 とまとランドいわき(代表:鯨岡 千春(くじらおか ちはる)氏)
有限会社 とまとランドいわき(代表:鯨岡 千春(くじらおか ちはる)氏

有限会社とまとランドいわきは、2.3haのフェンロ-型温室によるトマト生産のほか、養液栽培のノウハウを活かしたパプリカ生産、ブルーベリー等の導入による多品目化、自社の直売所やインターネットでの直接販売を行っています。また、東日本大震災の被害を短期間で克服し、地域の復興に貢献しました。

生産面では、循環型養液栽培システム、日射比例方式を用いた養液管理や環境制御の高度化により、37t/10aという全国屈指の高収量を実現しています。

また、40人規模の地域雇用や年間10万人を集客する直売所の運営に加えて、地域の子供達の施設見学や収穫体験を年間50団体以上受け入れるなど、農業を通じた地域貢献にも積極的に取り組んでいます。

 

自給飼料で高泌乳牛を飼養し地域内循環も構築した基本に忠実な骨太経営
○畜産部門 ○経営(酪農) ○熊本県山鹿市(やまがし) ○谷 秀則(たに ひでのり)氏・谷 珠美(たに たまみ)氏
谷 秀則(たに ひでのり)氏・谷 珠美(たに たまみ)氏

谷秀則氏は、昭和47(1972)年に就農後、徐々に規模を拡大し、平成23(2011)年度には、家族3人の労働力で経産牛平均飼養頭数119頭、年間出荷乳量120万㎏を上回る経営を行っています。酪農ヘルパー制度の活用による定期休暇の確保などゆとりある経営にも取り組んでいます。

とうもろこしを主体にイタリアンライグラス、飼料イネを地域の耕種農家等と連携して生産するなど、年間を通じて安定的に自給飼料を確保しています。また、家畜排泄物は自ら設立に貢献したバイオマスセンターで堆肥化し、地域内資源循環にも貢献しています。

積極的な自給飼料生産の展開を通じて耕畜農家の共存共栄を図り、地域農業の優良モデルとなる普及性の高い経営を行っています。

 

高度な栽培技術による「天竜茶」ブランドの確立と新商品開発の取組
○蚕糸・地域特産部門 ○産物(茶) ○静岡県浜松市(はままつし) ○太田 昌孝(おおた まさたか)氏
太田 昌孝(おおた まさたか)氏

太田昌孝氏は、昭和50(1975)年に本格的に茶の栽培をはじめ、現在は妻と後継者夫妻、孫の3世代で約3haの茶園栽培と自店舗で茶の販売を行っています。

高品質茶生産のため、自然仕立て、被覆棚の設置、手摘み収穫のほか、土づくりにもこだわり、平成20(2008)年度の洞爺湖サミットでは太田氏のお茶が振る舞われるなど高い評価を受けています。

平成4(1992)年には近隣農家と芦窪(あしくぼ)製茶協同組合を設立し、組合長として尽力、平成9(1997)年には「天竜茶研究会」を立ち上げ、会長として、会員の栽培技術の向上を図るなどリーダーとして活躍しています。

また、お茶の需要拡大に向け、地元茶器でのお茶の飲み方を提案したり、企業と共同でワインボトル入りの高級茶の開発を行っており、中山間地域の茶業経営のモデルとなるものです。

 

世代を超えて「水」に対する感謝の念を共有し郷土を守るむらづくり
○むらづくり部門 ○むらづくり活動 ○宮崎県えびの市 ○田代(たしろ)自治会(代表:前原 良一(まえばら りょういち)氏)
田代(たしろ)自治会(代表:前原 良一(まえばら りょういち)氏

田代集落では、明治初期に手掘りの地下水路が建設されて以来、小池(湧水池)と陣の池(ため池)を水源として水田農業が営まれる過程で、水と土地に対する畏敬・感謝の念が育まれ、住民に引き継がれています。

自治会活動を通じ、非農家住民に集落内の資源の重要性を理解してもらう取組により、現在は農道、水路等の保全管理活動を住民総出で実施しています。

また、集落の農業後継者の中では、農作業受託会社を設立したり、農産物の販路開拓に取り組んだりする者が生まれるなど、新たな農業の展開が図られています。

さらに、若者が中心となり、約30年前に途絶えた夏祭りの復活、県無形民俗文化財「打植祭(うちえさい)」など伝統文化の継承等を行い、世代間の結び付きを強めています。

 

平成25(2013)年度内閣総理大臣賞受賞者

平成25(2013)年度内閣総理大臣賞受賞者

平成25(2013)年度日本農林漁業振興会会長賞受賞者

平成25(2013)年度日本農林漁業振興会会長賞受賞者


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